高耐久とデザイン性を両立したレッドウッド外壁材
1億6千万年、地球に育まれた。
カリフォルニアの一部の地域に自生する巨木、レッドウッドはセコイア(インディアンの賢者の名に由来する)メスギ、世界爺など様々な異名を持つ杉の一種です。
この地球上に1億6千年前から存在する最古の、かつ樹齢推定2千年にして樹高110mを超える、現存する最大の生物でもあります。
古くはインディアンにより神の樹と崇められ、ゴールドラッシュの時代には建材としての有用さからこの樹をして財を成すビジネスが現れました。
1本の巨木から町ひとつの家が出来る、かつ凄まじい耐候性能を持つレッドウッドは乱伐採に会い、今日環境保護団体との協議により安定供給は可能なもののそれは植林サイクルに護られた限られた量のみとなりました。
レッドウッドの森
レッドウッドの外壁材、本実の#711とベベル(下見板)の#477は現地の品番で、まさに開拓時代のプロダクトそのままを受け継ぐ歴史と実績のある商品です。一般に高耐久とされる米杉ことレッドシダー(正確にはヒノキ科ネズコ属の樹種)を圧倒する耐候・耐蟻性能と安定性を特長とし、木材ならではのすっきりとした、かつ建築のヴォリュームを際立たせる力強いデザインを充分な性能で実現します。
レッドウッドの外壁を使った建物はアメリカの高級住宅に特に多く見られますが、この材を語る上で是非ご紹介したいのが、大建築家チャールズ・ムーアの出世作、シーランチ・コンドミニアムです。
Condominium One (The Sea Ranch, California)
岩壁の海風と強烈な日差しに曝される環境で、実にこの建物は52年の時を粛々と、またその美しさを熟成させるように今日まで現役で存在しています。
しかしそのムーアがシーランチの構想中、当時参考にしたレッドウッドの納屋やそれに付随して地面に刺されたウッドフェンスまでもが同じく現存しているのは驚嘆に値します。
レッドウッドの国内ディストリビューターである私達が常時在庫しております定尺の#711、#477は1本で6mを超えるサイズまでご提供しており、例えば1階から2階の桁まで1枚の板で通したデザインも実現可能です。
#711 採用事例 設計事務所アトリエ祥、愛知県内個人宅