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  • 掲載:2025年02月06日 更新:2025年02月06日

令和7年新春賀詞交歓会が東京・明治記念館「蓬莱の間」にて開催されました。
一般社団法人 東京都建築士事務所協会

令和7年 新春賀詞交歓会が開催されました。
一般社団法人 東京都建築士事務所協会が主催する「令和7年 新春賀詞交歓会」が行われました。
今年も恒例の東京・明治神宮外苑に佇む明治記念館「蓬莱の間」にて開催されました。

千鳥会長の新年のご挨拶

令和7年 新春賀詞交歓会が開催されました。
千鳥会長の新年のご挨拶
本年は大変穏やかな年明けでございました。昨年は能登半島地震があり、大変緊張した不安が漂う中での開催となりました。今年は阪神淡路大震災から30年、そしてその後、東日本大震災、熊本地震そして登半島地震と日本列島で数年おきに大きな地震が起こっております。また豪雨による自然災害も多発しております。改めて自然災害の恐ろしさと災害への備えの大切さを身に染みて感じております。いま私どもの建築業界は、人手不足と建設業高騰等と厳しい環境の中で仕事をしております。

さらに令和7年4月から、建築基準法の改正と建築物省エネ法の改正が完全施工となります。私共、建築士事務所協会では建築士サポートセンターを開設致しまして、建築士の方のご相談、ご質問にお答え出来るような支援体制を取りまとめたところでございます。

2025年の抱負として5つの協会の方針を述べます。
①健康を取り戻そう
②新しい仲間を増やそう
③TAAFブランドを広めよう
④力を合わせて仕事をしよう
⑤新しい時代を取り込もう

今年は巳年です。「脱皮出来ない蛇は滅びる」というドイツの哲学者ニーチェの言葉があります。「蛇にできることが我々にできないはずはない」これは先程考えた私の言葉ですが、蛇が脱皮を繰り返すように本会も組織運営や諸々の活動の点検を行うことで、組織として脱皮をしてき、そして成長し、次の飛躍に繋げていこうと考えております。引き続き、会員の皆様のご協力とご指導と、来賓の皆様のご指導とご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

と力強く述べられました。

特別講演の開催

令和7年 新春賀詞交歓会が開催されました。
株式会社エイトブランディングデザイン代表 西澤 明洋氏
新春賀詞交歓会の開催にあわせて、ブランディングデザイナーの西澤明洋氏により「ブランディングデザインと建築」と題しました特別講演の開催がされました。

経歴
1976 年滋賀県生まれ。株式会社エイトブランディングデザイン代表。
「ブランディングデザインで日本を元気にする」というコンセプトのもと、企業のブランド 開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動。
著書に『ブランディングデザインの教科書』(パイ インターナショナル)ほか多数。
特集書籍に『西澤明洋の成功するブランディングデザイン』( 誠文堂新光社) がある。

ブランディングデザインとは何か。
時代に先駆け、本当に良いモノをより良いカタチに導く「ブランディングデザイン」というジャンルを開拓した先駆者の西澤明洋氏のブランディングについてのお考えと、ブランディングデザイナーとしての活動についてのお話いただきました。

新春賀詞交歓会

令和7年 新春賀詞交歓会が開催されました。
建材ナビとして、今年で3回目となる新春賀詞交歓会の取材をさせていただきました。
今年は去年よりご参加人数も多かったように感じられ、皆様のお話にもございましたが、昨年より穏やかな年明けとなり、ホッとするような形で年明けを迎えることができました。

令和7年 新春賀詞交歓会が開催されました。
千鳥義典氏(左)
令和7年 新春賀詞交歓会が開催されました。
児玉耕二氏(左)
令和7年 新春賀詞交歓会が開催されました。
西澤明洋氏(中央)
令和7年 新春賀詞交歓会が開催されました。
丸川珠代氏(右)


児玉耕二氏の過去のインタビューはこちらでご覧いただけます。
今年は、7月からの建築基準法の改正も注目されています。また、建築業界としての様々な問題もございますが、一致団結して仕事をしていこうという協会の強さがとても印象的でした。2025年の東京都建築士事務所協会の取り組みにも更に期待をしております。



編集後記

一番印象深いお話として、東京都における『土地や建物の価格高騰』から、若い人たちが「家を買えない」という現状について考えさせられました。

土地や建物の価格が高すぎて、若い人たちの給与所得では住宅ローンを組むことも困難であり、またファミリー向けの賃貸物件もストックが少ない事から、都内では居住しない事を選択する方々が増加している現実があります。

これを打破するため、東京都では「リノベーション」をブランドとした文化を構築し、 今ある物件に付加価値を与え、皆が住みやすい地域を目指す指針を模索している姿勢に 共感した次第です。

また、現実問題として昨今の生成AIの出現により、「設計事務所の働き方」が大きく変わろうとしております。 人材不足を補う点において、AIの利用価値は素晴らしく作用するものと考えられますが、 一方で建築家の全ての業務をAIが担えるとは考えづらい面も然りです。 上述より、悲観論ばかりが先行しておりますが、この環境の変化に対応する事で、新しい建築家のスタンダードが構築される事を切に願っております。

令和6年の新春賀詞交歓会の様子はこちらの記事でご覧いただけます。





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