【故人を思う空間、末永く。】風の電話ボックスを新調しました。
晶成産業や多くの方々の善意により、交換されました。
会えなくなった人に思いを伝える岩手県大槌町の「風の電話ボックス」。
庭師が震災後、自宅の庭に「メモリアルガーデン」を造り、「風の電話ボックス」を置いた。犠牲者や行方不明者の親族らの「心の復興」のきっかけになれば、と。
庭は10メートル四方くらい。祈りの像と、海岸に向けて腰掛けられるベンチがある。敷石の先に白い電話ボックスがあり、中にダイヤル式の黒電話。震災前から不要になったものを譲り受けて置いていたものだった。
「風の電話ボックス」近くのベンチに座る佐々木格さん
「風の電話」ボックスは庭師の佐々木格さんが、病死した親族のために発案。中古の電話ボックスと線の繋がっていない黒電話を自宅の庭に置き、屋根をつけるなどして2011年3月の東日本大震災直後に完成した。新聞報道されると、震災や病気で大切な人など7年半の間に約3万人が訪れた。
しかし、木製なので雨や潮風などで傷み、3年前には強風で飛び、ここを訪れたことのある大工が修正した。その後も腐食が進み、土台が腐り始めて倒壊しそうな状態になった。
佐々木さんは今年3月、新聞などを通じ、腐食しないアルミ製の中古の電話ボックスがあれば譲ってもらえないか呼びかけた。すると全国から50件近い問い合わせがあった。晶成産業は「無料で新品を提供したい」と申し出たが、一方で「購入資金に」と寄付も100万円近く集まり、「それぞれの思いを大切にしたい」と、寄付金から電話ボックスを格安で発注、約100人いる「ピノキオクラブ」のメンバーのうち中高生12人を招いて設置してもらう工賃をわずかにだが払うことにした。
交換当日は、晶成産業の茅原社長や松村さんらの指示で中高生が古いデザインボックスを撤去し、同じデザインの新しい電話ボックスを担ぎ込み、ペンキ塗りなどした。
「風の電話ボックス」は沢山の人たちの協力、思いを経て新調することができました。
晶成産業は「鉄に表情を与える」ため、自社デザイン・自社設計・自社製造・自社施工と自社工場で全て手作業により製造しております。
ヨーロッパの伝統工芸であるロートアイアンを日本の風土に合わせるために、静電粉体塗装を施しております。これにより、艶の少ない仕上がりになり、よりアンティークに仕上げることができます。
貴方だけのオリジナルロートアイアンをご提供いたします。