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掲載:2024年04月01日 更新:2024年04月01日

お掃除らくらくリノベーション!すっきり綺麗に片づくキッチンのコツ

「リフォームをしたら、キッチンの後片づけや手入れがとても楽になりました!」
使い勝手のいいすっきり片づくキッチンは、家事の心強い味方。
そこで今回は、お掃除や手入れのしやすさにフォーカスしたキッチン選びのポイントをご紹介します。

1.お掃除らくらくキッチンの3大ポイント

近年のキッチンは、リビングルームに向きあう、オープンな対面キッチンが主流となっています。家族の気配を感じながら料理ができるのはうれしいのですが、その一方で、調理中のキッチンが丸見え、という問題もあります。

調理中のキッチンを、効率よく片付けるポイントは、次の3点です。

●凹凸の少ない、シンプルデザインの設備機器を選ぶ
●手入れしやすい床材壁材を使う
●バックヤード収納を設ける

手入れが楽な設備機器・床材壁材を選び、キッチンに集まりやすい雑多な食品類をサッとしまえるバックヤードを確保しておくだけで、すっきり片付くキッチンが維持できて、急な来客時にもあわてずにお出迎えできます。

2.手入れのしやすいキッチン設備

耐久性と美しさを兼ね備えた、クオーツストーンのカウンター一体型シンク

水を使うシンク回りは、汚れのめだちやすい場所ですが、継ぎ目のないシンク一体型だとすっきりと拭きあげることができます。 リビングルームとの一体感やインテリアを重視するオープンキッチンの場合は、耐久性に優れ、自然な光沢や質感が美しい、家具に負けないクオーツストーンやセラミックのカウンタートップがおすすめです。

きれいをキープするタッチレス水栓

コロナ禍以降、キッチンのリノベーションで喜ばれるアイテムの1つが、タッチレス(非接触型)水栓です。
ハンバーグを作る時に、こねた手で水栓を触るのは抵抗があるという時や、家族がキッチンを使う時にも重宝します。タッチレス水栓の便利さを実感して、洗面所の水栓をタッチレス水栓に変えるケースも多いです。

どんなに片付いたキッチンでも、水栓にくもりがあるとトーンダウンしてしまいます。「Keep Clean」を大前提に、お掃除楽々キッチンを実現しましょう。

IHクッキングヒーター

熱源をガスコンロから五徳不要のIHクッキングヒーターに変えると、揚げ物、炒め物の場合も後片付けのストレスがありません。
暖かいうちにペーパータオルで拭きあげておくだけできれいになります。

筆者自身も20年前にIHクッキングヒーターに切り替えましたが、揚げ物や炒め物をしても後かたづけが楽で、重宝しています。
特にシニアの方、小さなこどもさんのいらっしゃる方でオープンキッチンの場合には、安全性の視点からもIHクッキングヒーターがおすすめです。

レンジフード

内部のフィルター・ファンをお湯をセットするとスイッチ1つで自動洗浄するタイプなどここ数年でレンジフードは格段に掃除がしやすくなりました。
さらに、レンジフード内部のディスクが高速回転することによって、内部への油分の付着を防止するレンジフードも増えています。 後片づけの時に整流板をサッと拭くだけで、レンジフードの大掃除から開放されます。

IHクッキングヒーター機専用排気システム

IHクッキングヒーターは、専用の排気システムを利用することも可能です。ヒーターの正面または側面の外壁面に送風機を設置して、直接排気する仕組みのため、従来のガスコンロ用レンジフードのような掃除が不要です。
ただし、IHクッキングヒーターを外壁面に向けて配置するなど、設置条件をクリアする必要があります。

3.手入れのしやすいキッチン内装材

床材は水に強く、メンテナンスが楽なフロアタイルがおすすめ

キッチンは水や油が床に飛び散る可能性があるので、できれば、汚れにくく、手入れが楽な塩ビ系のフロアタイルなどの素材がおすすめです。

水分や油分に弱い床材の場合は、あらかじめフロアコーティングをする

オープンキッチンの普及にともない、キッチンの床や壁はリビングルームと同一素材を使うことが多くなりました。フローリングのように水に弱い床材を使う場合は、最初にフロアコーティングをするのがおすすめです。
ガラスコーティング・UVコーティングなどさまざまなタイプがあるので、滑りにくく、耐久性のあるコーティングを選びましょう。

4.すぐに使える収納スペースを確保する

キッチン脇に、収納(バックヤード)スペースをつくる

オープンキッチンの場合、ゴミ箱・飲料水・野菜類・保存食・たまに使う調理家電などを収納するバックヤードが必要です。
上の画像のように、キッチンの脇にオープンなパントリースペースを設けておくと、突然の来客の際に、雑多なものを仮置きすることができて、短時間でスッキリしたキッチンになります。

オーダーメイドキッチンで、オリジナルの収納パーツをつくる

収納するモノに合った、使いやすい収納スペースをオーダーメイドで製作すれば、キッチンの作業効率が上がり、いつもきれいなキッチンを維持できます。
オーダーメイドのキッチン製作を長く手がけている松岡製作所では、使いやすく片づけやすいキッチンデザインの豊富なノウハウを踏まえて、オーダーメイドならではの使いやすく美しいキッチンを製作しています。

自分の暮らしにあった、使いやすく片づけやすいキッチンの選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ

オープンキッチンの普及にともない、キッチン選びの際に、調理性能だけでなく「いかに片づけやすく、キレイな状態をキープできるか」という視点が重視されています。
キッチンは今や、家族全員が利用するパブリックスペース。
主婦や料理好きな人だけでなく「外で買ってきたものを食べるのがメイン」「ふだんは外食中心だけど、たまに友人をよんで、みんなでワイワイ賑やかに作って食べるのが好き」な人のためにも、掃除が楽で後片づけのはかどるキッチンは重宝します。

キッチン選びの際には「手入れのしやすさ・使い勝手」という視点を忘れずに、自分にあったキッチンを選びましょう。    





著者(藤江 薫)プロフィール

二級建築士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター。
電鉄会社の「住まいと暮らしのコンシェルジュ」として、7年間で1,000組以上の住まいの進路相談を担当。
不動産購入・売却・新築・建て替え・リフォーム・住みかえなど、問題解決のために、さまざまな選択肢を提案。







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