Special Interview for Architects
2016年 秋号

【THE SPACE DESIGN】では、これからの住宅や商業施設における設計、デザインの動向を知り、そこで使用されるさまざまな建材アイテムの方向性を探るため、設計士、建築デザイナーを中心とするプロフェッショナルの方々に取材してまいります。

"快適な住宅"とは設計者の独りよがりで出来るものではなく、
「住まいて」と想いを共有した設計者との共同作業で完成するものだと考えます。

株式会社GIMMICK

竹久 逸美(ITSUMI TAKEHISA)

一級建築士

〒651-1212
兵庫県神戸市北区筑紫ヶ丘3丁目1-30

TEL:078-597-6871  MobilePhone:090-8987-6769

経歴
1973年 芦屋芸術学院デザイン科卒業
1988年 神戸日建設計部を経て、株式会社ギミックを設立
  現在に至る
  業務内容は、住宅/商業施設の設計及び設計監理

ローコスト住宅についてどのように考えていらっしゃいますか?

 ローコストの定義はあるのでしょうか?
「ローコスト住宅→格安の家→建売」では、あまりにも寂しいと思いませんか。
 いつも思うのですが、予算がないから面積を縮小して小さい家にとか、安い材料でという短絡的な発想ではなく、例えば工期・工法を合理化して人件費を削減する方法とか、材料のロスを少なくする設計であるとか、自分たちで出来る部分は積極的に施工に参加するとか・・・・
知恵を使って前向きに取り組めば、色んな可能性が見えてくるはずです。むしろ「ローコストだからこそ出来た住宅」と言える様に取り組みたいと思っています。

住宅についての想いを教えてください。

 住宅のあり方は「住まいて」の生活スタイル・考え方・価値観で随分変わるものだと思います。
つまり、住宅は設計者の独りよがりで創るものでもなく、ましてや本来は規格品化できるものでもないはずです。
住まいてと設計者が、共に、どれだけ真剣に情熱をかけたか、どれだけ悩み苦しんだか、そしてどれだけ楽しめたか・・・で、完成した住宅の価値は随分変わってきます。そのプロセスの想いは、実際に始まる生活の色んな場面で大きな存在となるはずです。また、そうなってほしいと私達は日々思っています。

これから家を建てる方に、何かアドバイスがあれば教えてください。

二世帯住宅の場合、一番大切なのは「共用部分と専用部分の明確な分離」だということです。
ここで少しだけ、私達が思う二世帯住宅の計画ポイントを記述してみます。

・専用・共用を明確に分離すること(充分話し合い、納得の上で)
・適度なコミュニケーションの取れる仕組みを計画しておく
・緊急事態を想定してスムーズに対応できるような導線計画をしておく
・利用頻度により、実用を優先した計画(これは一般住宅にも言えます)
・両世帯が平等に快適生活できる計画(日照・通風・景観)
・高齢化対策を充分検討した計画(バリアフリー・リハビリ)
・家族構成・環境の変化に対応できる柔軟性
・子どもに関わるトラブル回避の考え方

勿論それぞれの生活環境によってポイントは変わってきますが、親子二世帯が同じ場所で仲良く生活できる事は、本来最高の幸せのはずです。
その幸福を永続させる為には、お互いが自分の立場・相手の立場を尊重し理解し合い、その上で、将来を見据えた計画をすることが大切だと思います。

大切に思っていることはなんですか?



全てのことがらは、「出会い」からはじまると思います。
少しの緊張・不安と期待の新しい出会い、
私達はそんな「出会い」を大切にしたいと思っている設計事務所です。
どうぞよろしくお願いいたします。

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