意匠性と耐久性にとんだ機能性材料「アベルブラック」

ファサードにも使える黒いステンレス材“アベルブラック”

◆極薄膜による、金属感を活かした発色方法です
通常、塗装やメッキなどの厚い皮膜をつけると素地が隠蔽され、素材感がなくなってしまいます。
金属感を残したままステンレス素材に色をつけることができるのはアベルブラックにおける発色法のみです。発色法とは、電気および薬品の酸化力で酸化皮膜を成長させ、光の干渉を利用して色を認識する方法です。下地金属と一体になっているため剥がれる心配がなく、耐久性、耐候性など金属本来の性能以上にすることができます。
塗装やめっきをした場合、下地金属の美しさを損なう恐れがあるのに対して発色はステンレスの金属感をそのままに、表面に色彩をつけることによって色鮮やかな、また温かみのあるステンレス素材にするという特徴をもっています。

<特長>
◆耐食性
塩水噴霧試験500時間変化しません。塩水第二鉄試験で無垢な素材の30倍の耐食性を持ちます。
◆耐熱性
大気中300℃まで変色しません。真空中では、さらに高温まで耐える事ができます。
◆耐候性
耐候性に優れ、スーパーキセノンウェザーメーターによる耐候性試験で1000時間変色しません。
◆耐薬品性
プレスの際の油除去に使用する脱脂剤への耐薬品性に優れています。
◆環境に優しい
RoHS指令に準拠。Pb、Hg、Cd、Cr6+は含みません。
◆リサイクル性
無垢なステンレスとアベルブラック皮膜はほぼ同成分だから、スクラップも分別する必要はありません。