SPECIAL
特集
- 掲載:2024年10月21日 更新:2024年11月01日
//= $nameTitle ?>日本空間デザイン賞 2024 年度 KUKAN OF THE YEAR 【在る美】【馬場川通りアーバンデザインプロジェクト】【tobe】 の3作品に決定
Photo by HIROSHI TSUCHIDA
DSA(一般社団法人日本空間デザイン協会、会長:出原秀仁、所在地:東京都品川区)とJCD(一般社団法人日本商環境デザイン協会、理事長:窪田茂、所在地:東京都品川区)が共同主催する日本空間デザイン賞は、8月24 日の3次・最終審査会にて金賞・銀賞・銅賞の合計38 作品を選出し、金賞に選ばれた12 作品の中から【在る美】、【馬場川通りアーバンデザインプロジェクト】、【tobe】の3作品を今年度グランプリの「KUKAN OF THE YEAR 2024」に決定しました。
10月11 日に大手町三井ホール(東京・大手町)で贈賞式・懇親パーティーが開催され、受賞者・関係者など約400 名が会場に集い、KUKAN OF THE YEAR・金銀銅賞・審査員特別賞・Shortlist・サステナブル空間賞の受賞者へ表彰状やトロフィーなどが贈呈されました。
10月11 日に大手町三井ホール(東京・大手町)で贈賞式・懇親パーティーが開催され、受賞者・関係者など約400 名が会場に集い、KUKAN OF THE YEAR・金銀銅賞・審査員特別賞・Shortlist・サステナブル空間賞の受賞者へ表彰状やトロフィーなどが贈呈されました。
日本空間デザイン賞とは?
2019年に誕生した日本で唯一かつ最大級の空間デザインアワードです。国内外の優秀なデザイナーや、卓越したデザイン作品を発掘し、評価をすることを目的としています。素晴らしいデザインを日本から世界に発信し、「空間デザインのちから」を多くの人々に伝えていきます。
2019年に誕生した日本で唯一かつ最大級の空間デザインアワードです。国内外の優秀なデザイナーや、卓越したデザイン作品を発掘し、評価をすることを目的としています。素晴らしいデザインを日本から世界に発信し、「空間デザインのちから」を多くの人々に伝えていきます。
DSAとは?
日本空間デザイン協会(DSA)は、社団法人としての公的な立場に立ち、デザイン技術の向上、デザインアワードの運営、シンポジウム、国際交流、研究、出版などの普及啓発活動を通し、経済、産業、社会、文化に広く貢献できる公益活動に取り組んでまいります。
日本空間デザイン協会(DSA)は、社団法人としての公的な立場に立ち、デザイン技術の向上、デザインアワードの運営、シンポジウム、国際交流、研究、出版などの普及啓発活動を通し、経済、産業、社会、文化に広く貢献できる公益活動に取り組んでまいります。
JCDとは?
JCDは1961年に創立され、永きに渡りインテリアデザインの発展と文化育成に貢献して参りました。現在の主な活動は、デザインアワード、シンポジウム、子供達にデザインを教えるSODA活動、各種出版を始め、全国の各支部では様々なデザインイベントや交流会など開催しております。
JCDは1961年に創立され、永きに渡りインテリアデザインの発展と文化育成に貢献して参りました。現在の主な活動は、デザインアワード、シンポジウム、子供達にデザインを教えるSODA活動、各種出版を始め、全国の各支部では様々なデザインイベントや交流会など開催しております。
在る美
作品名: 在る美
受賞者: 資生堂クリエイティブ株式会社 金内 幸裕
代表者:金内 幸裕/資生堂クリエイティプ
クライアント:貴生堂
所在地:東京銀座
ディレクション:金内 ※裕/資生堂クリエイティプ
デザイン:伊藤 愛布/博展
クリエイティブディレクション:倍然洋二/資生堂クリエイティプ
施工:博展
設計、デザイン監修:鍋田 知石/博展
テクニカルエンジニアリング:三谷人、熊崎 平/博展
和傘製作:日吉屋
撮影者:林 雅之
受賞者: 資生堂クリエイティブ株式会社 金内 幸裕
代表者:金内 幸裕/資生堂クリエイティプ
クライアント:貴生堂
所在地:東京銀座
ディレクション:金内 ※裕/資生堂クリエイティプ
デザイン:伊藤 愛布/博展
クリエイティブディレクション:倍然洋二/資生堂クリエイティプ
施工:博展
設計、デザイン監修:鍋田 知石/博展
テクニカルエンジニアリング:三谷人、熊崎 平/博展
和傘製作:日吉屋
撮影者:林 雅之
審査員選評審査員:山本 尚美(株式会社NY4 代表取締役 / 東北大学特任教授(客員))
単に日本の伝統工芸の美しさを再解釈・再構成するだけでなく、美の本質を追求する行為として捉えた。「神は細部に宿る」という言葉を思い起こさせ、竹骨や糸に込められた作者の想いが映し出されているようだ。完璧で完成された美ではなく、不完全さの中に美を見出そうとする姿勢が感じられる。ディテールにこだわりつつも、全体として一つの造形にまとめ上げている。静寂の中にも、詩を詠むかのような動きのある作品に仕上がっている。
(『年鑑日本の空間デザイン2025』(発行:六耀社、2024年12月発売予定) より一部抜粋)
(『年鑑日本の空間デザイン2025』(発行:六耀社、2024年12月発売予定) より一部抜粋)
受賞者コメント資生堂クリエイティブ株式会社 金内 幸裕
この度はKUKAN OF THE YEARという身に余る賞を頂き、誠にありがとうございます。今回のウィンドウディスプレイ「在る美」は和傘という伝統工芸に潜む、純粋で根源的な美を表現したいという想いでデザインを行いました。この取り組みを評価頂いた審査員の皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。これを励みに、これからも美の本質に触れるような仕事を手掛けていきたいと思います。
馬場川通りアーバンデザインプロジェクト
作品名: 馬場川通りアーバンデザインプロジェクト
受賞者: 株式会社ランドスケープ・プラス 平賀 達也
代表者:平賀 遊也/ランドスケープ・プラス
クライアント:前橋市/都市再生推進法人 前橋デザインコミッション
所在地:前橋市千代田町
ディレクション:日下田伸/都市生推進法人 前橋デザインコミッション
デザイン:平賀 也/ランドスケープ・プラス
施工:宮下工業
ランドスケーブデザイン:村瀬準、坂本生/ランドスケープ・プラステクニカルエンジニアリング:大波 修二、油真雑/オリエンタルコンサルタンツ
撮影者:浜田 昌樹
受賞者: 株式会社ランドスケープ・プラス 平賀 達也
代表者:平賀 遊也/ランドスケープ・プラス
クライアント:前橋市/都市再生推進法人 前橋デザインコミッション
所在地:前橋市千代田町
ディレクション:日下田伸/都市生推進法人 前橋デザインコミッション
デザイン:平賀 也/ランドスケープ・プラス
施工:宮下工業
ランドスケーブデザイン:村瀬準、坂本生/ランドスケープ・プラステクニカルエンジニアリング:大波 修二、油真雑/オリエンタルコンサルタンツ
撮影者:浜田 昌樹
審査員選評審査員:芦沢 啓治(建築家、芦沢啓治建築設計事務所 主宰)
このスペースは、都市再生推進法人の前橋デザインコミッション(MDC)とデザイナーは理想を実現することの難しさから行政とタッグを組み、仕組みから作ることによってできあがった。できあがったその空間は、まるで昔からそうであったかのようにすでに定着している感があり、むしろなぜそれらができなかったのか、日本におけるアーバンデザインの問題が逆に浮き彫りにされるかのようである。日本において公共空間は、誰のためにあるべきなのかは実に曖昧である。多くの場合、公共空間を管理する人たちによって管理のしやすいものとなる。このプロジェクトにおいては、その管理においても官民で行うこととしている。また、改修や管理に関わるお金の多くが地元有志によって寄付されていることも特筆すべきことであろう。この意欲的なプロジェクトが地方都市における一つのモデルケースとなり新たなプロジェクトの呼び水になればと心から思う。
(『年鑑日本の空間デザイン2025』(発行:六耀社、2024年12月発売予定) より一部抜粋)
(『年鑑日本の空間デザイン2025』(発行:六耀社、2024年12月発売予定) より一部抜粋)
受賞者コメント 株式会社ランドスケープ・プラス 平賀 達也
KUKAN OF THE YEARの受賞にあたり、日本空間デザイン関係者の皆さんには、私たちの作品を真正面から評価いただいたことに感謝申し上げます。民間団体で公共空間の工事と運営を行うという前例なきプロジェクトが評価されたことで、地方都市の再生に勇気と希望を与えることができた喜びを、プロジェクト関係者である前橋市、前橋デザインコミッション、オリエンタルコンサルタンツ、髙濱史子建築設計事務所、宮下工業の皆さんと共に分かち合いたいと思います。
tobe
作品名: tobe
受賞者: kufu 成田 和弘 + 成田 麻依
代表者:成田和弘/kufu
クライアント:島村文也
所在地:広島県広島市
ディレクション:成田 麻依
デザイン:成田 麻依
施工:新枝建設
アートディレクション:島村 文也/島工芸
造園波計:長尾 沿/長尾作庭研究所
搬影:藤井 活司
受賞者: kufu 成田 和弘 + 成田 麻依
代表者:成田和弘/kufu
クライアント:島村文也
所在地:広島県広島市
ディレクション:成田 麻依
デザイン:成田 麻依
施工:新枝建設
アートディレクション:島村 文也/島工芸
造園波計:長尾 沿/長尾作庭研究所
搬影:藤井 活司
審査員選評審査員:鈴木 康弘(アーティスト)
一見すると煉瓦造りの美術館建築を思わせるような外観が目を引く。思わず触れてみたくなる煉瓦の質感、周囲や小道を圧迫しない細かな配慮が建物全体に優しさを感じさせる。小部屋ごとに空いた隙間や道に沿った壁面によって、風通しのよい柔らかな境界線を描き出している。差し込む光や通り掛かる人の気配を招き入れ、住宅とギャラリー、生活とアート、プライベートとパブリック、それらを分けることなく和えるような、感性による「しきり」の提案が成されている。この敷地でしか生まれ得ない空間が立ち現れていることを評価した。
(『年鑑日本の空間デザイン2025』(発行:六耀社、2024年12月発売予定) より一部抜粋)
(『年鑑日本の空間デザイン2025』(発行:六耀社、2024年12月発売予定) より一部抜粋)
受賞者コメントkufu 成田 麻依
この度は大変栄誉ある賞をいただきありがとうございます。光も景色も透す薄いカーテン一枚の距離感でのおばあちゃんとの生活、アートと共に生きる暮らし、地域との関わり方が、建築を通してたくさんの審査員の方々に伝わり、共感していただけてとても嬉しく思います。たくさんのご理解をいただけたお施主さまを始め、この作品に関わってくださった全ての方々に深く感謝しております。本当にありがとうございました。
編集後記
今回で6回目の日本空間デザイン賞「2024 年度 KUKAN OF THE YEAR」を取材させていただきました。盛大な表彰式は、まるでファンションショーのようなステージを受賞者が歩かれ表彰状やトロフィーなど贈呈される姿を、目の前で拝見させていただきました。
2024年を代表する空間デザインが数多く集まっており、話題の作品やどれも見惚れてしまうほどの作品ばかりで、審査員の表が割れたとお話もありましたが、かなり審査も難しかったように思いました。
受賞者の方々は、作品のご紹介と共に、ランウェイを歩き、盛大な拍手が贈られました。受賞者の皆さま、誠におめでとうございます。そして、多くの方々によって生まれた素晴らしいデザインをより多くの人に、是非ご覧いただきたく思います。
2024年を代表する空間デザインが数多く集まっており、話題の作品やどれも見惚れてしまうほどの作品ばかりで、審査員の表が割れたとお話もありましたが、かなり審査も難しかったように思いました。
受賞者の方々は、作品のご紹介と共に、ランウェイを歩き、盛大な拍手が贈られました。受賞者の皆さま、誠におめでとうございます。そして、多くの方々によって生まれた素晴らしいデザインをより多くの人に、是非ご覧いただきたく思います。
JCD(日本商環境デザイン協会) インタビュー&レポート
RELATED ARTICLE
アクセスランキング(SPECIAL)