非住宅の木造化・木質化に伴う木材保護塗料の選定

非住宅の木部塗装ー木材保護塗料の考え方ー

日本国内では長年に渡り国産材(木材)利用が提唱されております。
現在はSDGsの取組や温暖化対策、脱炭素の課題に向けた重要なポイントとなっています。

2010年 公共物件の木材利用促進法により、公共物件の木造化率は多少良化しましたが、
更なる木材活用に向けて
202110月に『改正木材利用促進法』が制定されました。
2022年はウッドショックによる木材価格高騰の影響がありましたが、今後は木材価格も
下落傾向にあり、公共・民間ともに非住宅の木造化や木質化は進むものと思われます。


そんな中で木材保護塗料の採択においては多くの選択肢があり、基準が分かれてまいります。
木材保護塗料は数年後には必ずメンテナンスが必要となります。そのための予算を組むことを
行っていない行政も多かったため、木質の建物を作り、初回塗装してそのままメンテナンスさ
れずに劣化・老朽化してしまうケースが多くございました。この先も建物に木材を使用し続け
てもらうために、塗装に関してもメンテナンス性や施工性を重視ししつつ、初期耐久性もある
程度しっかりしたものを選ぶことをお薦めします。
シッケンズは、『木目を美しく生かした半
造膜タイプ』、『浸透+通気性塗膜で耐候性抜群』、『品質にこだわった原材料(無機微粒子
顔料)』が特長です。一般的な浸透系塗料より耐久性が高く、施工メンテナンスも容易です。
シッケンズはもともとプロフェッショナル向けブランドとして開発されており、性能や品質は
特にこだわっています。その結果国内大手チェーンの店舗外壁など多くの採用を頂き、実例も

Webに掲載中です。

非住宅への木材利用が盛んになるとCLTやWoodALCといった、木材を集成した大型パネル
を使用されることも多くなると思われます。これらは狭小面積の建物でも多くの木材を使っ
たり、工期を短縮できるというメリットがございます。シッケンズはWoodALC協会に参画
しており同協会ホームページの施工例にもシッケンズ塗装の建物が多く掲載頂いております。

外壁面に塗装した場合の再塗装目安
浸透系(半透明)=2~3年 → 隠蔽タイプの場合は3~4年
半造膜(半透明)=3~5年 → 半造膜で厚膜タイプは 5~7年 隠蔽タイプは4~6年

造膜系は木材内部の水分を処理できないため、膨れや剥がれ等が発生しやすいリスクがあり、
浸透系ではあまり持ちが良くない、隠蔽タイプは木質感が感じにくい等があります。

実際にEUのペイントショップを覗くと、シッケンズはプロ向け売場にあり一般的ビルダーが
購入する塗料のエリアとは分けてあり、価格も少し高い設定です。日本は様々な影響の結果、
国内の同業他社品に比べて同等か少し安い程度になっています。耐候性の一例として、下記の
施工事例をご参照ください。軒や水切りの位置も重要で、特に水切りは例えば外壁に木材を
貼って塗装した場合には、木材よりも12~15㎜程度 木面より出ていることが望ましいです。

詳細は以下のリンクをクリックしてご覧ください。
https://www.sikkens-japan.com/constraction/detail/109



大型生活雑貨販売店舗 様


<塗装方法の動画>

シッケンズを塗装する方法は、基本刷毛塗りですが、もちろんローラーやコテ刷毛の
ような塗装具を用いても塗装作業は可能です。特に大きい面積(デッキや外壁)は、
ローラーでの塗装が非常に便利です。マイクロファイバーの短毛の相性が良いです。
薄く伸ばすように塗装して、拭き取りはしませんので比較的作業は簡単です。

【シッケンズ木材保護塗料 塗り方の解説】

 
ワンポイント・・・逆目のお話し
木材には逆目という部分があります。節部分はもともと枝が出ようとしていた跡地で
その周辺は逆目という木材繊維が垂直になっている箇所があります。塗装しても塗料
の吸込みが強く、色が入りにくく、塗膜形成されないのでツヤがなく光の加減で白く
マットな感じに見えます。サンダーで潰すことで多少緩和できますが木材由来の現象
であるため、そのままのほうが現実的でリアルな質感になります。

<シッケンズ決算セール>
当社3月の決算月に伴いまして、シッケンズ専用販売サイト『MATERIA MALL』で
3月限定セール販売を実施致します。この春に塗装やメンテナンスをご検討の方は、
是非この機会にご購入をお薦め致します。

今後の木材活用において、塗装のご相談やサンプル請求等お気軽にお申し付けください。
必要でしたら、遠方の場合は先ずリモートを使っての御打合わせやご説明も可能です。

トーヨーマテリア株式会社 www.sikkens-japan.com
この記事のメーカーにお問い合わせ
TEL: 03-5563-8267 / FAX: 03-5563-8270