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  • 掲載:2024年09月20日 更新:2024年09月24日

元倉庫のタイル空間で食事を楽しみながらタイルの魅力を再確認。タイルをふんだんに使用したショールーム兼カフェ。

株式会社日東製陶所 加藤 三奈
株式会社日東製陶所 加藤 三奈
SWANTILE(株式会社日東製陶所/株式会社TChic)
多治見市で半世紀以上、タイル製造に専念し、品質に妥協せずお客様に満足いただける製品を提供。タイル一筋に取り組み、その結果、国内シェア30%を誇るタイルメーカーとして成長。「日東」や「SWAN TILE」というブランド名には、永続的な発展と努力の象徴が込められている。
https://swantile.jp/
〝タイルをもっと身近に感じてもらいたい″日東製陶所のスタッフとタイル職人の想いからタイルへの愛情とこだわりがたくさん詰まったスワンタイルカフェ。
スワンタイルカフェのPR活動や新商品開発を担当している加藤さんに、カフェやタイルの魅力についてお話を伺いました。

Guest

加藤 三奈 | Kato Mina

普段はタイルのPR活動や新商品開発のお仕事をしています。 目で見て素敵!と思える空間に仕上げてくれるのが古くから愛されているタイルというとても魅力的な素材です。 これからもタイルの魅力を少しでも多くの方にお伝えしていきたいです。

株式会社日東製陶所
岐阜県多治見市明和町1丁目125番地
0572-27-2155


スワンタイルカフェのコンセプト

株式会社日東製陶所 加藤 三奈
カフェ店内

五嶋 設計をする上で、タイルをふんだんに利用されている目的や理由について伺わせてください。

加藤 カフェが出来たのは8年前ですが当時、多治見はタイルの産地だということを地元の方に認知されておらず、衰退業とも言われておりました。このままではいけない、タイルの空間は素敵な空間なのでより多くの方に見てもらう為にはどうしたら良いか考えた結果、ショールーム兼カフェをOPENすることにしました。

元々、倉庫だった場所の一部をリノベーションし、カフェにしている為、天井が高く広々とした空間になっています。タイルがふんだんに施工してあるだけでなくタイルを作る時に使う釉薬をいれる為に使われる桶をランプシェードとして再利用しております。穴があいて釉薬を入れる為には使えない桶を工場ではゴミ箱にしたりしています。それを見た設計さんがランプシェードにしてくれました。今思えばSDG’S先取りでしたね。よく見ると現場名も書いてあったり、そんな細かい所まで見ていただけるとより空間を楽しんでいただけると思います。

また、CAFÉに隣接しているSWAN工房ではタイルを使ったワークショップで自分だけのオリジナルの写真立てや鍋敷き等を作ることができるので小さなお子様から大人の方まで楽しんでいただけます。


五嶋 内装デザインで特にこだわったポイントはどこですか?使用された素材や色使いについて教えてください。

加藤 倉庫を活かし広々とした空間に広がる様々なタイルの彩が魅力です。木とタイルの相性がとても良く、様々なタイルを使用していますが上手く素材の良さを引き出せていると感じています。


五嶋 内装デザインがその体験にどのように寄与していると考えますか?

加藤 よくサンプル帳でわからない…とお客様からお聞きします。タイルのある空間を実際に見て、想像してご自宅での素敵な空間作りのお手伝いが出来ればと考えます。


五嶋 どういったお客様がご来店されますか?

加藤 これからお家を建てられる方でタイルをご検討中の方や、近隣の市町村から多治見観光でタイルスポットとして組み込んでいただくことが多いです。
ソファー席や個室もあるのでもちろんご近所さんで主婦の方や営業の方でお打ち合わせの場として使っていただく事も多いです。


五嶋 お勧めメニューについて教えてください。

加藤 プレートランチ、ハンバーグランチは月替わりで内容が変わり、ボリュームもある為男性にも喜んでいただけます。箸置きとして使ったタイルはお持ち帰りいただけます。

株式会社日東製陶所 加藤 三奈
プレートランチ
株式会社日東製陶所 加藤 三奈
ハンバーグランチ



ワークショップ体験について

株式会社日東製陶所 加藤 三奈

五嶋 今後、訪れるお客様にどのような体験を提供したいですか?

加藤 タイルを使ったワークショップでは、とにかくモノを作る楽しさを一番に感じていただきたいです。時間をかけて作った自分のオリジナルのモノはとても愛着が湧きますし、良い思い出作りにもなります。目の前の事に集中し、それ以外の何も考えず没頭できるモノ作りの時間はすごくリフレッシュにもなると思います。




子供たち向けのタイル教室

株式会社日東製陶所 加藤 三奈

五嶋 飲食のご提供以外にユニークなサービスや体験はありますか?

加藤 毎年、夏休みに地域の子供たち向けのタイル教室を開催しています。タイルの産地だという事を小さい頃から知ってもらい、楽しんでもらう!そして、いつかその子供達が大人になりお家を建てる際にはタイルを使用して欲しい、そんな想いもあります。




将来の展望

株式会社日東製陶所 加藤 三奈

五嶋 SWANTILE CAFEに続く、プロジェクトの計画はありますか?

加藤 実は、コロナ期に美容に着目される方が多いという情報から異業種補助金を使用させてもらいCAFÉ隣接にエステをOPENしました。CAFÉの場所が美濃焼卸団地内にある為、団地内の会社の社員さんやそこを出入りする業者さんぐらいしか団地に入って来ることが無く、いまだにCAFÉの場所を知らない方も多いのです。美容に興味を持ち来店された方にもCAFÉの事、タイルのことも知ってもらえるよう…そんな願いを込め、造りました。
その他にもタイルをふんだんに使用した賃貸マンションを2件、地元工務店とコラボしタイルをふんだんに使用したお家を建てましたが、今後の計画は未定です…。乞うご期待としておきましょう。

株式会社日東製陶所 加藤 三奈
SWANマンション
株式会社日東製陶所 加藤 三奈
SWANマンション

株式会社日東製陶所 加藤 三奈
SWANハウス
株式会社日東製陶所 加藤 三奈
SWANハウス


五嶋 今後の展望について教えてください。

加藤 これまでと変わらず、タイルの空間でゆっくりと過ごしてもらえるよう、ベストな状態でベストな料理のご提供が出来ますよう心掛けてまいります。大切な方とゆっくり、ひと時を楽しんでいただくお店としてお選びいただけたら嬉しいです。




SWANTILEのタイル施工事例

[取材]

株式会社日東製陶所 加藤 三奈
五嶋 靖次郎 建材ナビ営業
業界に携わる方々の思いや建築の面白さを伝えるきっかけづくりをしています。インタビューを通して建築やデザインを、より身近なものに感じてもらえるようにしたいです。





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加藤 三奈 | Kato Mina

普段はタイルのPR活動や新商品開発のお仕事をしています。 目で見て素敵!と思える空間に仕上げてくれるのが古くから愛されているタイルというとても魅力的な素材です。 これからもタイルの魅力を少しでも多くの方にお伝えしていきたいです。

株式会社日東製陶所
岐阜県多治見市明和町1丁目125番地
0572-27-2155

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