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業界初!アサノ不燃が発泡ウレタンの不燃性能を確保することに成功

圧倒的な不燃性能を証明!燃焼を比較した実験動画をぜひご覧ください



株式会社アサノ不燃は、このたび、高層ビルや木造住宅、倉庫など、さまざまな用途で断熱材として使われている発泡ウレタンの不燃性能を確保することに成功しました。従来の断熱性能と風合いを保ちながら、表面に処理液を塗布(とふ)し、 コストを約5割削減(※)する新技術を開発。燃焼を比較した実験動画を公開し、 圧倒的な不燃性能を証明しました。
※発泡ウレタン製の断熱材で外断熱(外壁に近い外側で熱を断つ方法)を行っている断熱材他社メーカーの一般的な費用と比較

従来の発泡ウレタンの断熱材は、引火しやすいことに加え、数分で大量の煙と有害なガスにより炎が噴出し、避難が困難になります。また、延焼しやすく、消火しにくいことから膨大な被害や人命が失われる事故が起こっています。そこで当社は、木材で国土交通大臣の不燃認定を日本で初めて取得した特許技術やノウハウを活用し、発泡ウレタンの不燃化とコスト削減の大きな2つの開発に取り組みました。このたび、塗布することで不燃性能の確保とコストカットに成功、燃焼比較をした実験動画を公開します。
 
【不燃処理をした発泡ウレタンと未処理の発泡ウレタンの燃焼実験動画】
アサノ不燃が特許を取得している不燃処理液を独自の技術で塗布しています。燃焼後に黒くなっている部分はろうそくのススによるものです。
 
無塗布の発泡ウレタン(従来品)は、ろうそくの火が近づいた瞬間に、全体に火が燃え広がり、大きな炎をあげ、約50秒ほどで実験台に落下。その後、縦に大きな炎をあげて燃え続けながら、約2分30秒で完全燃焼しました。一方、右の処理液を塗布した試験体は、炎をあげて燃えることなく、煙や有害なガスも出ていません。ろうそくのススにより黒くなっている部分が広がるのみで、着火せず、実験終了の約2分30秒を経過しても、炎をあげて燃えることはありませんでした。また、表面を不燃化したことで、その風合いや見た目、断熱性能に変わりはありません。
 

実験後の処理液を塗布した試験体(黒い部分はろうそくのスス)

断熱材の市場は、高層建築や住宅のほか、自動車や航空宇宙、海洋船舶などの成長産業においても拡大しており、不燃化が重要です。中でも、板状の発泡ウレタンは、液性タイプと比較して、厚みを均一に指定でき、施工がしやすいメリットがあります。不燃化することで、煙や有害なガスを抑え燃え広がらないことに加え、CO2発生量も抑制するため、環境負荷の低減や脱炭素にも貢献する技術です。当社は、塗布による「発泡ウレタンの不燃処理」技術やノウハウを活用し、新しい安全で安心な生活空間の創造に貢献します。そして、本格的な事業化への大きな一歩としていく予定です。

※プラスチック製品の難燃性の規格である「UL94規格」最高ランクの性能を確保

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出典:株式会社アサノ不燃
建材ナビ・スタッフからのコメント ウレタン樹脂にフロンガスや炭酸ガスなどを加え発泡させた樹脂で、高い断熱性能がある発泡ウレタン。断熱材としての用途も幅広く、需要も高いため建材として多く使用されていますが、火災も起きやすく、2018年多摩市の建設中ビルや2019年東京の大田区での倉庫内などで火災事故が起きています。壁内で下地に使用されている発泡ウレタン断熱材に着火すると、数分で火災になり煙と有害なガスが発生したり大規模火災につながることも。不燃性能を証明したこのたびの実験動画は不燃建材業界にとって画期的な発表となりました。今後の動向に注目です!
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