北陸新幹線金沢~敦賀間の全駅で建装建材商品が採用

メラミン不燃化粧板「セラール」は5,500m2以上を納入

アイカ工業株式会社の建装建材商品が、3月16日に開業した北陸新幹線線金沢~敦賀間のすべての駅で採用されました。
このうち小松駅と加賀温泉駅の2駅について、写真および施工ご担当者コメントとともにご紹介します。


▲セラールが採用された小松駅ホーム階


▲セラールと金箔柄のオルティノが採用された加賀温泉駅トイレ

◆採用の背景
2024年3月16日に開業する北陸新幹線金沢~敦賀間の駅は、地元自治体によるデザインコンセプトをもとに、地域の伝統・文化・歴史などを反映させながら、地域と融合する駅を目指してデザインされました。駅の内装には木材や石材などの地元産材を取り入れることで、各地域の特色が表現されています。
このたび開業する金沢~敦賀間の全6駅において、当社の建装建材商品が採用されました。中でも、メラミン不燃化粧板「セラール」は、合計5,500m2以上を納入しています。セラールは、厚さ3mmと不燃壁面材としては薄い一方で不燃性・堅牢性に優れ、さらに清掃性・施工性・デザイン性なども高いことから幅広い建築物で採用されており、交通施設での採用実績も豊富です。今回の6駅においては、各駅の空間デザインに合った色柄で、ホーム階やコンコース、トイレなどの壁面に採用されています。また、加賀温泉駅では、地元の伝統的工芸品である、山中漆器・九谷焼をイメージした内装材が多く使用されていることから、それぞれと調和する金色をあしらった柄の粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」も、セラールとともに採用されています。
当社は今後も、空間に彩りを与える内装材としての意匠性はもちろんのこと、機能性や施工性にも優れた建材の提供を通して、魅力的な空間の創出に貢献してまいります。

◆ご担当者コメント
小松駅・加賀温泉駅の施工を担当した独立行政法人鉄道・運輸機構 小松鉄道建築建設所の藤田航平氏は、「小松駅は”慣れ親しんだ白山の雄大な山並みと未来を感じるターミナル”、加賀温泉駅は”温泉郷の風情と城下町の歴史を感じさせる駅”を、デザインイメージとしています。木材や石材などの地元素材を使用する中でセラールやオルティノはそれぞれの素材と調和するので、うまく合わせることができたと感じています。安全面を考慮してセラールにはハットジョイナーを併用していますが、近似色のものを使用することでさほど目立たずに仕上がりました。小松駅では、階段からホーム階にかけてセラールを含めて黒系素材を多く使用し、無機系の落ち着いた空間となっています。対して加賀温泉駅は有機的なデザインとなっており、金沢の金箔をアイコンとしました。金色のオルティノは華美に見えすぎず、まわりの材料とも合っています。本事業は、自治体が決定したコンセプトをもとに各駅3案ずつデザイン案を提案し、地域市民の方の声もふまえながら基本デザインが決定した、地域の方々と創り上げてきた事業ですので、開業後も、ぜひ地元の方に使っていただきたいです。そして観光で使用される場面も多いと思いますので、最初に訪れる玄関口からこの地域を感じていただきたいです」と語っています。

◆主な採用商品について
■メラミン不燃化粧板「セラール」
1989年発売。メラミン樹脂含浸化粧層と特殊不燃コアを高温・高圧下で積層成形したパネルです。ハードユースに耐える硬度と強度、耐久性、耐熱性、不燃性を有する壁面材で、国土交通大臣不燃認定を取得しています。1990年代にキッチンパネルとして大ヒットし、建築業界における知名度が向上。現在はキッチンに限らず、病院や学校、交通施設などの壁面でも使用されています。抗菌性能に加え、抗ウイルス性能や消臭性能を付加したシリーズも展開しています。


■粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」
裏面に粘着剤がついたシート状の塩化ビニル樹脂(塩ビ)製素材です。総柄点数611点(うちメラミン化粧板と同柄が揃う点数328点)のラインナップを誇り、大面積から複雑な形状の箇所まで容易に貼れるため、ホテル、オフィス、商業施設、大型複合ビルなどの壁面を中心に幅広い用途でご使用いただいています。


▶ メラミン不燃化粧板「セラール」の製品詳細はこちら
▶ 粘着剤付化粧フィルム「オルティノ」の製品詳細はこちら
▶ アイカ工業株式会社の製品一覧はこちら

出典:アイカ工業株式会社 建材ナビ・スタッフからのコメント 金沢~敦賀間の全6駅で採用されたというメラミン不燃化粧板「セラール」。豊富な色柄が特長で、硬度と強度、耐熱性、耐久性に優れています。ホーム階やコンコース、トイレなどの壁面されていますので、北陸新幹線をご利用の際はぜひチェックしてみてください。
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