建築何でもQ&Aチャンネル

この質問は解決済です。
2011-11-29 13:24:14
ガラスの防煙垂れ壁について
maru さん
事務所の室内階段周りに防煙垂れ壁を設置しようとしています。
パララインではなく、透明合わせガラスとしたいと思いますが、垂れ壁として使用できるガラスの種類についての明確な文章が見つかりません。
火災時などに通常の飛散防止フィルムを挟んだだけでは、熱に弱いため熱線入りでないといけないのでは?という見解もありますが、透明ガラスで施工されているところもあるように思います。
透明ガラスで垂れ壁に使用できる不燃材料として認められるには、合わせガラスにフィルム以外で対応方法があるのでしょうか?
ご存知の方ご教示ください。
よろしくお願いいたします。
回答
回答数
2
【回答1】
yusakuma さん
maruさんこんにちは。

ご質問についてですが、まず、ガラスの防煙垂壁の仕様に関しては、下記の様な日本建築行政会議というところが出している
「建築物の防火避難規定の解説」という本に「線入りガラスまたは網入りガラスが望ましい」とあります。
http://www.kenzai-navi.com/qaphoto/boukahinankiteihyoushi.pdf
http://www.kenzai-navi.com/qaphoto/garasutarekabe.pdf

この本は建築基準法、施行令、告示等でカバーしきれないあいまいな部分を旧建設省、国土交通省が通達という形で各特定行政庁や民間確認検査機関に指導の指針として伝えているものをまとめたものになります。
各審査機関ではこれを拠り所とする場合が多く、「望ましい」という表現ながらも上記の内容で進めるよう指導される場合が殆どです。

ただ、これに変わるもので、日軽産業株式会社さんというメーカーさんの商品でFX-WALLという製品で合わせガラスを使用したものがあります。
http://www.nikkeisangyo.co.jp/products/fx_wall/index.html

そもそもガラス防煙垂壁自体が認定の必要なものではないので、どの程度の信頼性があるかというのはメーカーさんにヒアリングして、設計者さんの判断で採用如何を決めるしかないと思いますが、僕は某大手ゼネコンさんにどうしても意匠上線入りでなくて透明ガラスを使いたいと相談したところ、上記をご紹介頂きました。

参考になれば幸いです。
【回答2】
maru さん
yusakumaさん、

早々にご回答いただき、ありがとうございます。
構造面から落下破損する可能性を軽減する方法ですね。
製品内容見てみます。

以前別のゼネコンさんに、網入りでない垂れ壁を設置してもらえないか確認したところ、勧められたのは通常の透明合わせガラスでしたので、そのような仕様の垂れ壁についても、今後の参考までに役所で使用の可否を確認してみます。
望ましいとは書かれているものの法的な拘束力はないのでは、と伺ったこともあります。

ありがとうございました。

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