ステインクリート

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セメント系の⺟材に染⾊液を含浸させることにより化学反応で⾊の変化を作り出す⼯法
ステインクリートはコンクリートやモルタル等のセメント系材に塗布、含浸させることにより、コンクリートやモルタル内部の成分との化学反応により予期せぬ色の変化や斑紋、色ムラなどを作りだす染色液です。
塗料や顔料による人工的な色付けと異なり、焼物における窯変にも似た自然な風合いと色彩が得られます。
コンクリートに着色する方法は、「塗装する」と「顔料を混ぜる」の二種類の方法が一般的です。しかしステイン-クリートを使用する着色方法は、”塗る”というよりも”染める”という感覚に近い製品です。
特殊な色彩効果を得るため、2色以上のステインクリートを混ぜ合わせたり、1色目を施工後、乾く前に他の色を塗り重ねてグラデーション効果を狙ったり、塗布直後に水を垂らして滲ませたり、逆に水を垂らした部分に塗布する等の様々な使用方法が可能です。

【特徴】
■下地の質感をそのまま生かした半透明な仕上がり
塗料や顔料などとは全く違い下地の質感を消さずに、透明感と色ムラのある何ともいえない独特の深みのある仕上がりとなります。
■塗膜がないので剥がれません
ステインクリートはコンクリートやセメント系素材にしみこんで表面を染めるので、塗装のような「塗膜」はなく、「ステインクリート自体が剥がれるということ」はありません。(ただし、染まるのはコンクリートの極表層なので染めたコンクリートの表層自体が磨耗してしまえば色は徐々に擦り減ってなくなってしまいます。通常はトップコートによる保護を必要とします。)
■人為的な着色では不可能な自然な色むら
ステインクリートの仕上がりの色は、塗布するステインクリートそのものの色ではなく、塗布した液体が化学変化を起こして変色した結果の色です。例えば黄色の液体を塗布した結果コンクリートの表面が茶色に変色するというイメージです。
下地コンクリートの緻密さ加減の違いによる吸い込み具合や、コンクリート内部の成分の分布の違いにより化学反応の度合いが異なるため、全く同じ色の部分はひとつもない独特の色ムラのある透明感のある仕上がりになります。

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