失敗しない屋上緑化システム 常緑キリンソウ袋方式®

ファスナー式緑化袋 常緑キリンソウ袋方式®のご紹介

1.常緑キリンソウとは

環境保全および地球温暖化を抑止する目的で、日本のセダム研究の第一人者である㈱フジタ(パラダイスパーク)の藤田道明氏によって新品種が開発されました。キリンソウは日本在来の植物で、日本各地の山地や海岸の乾いた岩の上などに自生する植物です。キリンソウは、これまでセダム緑化に失敗した箇所の補修用としても利用されてきました。このように優れた点が多くある植物ですが、冬季間は落葉していました。この唯一の大きな弱点を克服し、進化したのがベンケイソウ科キリンソウ属「常緑キリンソウ」です。屋上緑化には、様々な効果が有ります。「常緑キリンソウ」は、屋上緑化・壁面緑化・法面緑化など、環境改善に貢献できる植物で様々な場所で活躍しています。

常緑キリンソウ(常緑麒麟草)は、多年草ですが茎が樹木のように木質化します。暑さ・寒さ・乾燥などに強く、ローメンテナンスな植物で下記のような特徴があります。

①冬でも緑が豊富(様々な場所で活躍)
②暑さ、寒さ、乾燥、過湿に強い(ハイブリッドな光合成に由来)
③茎が木質化(CO2固定度が高い)
④薄層緑化で生育OK
⑤ローメンテナンス
⑥在来種である(日本の生態系に影響を与えません)
⑦都市型水害の防止に貢献
⑧薬草、保存食として利用


2.常緑キリンソウ袋方式とは
常緑キリンソウは、既存工法での使用や失敗した箇所の補修用としても利用してきました。しかしながら、どうしても表面に土が出ているので、雑草の侵入や土壌の流出をくい止める事はできませんでした。そこで、現場発のソリューションとして開発されたのが、常緑キリンソウ袋方式・FTMバッグシステムです。FTMは3名の頭文字に由来します。ファスナー付の袋「常緑キリンソウ袋方式」(特許・商標・品種登録)はトリプル知財の屋上緑化システムです。

①雑草の侵入を防ぐ
②土壌の流出を防ぐ
③ファスナー式で設置が簡単
袋方式の標準サイズは50cm角で、湿潤重量が1枚13kgとなります。袋には15cm×100cmの長方形タイプもあります。またハトメ付き、サイズのオーダーも可能です。袋の素材は防根シートで出来ており雑草の侵入と土の飛散・流出をくい止めます。袋には常緑キリンソウを通し土に水分を与えると同時に、土の乾燥を防ぎます。現場には、土が入った袋と常緑キリンソウな苗が届きますので、袋のファスナーを開いて苗を入れファスナーを閉じます。植物が入った袋を並べるだけで緑化が完成する、簡単な失敗しない屋上緑化システム(緑化システム)です。


<在来工法との比較>
①雑草侵入の比較
在来工法は、表面に土が出ていますので雑草が侵入します。常緑キリンソウ袋方式は防草シートの袋で出来ていますので雑草が侵入しません。在来工法で、丈夫な常緑キリンソウを使用しても雑草の侵入は防げません。


②土壌流出の比較
在来工法は、表面に土が出ていますので豪雨・強風で土壌の流出のおそれがあります。
常緑キリンソウ袋方式は袋の中に土が入っています。豪雨・強風による土壌の流出から守られています。雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体(常緑キリンソウ+袋)で立派に育ちます。


③風洞実験
トレー式は、一気に飛ばされてしまします。板状で硬い素材の物は、風の影響を受けやすく、 少しでも浮上ると一気に飛ばされてしまいます。一方、袋方式は、柔らかい為が変形が可能です。また、風をわずかですが通しますので、浮力が発生しにくく飛びにく構造となっています。台風や突風で瓦や看板が飛ばされるのも同じ理屈です。災害時にブルーシートが飛ばないように土のうを利用しますが、理にかなった構造となっています。


昨今の異常気象による高温、大雨、強風などで「在来型の薄層型」の緑化において様々な問題が発生しています。
常緑キリンソウ袋方式は、雑草対策、土壌流出対策、風への抵抗性が高くて安心ですね。
これからの屋上緑化には最適なシステムです。

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出典:株式会社緑化計画研究所
あとがき
手軽に緑化ができ、耐久性やメンテナンス性でも従来工法を大きく上回る常緑キリンソウ袋方式®。屋上、屋根、法面、壁面など様々な緑化ニーズに応えることが可能です。
興味をお持ちの方は、ぜひ製品ページやカタログにて詳細をご確認ください!
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