旭川家具にも使われる広葉樹の製材工場・昭和木材旭川工場

住宅資材の加工を原木から手がけ、住宅設計や建設まで自社完結できる体制で、お客さまに安心をご提供しています。

旭川に本社を構える昭和木材株式会社は、1913(大正2)年創業の老舗総合木材会社。社員約260名、国内及び海外に12拠点を構え、造材業、木材の販売、木造建築の構造材プレカット、木造住宅の設計・建築、木質内装材・家具の製造などを手がけています。
昔から木材の集積地として発展を遂げた上川エリアを、今も牽引し続けている昭和木材。9万m2の敷地に建つ旭川工場(東川町)をご紹介します。



◆床板や家具、造作用の木材や集成材加工が行われています
旭川工場が扱っているのはナラ(オーク)やクルミ(ウォールナット)などの広葉樹。ゆっくり成長するため木が硬く、色や見た目の美しさから床板や家具、造作用の木材や集成材加工が行われています。



◆約30種類の木材を自然乾燥・ストックする原木ヤード
訪れた2月には、原木ヤードには、工場で加工する1年分の原木が山積みされていました。国内外から買い付けた広葉樹の丸太が重なる様は圧巻です。

【動画】屋外ヤードの様子


広葉樹は、成長が盛んな春から夏に伐採すると、その分傷みが早くなるため、葉が落ちて成長が止まる秋から冬の間だけが伐採期間。1年分の材料の買い付けはこの間に行われるため、原木を大量に保管するスペースが必要です。
樹齢20、30年のものから150年もの年月をかけて育った大木まで、原木ヤードには個性豊かな木が揃います。
これらの原木は、切り出しと用途に合わせた切り分け・加工~屋外の製材ヤードで「天然乾燥」~温度湿度管理による仕上げの「人工乾燥」の工程を経て製品となります。原木を切り出してから乾燥するまで約1年半から2年の歳月をかけて、ようやく家具材として使われる製品が完成するのです。


▲木材の乾燥や工場の暖房に使われているのは、木くずなどを燃料とするボイラーの熱です。廃棄物になるはずの端材の有効活用はSDGsにも通じています。

◆住宅資材や造作家具、集成材まで木の美しさを引き出す加工工場
加工工場で行われているのは、木材を貼り合わせて作る集成材や、取引先からのオーダーに沿った加工、住宅資材や造作家具づくりまで実にさまざま。並んでいる木材の色や木目に、広葉樹が持つ表情の豊かさが感じられます。



▲集成材を接着する大型機械


▲カットされた集成材は、ホームセンターなどにも並びます。


▲テーブルの天板を製作中


~一般の方が広葉樹材をDIYで使える木材ブランド「MOOQs element(モークス・エレメント)」~
木材屋としてできる木材の有効活用にも取り組んでいる昭和木材。
木材加工するうえでの副産物となる枝葉はバイオマス発電燃料に、製材時に出るチップは製紙用パルプ、端材は薪ストーブの燃料、おが屑は燻製やコンポストで再利用しています。
また、木を丸ごと使い切るための取り組みのひとつとして、一般の方が広葉樹材をDIYで使える木材ブランド「MOOQs element(モークス・エレメント)」を展開しています。
一般的にホームセンターで販売されているDIY用の木材は針葉樹材です。「MOOQs element」は、高級家具で使われることが多いオーク、ウォルナット、サクラなどをDIY用木材として加工。木目の細かさや美しさ、触り心地の良さが特徴です。


▲サンプルとして製作されたコースター


▲【MOOQs】スタンドバー


▶︎MOOQs elementについて
https://mooqs.jp

▶︎MOOQs element ショップリスト
https://mooqs.jp/shoplist/

▶︎ 「【MOOQs】スタンドバー」の製品詳細はこちら
▶︎ 「【MOOQs】インテリアウォールバー」の製品詳細はこちら

~建材ナビでは製品を掲載中です~
▶ 昭和木材株式会社の製品一覧はこちら

出典:昭和木材株式会社 建材ナビ・スタッフからのコメント 多くの旭川家具メーカーに木材を提供しており、JR旭川駅の内装にもタモ材が採用されているという老舗木材メーカー、昭和木材の旭川工場の様子をご紹介しました。木材のプロならではの視点で、広葉樹の美しさや個性を引き出し製品化しています。木材を余すことなく使い切るという取り組みからも木材への愛が伝わってきますね。DIYユーザー方向けに展開している木材ブランド「MOOQs element」もぜひチェックしてみてください。
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