遮熱塗料の性能はどこを見れば分かりますか? | 建材何でもQ&Aチャンネル | 【建材ナビ】建築材料・建築資材専門の検索サイト

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自営業です。
工場と自宅が繋がっていて、工場の方は1階で屋上は自宅の2階から出られるような陸屋根になっていますが
夏場の温度上昇がものすごくて、夏は2階で寝られないほどです。
遮熱塗料というものがある事を知り、屋根と壁に塗ろうかと検討中です。
しかし、メーカーごとに性能差があると思うので、どこに注目して選べば良いのか教えて下さい。
もしくは、このメーカーのこの商品なら間違いない!とかあれば教えていただきたいのですが・・・。
又、注意点などもあればお願いします。
シーズンに入る前に考えたいなあと思っています。
面積が広いのでかなりの金額になりそうなので失敗はしたくないです。
よろしくお願いします。

流通している遮熱塗料の数はここ数年鰻上りに増えており、国内製造品から輸入品まで多岐に渡っています。
平成20年に遮熱塗料の性能評価のためのJISが制定され、各社ともJIS取得に動いておりますので、今後はそれがお客様の選定の基準になるかと思われます。

現段階でのポイント、注意点としては、

①環境省の実証事業の結果など客観的なデータを保有していること。

<a href='http://www.env.go.jp/policy/etv/index.html' target='_blank'>http://www.env.go.jp/policy/etv/index.html</a>

②国内外での施工実績をしっかり持っていること。

③遮熱塗料は太陽光を反射する塗料ですので、冬場の西日が当たる壁面を塗ってしまうと寒くなってしまう場合があります。
一部断熱の効果をうたっている遮熱塗料もございますが、塗膜の薄さでは断熱の効果はほぼ望めません。
このようなデメリットもあることをしっかり説明する会社をおすすめします。

④遮熱塗料は太陽光を反射する塗料ですので、壁面に塗装するときは注意が必要です。
南壁は夏季に日射が殆ど当たりませんが、太陽高度が下がる冬季にもっとも陽が当たるので、デメリットの方が多いと考えられます。
一部断熱の効果をうたっている遮熱塗料もございますが、塗膜の薄さでは断熱の効果はほぼ望めません。
薄い塗膜で断熱材のような断熱効果があるならば、世の中の断熱材は不要になるかも知れませんが、そのようなことはあり得ません。
このようなデメリットもあることをしっかり説明する会社をおすすめします。

⑤施工方法は通常のペンキと変わりませんので、たとえばお客様自身でも塗っていただけます。ただ、屋根は高所で危険ですし、塗膜が均一でないと反射性能にばらつきが出ますので、専門業者にお任せすることをおすすめします。

⑥通常の塗料よりは若干高めになりますが、信頼できる製品を丁寧に塗っていただければ温度上昇はかなり抑えられますし、屋根材も痛みにくいので長持ちします。
結果として、冷房コストの削減や修繕費の節約につながりますので、大目にかかった費用も数年単位でみれば回収できます。
大切な屋根を守る塗料になりますので、耐侯性、耐久性の高い商品をお選びいただくことをお勧め致します。

⑦熱を消してしまうなどの宣伝をしている塗料もあるようですが、エネルギー保存の法則があるようにエネルギーを消すことはあり得ません。
誇大な宣伝広告を見たら、科学知識を正確にお持ちの専門家に相談した方が安全です。

早速の御回答ありがとうございます。
まだJIS取得が始まった所なんですね。
製品の比較は難しそうですねえ。
自宅の屋根とその西壁、工場の陸屋根兼屋上に塗ろうかと考えています。
ちなみに屋根は日本風の黒いセメント瓦です。
オススメの色はありますか?思いっきり和風住宅です。
反射効率のいい、明るい色でも大丈夫なのかな?
後は、お財布と相談しないと!
基本的な事が分かった上で、数社に見積もりをとってみるつもりです。