低温・低湿度で乾燥、優れた耐候性、強い塗膜。進化した漆
《 MR-Ⅲ:雅とは? 》
漆液中には酵素が活きています。この酵素の働きによって、漆の主成分であるウルシオールが空気中の水分から酸素を取り込み重合され、漆の硬化(乾燥)が起るのです。この酵素は熱に弱く、従来の精製法「鉢くろめ法」では熱をかけて撹拌するという精製過程のため、ある程度酵素を失活せざるをえませんでした。私たちは、漆液に熱を加えず、酵素を失活させない、さらに分散性の高い、新精製
法*によりMR漆を開発し、このMR漆が優れた特徴を有することを明らかにしました。そして開発以来、様々な実験と改良を重ね、MR漆の品質は格段の進歩を遂げました。これが第三世代のMR漆、MR-Ⅲ:雅です。MR-Ⅲ:雅は、漆本来の優れた性質を最大限に引き出すことに成功した画期的な漆なのです。
『 4つのラインナップ 』
■MR漆
→三本ロールミル精製漆
・塗膜が耐候性に優れる
・粘度が低く、直りが良い
・濁りがなく光沢度が高い.
・乾燥硬化が速く、カレキリが良い
・塗膜硬度が高く、傷つきにくい
・塗膜が耐沸騰水性に優れる、変色しにくい
■LHT漆
→低温低湿度でも乾く漆
・低温(10℃)低湿度(50%RH)の環境でも乾燥硬化が可能
・漆風呂の必要がなく室内・屋外で乾燥硬化が可能
・建築物塗装に最適
・乾きが速く、工期短縮が可能
■NOA漆
→かぶれにくい漆
・かぶれにくい
・LTHよりもさらに低温低湿度の環境条件で乾燥硬化が可能
・皮膚科の医師との共同研究により漆カブレのメカニズムを解明
■DRM漆
→きめ細かい肌が自慢の艶消漆
・MR漆の艶消しタイプ
・粘度が低く直りが良い
・乾燥硬化が速く、カレキリが良い
様々な場面で利用可能な'漆'。ぜひご検討ください。
またその他、用途の一覧はこちらをご覧ください。