■呼吸する建材「木毛セメント板」
木毛セメント板は昔から呼吸する建材と言われ、湿度が高い時には吸湿し、湿度が低い時には放湿して、部屋の湿度環境を整える性能があると言われています。
そこで、どの程度の吸放湿性能があるのか測定する為に、測定器を用意し測定しました。試験はJIS A 1470-1に規定する中湿域(53%~75%)という変化が現れにくい厳しい領域で行いました。試験方法は、JIS A 1470-1「湿度変動による吸放湿試験法」に準じて行い、木毛セメント板250mm×250mm×25mmの試験体を湿度69%温度23℃で養生し、試験体重量が安定した後、温度は23℃一定のまま、湿度75%と53%を24時間毎に切り替え、48時間で1サイクルを4サイクル繰り返し測定し、4サイクル目の吸湿量、放湿量及び吸放湿量の差から吸放質性能を算出しました。