2017-12-25
UFJ会報誌にこだわりの商品開発談が記事となり、ご紹介いただきました!
創業100周年!!オバナヤセメンティックスのこだわりとは・・・
「安い・狭い・深い」商品開発
■オバナヤ・セメンティックスは石灰石粉末(炭酸カルシウム、以下タンカル)を原料とした商品を畜産飼料や建材向けに提供するタンカル・ミネラル事業をはじめ、飼料添加物や畜産機材を提供するクリーン・アグリ事業、建築・土木構造物の補修材料を提供するセメンティックス事業の3つを手がける。
その歴史は長く、今年4月に創業100周年を迎えた。
■現在の経営戦略は、「安い」「狭い」「深い」の3つ。「安い」とは単なる値下げではなく、「付加価値を高めるような安さの追求」を意味する。
以前は、セメント(モルタル)は1袋当たり数十キログラム入りで販売していたが、最近では10キロや5キロに小分けするなどバリエーションを増やした。
持ち運びが楽になり、ムダなく使いきれるため、顧客の評判もいい。
同様にコンクリート構造物の簡易補修剤も、ドラム缶で販売すれば1回の販売額も大きくなるが、あえて単価の低い小型スプレー缶にして「かため太郎」として販売した。少量にすることで新たな価値を生み出すことがわかった。
たとえばコンクリート構造物の調査中にもし不具合が見つかった際、調査員がこのスプレー缶を持参していればその場で簡単な補修が可能になるからだ。
補修作業を効率化できるだけでなく、調査作業自体の付加価値を高めることにもなり、業界で好評を得ているという。
「深い」と「狭い」は、商品のターゲットを絞り、専門化することである。
同社は企業規模からは想像できないほど専門性の高い商品を生み出す。
その秘密は、顧客の悩みを漏らさず吸収し、確実に商品化に結びつける営業姿勢が全社員に染みついていることだ。「いまでは私が号令をかけなくても、新商品のアイデアが次々と出てくるのです」と佐藤社長。
今後も地道な商品開発力を大事にしながら、ニッチ市場を貪欲に開拓していく考えだ。
-三菱UFJビジネススクエア「SQUET」12月号より抜粋-
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