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  • 掲載:2024年07月12日 更新:2024年08月08日

一般社団法人東京都建築士事務所協会「第50回 東京建築賞」入選作品を決定

一般社団法人東京都建築士事務所協会「第50回 東京建築賞」入選作品が決定しました。
©野秋 達也
令和6年度は、リノベーション等の建築物も含めた総数は96点の応募がなされました。その中から、一次審査を経てしぼりこまれた22作品が現地調査対象作品に選ばれ、東京建築賞選考委員会(委員長:古谷誠章)で最終審査を実施した結果、15作品が決定しました。

東京都建築士事務所協会会長賞には「コードマーク御代田(設計:(株)アイダアトリエ一級建築士事務所)」、東京都知事賞には「九段会館テラス(設計:鹿島建設㈱一級建築士事務所/㈱梓設計一級建築士事務所)」が選定されました。

一般社団法人東京都建築士事務所協会「第50回 東京建築賞」入選作品が決定しました。
受賞の様子


参照:「東京建築賞 2024」受賞作品 応募パネル
※受賞作品のうち、公開を許可された作品のパネルデータを掲載しております。

東京建築賞とは?
「東京建築賞」とは、一般社団法人東京都建築士事務所協会が主催する建築コンクールで、1974年の第1回開催以来、東京都内の建築士事務所が手がけた建築作品を公募し、優れた作品の表彰を行っています。新人建築士からベテランまで、住宅、商業施設、公共施設などの作品が出品されます。建築士事務所の優秀な建築作品を表彰することにより、魅力ある 建築と都市の建設に貢献し、あわせて建築技術の進歩並びに地域 環境と生活文化の向上に寄与することを目的とし、今年度で節目となる50回目を迎えました。

<第50回 東京建築賞選考委員会>
委員長
古谷 誠章(建築家、早稲田大学教授、NASCA主宰)
副委員長
宮原 浩輔(一般社団法人東京都建築士事務所協会相談役、株式会社山田守建築事務所代表取締役社長)

委員(五十音順)
赤松 佳珠子(建築家、CAtパートナー、法政大学教授)
飯泉 洋(東京都都市整備局市街地建築部長)
伊香賀 俊治(慶應義塾大学名誉教授、一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター理事長)
石井 秀樹(建築家、石井秀樹建築設計事務所株式会社代表取締役)
奥野 親正(構造家、株式会社久米設計環境技術本部構造設計室室長)
北 典夫(鹿島建設株式会社建築設計本部長、専務執行役員)
手塚 由比(建築家、株式会社手塚建築研究所代表取締役)
永池 雅人(一般社団法人東京都建築士事務所協会副会長、株式会社梓設計フェロープランナー)
宮崎 浩(建築家、プランツアソシエイツ主宰)
山梨 知彦(建築家、株式会社日建設計チーフデザインオフィサー、常務執行役員)
<選考過程>
応募された96作品に対し、東京建築賞選考委員会における書類審査を経て、現地審査対象作品として22作品を選出した。これらに対し、各作品原則3名の審査員による現地審査を行い、実際に訪れた委員からの報告と評価に基づき、各部門の最優秀候補、優秀候補を抽出したのちに、東京都建築士事務所協会会長賞、東京都知事賞、リノベーション賞、新人賞の選定のための議論を行なった。

1.東京都建築士事務所協会会長賞

コードマーク御代田
設計者 :株式会社アイダアトリエ一級建築士事務所
建築主 :株式会社コードマーク御代田
施工者 :株式会社堀内組、株式会社こだま建築舎、有賀建具店、タニコー株式会社
©野秋 達也
<審査講評>
すべての部門の最優秀候補作品の中から、民の力で長野県内の耕作放棄地や荒れた里山の再生に取り組む「コードマーク御代田」が選ばれました。荒れた林地に道をつくることから始まり、林を整備して薪づくり、休耕田での稲作や野菜づくりなどを、地域の住民と会員としてここを訪れる都会からの来訪者が協働して行い、人間の生活と自然の関わりについて、とても示唆的な活動を行っています。
建築としてはそうした活動の拠点として、大仰でない軽やかな木造架構で螺旋状に連なる眺めの良い内部空間が生み出され、また周辺の風景の中に溶け込んで佇む外観も非常に好感が持てます。
(東京建築賞選考委員会 古谷誠章委員長の総評より抜粋)


2.東京都知事賞

九段会館テラス
設計者 :鹿島建設株式会社一級建築士事務所、株式会社梓設計一級建築士事務所
建築主 :合同会社ノーヴェグランデ
施工者 :鹿島建設株式会社
©川澄・小林研二写真事務所
<審査講評>
東京都知事賞に関しては、東京都内の所在地が条件であることから、各部門最優秀候補作品のうち都内にある2 作品を検討して、東京都心の歴史文化を継承するとともに、魅力的な都市空間の新たな創出に寄与している「九段会館テラス」を選定しました。
2011(平成23)年の東日本大震災以来閉鎖されていた「九段会館」そのものを保存再生した価値に加え、新たに北の丸公園からの緑や親水空間の連続を生み出した点など、都心の新たな憩いの空間の創出にも貢献します。
(東京建築賞選考委員会 古谷誠章委員長の総評より抜粋)


3.リノベーション賞

一般部門一類 最優秀賞

歳吉屋 -BYAKU Narai-
設計者 :株式会社竹中工務店東京一級建築士事務所
建築主 :株式会社ソルトターミナル、一般社団法人塩尻市森林公社
施工者 :北信土建株式会社
©ロココプロデュース-林 広明

一般部門一類 優秀賞

神田錦町オフィスビル再生計画
設計者 :株式会社再生建築研究所一級建築士事務所
建築主 :安田不動産株式会社
施工者 :株式会社FBS
©楠瀬 友将


4.新人賞

House M
設計者 :一級建築士事務所鈴木岳彦建築設計事務所
建築主 :個人
施工者 :真規家工務店
©西川 公朗


5.戸建住宅部門

最優秀賞

安部邸
設計者 :一級建築士事務所針谷將史建築設計事務所
建築主 :個人
施工者 :株式会社まつもとコーポレーション
©西川 公朗

優秀賞

Uの家
設計者 :株式会社アーキペラゴアーキテクツスタジオ 一級建築士事務所
建築主 :個人
施工者 :深澤工務店
©千葉 顕弥

奨励賞

Ten Pillars House
設計者 :株式会社アイダアトリエ一級建築士事務所
建築主 :個人
施工者 :竹花工業株式会社
©野秋 達也


6.共同住宅部門

最優秀賞

鎌倉アパートメント
設計者 :株式会社miCo.一級建築士事務所
建築主 :C's Japan株式会社
施工者 :株式会社MAKIKOMU
©新建築社

優秀賞

COURT HOUSE 自由が丘
設計者 :一級建築士事務所奥野公章建築設計室
建築主 :コートテラス都立大学建設組合
施工者 :株式会社河津建設
©中山保寛

奨励賞

井の頭の連結住居
設計者 :一級建築士事務所森吉直剛アトリエ
建築主 :株式会社河野ビル
施工者 :株式会社青
©繁田 諭


7.一般部門一類

最優秀賞

歳吉屋 -BYAKU Narai-
設計者 :株式会社竹中工務店東京一級建築士事務所
建築主 :株式会社ソルトターミナル、一般社団法人塩尻市森林公社
施工者 :北信土建株式会社
©ロココプロデュース-林 広明

優秀賞

神田錦町オフィスビル再生計画
設計者 :株式会社再生建築研究所一級建築士事務所
建築主 :安田不動産株式会社
施工者 :株式会社FBS
©楠瀬 友将

奨励賞

松原児童青少年交流センター miraton(ミラトン)・松原テニスコート
設計者 :一級建築士事務所株式会社御手洗龍建築設計事務所
建築主 :草加市
施工者 :髙元・ムサシ特定建設工事共同企業体
©中村絵


8.一般部門二類

最優秀賞

東京都市大学7号館
設計者 :シーラカンスケイアンドエイチ株式会社一級建築士事務所、
    株式会社東急設計コンサルタント一級建築士事務所、
    東急建設株式会社一級建築士事務所
建築主 :学校法人五島育英会
施工者 :東急建設株式会社
©佐々木徹-ヨシダ建築写真事務所

優秀賞

KIND Center
設計者 :株式会社渡邉健介建築設計事務所一級建築士事務所
建築主 :AGC株式会社千葉工場
施工者 :大成建設株式会社
©鳥村 鋼一

優秀賞

全薬工業株式会社 研究開発センター
設計者 :株式会社日建設計一級建築士事務所
建築主 :全薬工業株式会社
施工者 :株式会社大林組
©雁光舎-野田東徳



編集後記

東京建築賞の入選作品を通して、建物の存在意義を改めて考えさせられました。また思いのこもった作品に触れる機会となり、今後どのように使用され維持されていくのか等、是非、ご注目いただければと思います。





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