建築何でもQ&Aチャンネル

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2007-06-15 10:43:59
屋上・壁面緑化に関して教えてください
kumako さん
屋上・壁面の緑化は、温暖化への対策として
良いとされますが、家屋自体には、どの様な影響が考えられるでしょうか。
長短それぞれのポイントを教えてください。
回答
回答数
6
【回答1】
GREEN THUMB さん
設計の仕事をしています。屋上、壁面緑化の家屋への影響は次のことが考えられます。屋上ということで基本的にRC、SRC構造として、まず緑化により輻射熱の減少でスラブ面の温度が一定化し、躯体寿命が延びることと、紫外線による劣化が食い止められます。また土を酸性雨が通過する際に中和され、無害な水となって排出されます。デメリットに関しては施工時の注意点を守ることで解決されます。300㎏/㎡の荷重を越えないこと、防水部分を破損しないこと、です。基本的に屋上にアンカーやボルトなど打ち込むのはタブーです。屋上緑化は近隣環境への配慮と同時に建物を守るという意味合いもあるのです。
【回答2】
kumako さん
green thumbさんどうもありがとうござました。とりあえず、屋上は緑化できそうでね。
300Kg/㎡を守りさっそくどんな緑にするか
考えたいと思います。
具体的な緑化デザイン・工事のときはまた相談させていただこうと思います。

まずどのくらい予算がかけられるか研究します。本当にありがとうござました。
【回答3】
SKデザイン さん
屋上、壁面の緑化は、東京都もさまざまなガイドラインを発行していますし、http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/04/20g4p100.htm
「環境」「エコ」といったキーワードとともに今後さらに注目されそうですね。

少し話がずれるかもしれませんが、関西出身の私にとって壁面緑化でいの一番に思い浮かぶのが甲子園球場の「蔦」です。球場全体を覆い尽くした蔦は、不思議な気品もありますし、熱い球場のをやわらかく包みこんで、涼しげです。あの蔦があるのとないのとでは、建物の印象や、実際の温度も随分変わるのだろうなあ、と思います。

私もいずれマイホームなどを建てることがあれば、ぜひ検討してみたいです。個人の家屋にももっと緑化住宅がふえてくれば、街の印象も、全然かわってくるのでしょうね。

長レス失礼いたしました。。。
【回答4】
担当者 さん
建築物への屋上・壁面緑化への影響

●長所
・建物の床面・壁面の劣化抑制
植栽が紫外線、酸性雨による劣化を抑制
・熱流入の抑制
植栽が厳しい夏の日射熱をガードし、室 内への熱流入を抑制、輻射熱も軽減す る。

●短所
・地震等の災害時の影響
地震時を考慮すると屋上緑化は可能な限 り軽量であることが望ましい。
・建物改修時の手間
屋上面の防水改修や壁面の改修の際に植 栽が障害となるため、移設が容易な資材 が望ましい。

以上、前の回答者様と重複する部分ございますがお答えさせて頂きました。
【回答5】
GREEN THUMB さん
先日ALCの一般住宅を主力とする建築会社の方と打合わせをした際に、最近はALC住宅でも屋上緑化を積極的に推進しており、軽量土壌を使うなど様々な技術を取り入れた上で、耐荷重なども完全にクリアされているとのことでした。屋上緑化では3年ほど前ですが、ある新築介護施設で屋上緑化の設計を施主からご相談を受けました。ところが施設を建てた建築会社の方が建築物の10年保証を理由として頑として屋上緑化に反対の立場をゆずらず、技術的、設計的な安全策を充分にご説明しても、納得して頂けませんでした。建設側のリスク回避はよく理解できるのですが、今後温暖化防止などが世界的な課題となっている中で、緑化推進には関係者の地道な努力が必要なのだと改めて思い知らされる場面でした。
【回答6】
kumako さん
SKデザインさん、担当者さん、green thumbさん、私の質問に対しご丁寧な回答をありがとうございます。
実は来年にも両親と私たち親子と、3世帯同居住宅を予定しています。
両親も植物が好きなのでぜひ屋上緑化を実行してみたいという思いが強くなりました。準備期間がありますので、いろいろ研究いたします。皆様のご意見、大変参考になりまして本当に有難うございます。

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