- 掲載:2023年03月03日 更新:2024年11月21日
//= $nameTitle ?>こだわりの強いお客様の時ほど満足度の高い建物に仕上がる
日本大学生産工学部建築工学科卒
(株)アルフレックスジャパン勤務を経て渡伊
2002年~2003年 Istituto Europeo di Design (イタリア・ミラノ)
2002年~2004年 イタリア人建築家Daniela Puppa事務所 (ミラノ) 勤務
2004年 Bormioli & Rocco (イタリア・フィデンツァ)ワークショップ参加
2004年 studio acca 一級建築士事務所 設立
2017年 株式会社 studio acca 設立
<賞歴>
2003年 "MADE IN TUSCANY"(SALONE DEL MOBILE FIRENZE) 入選
2008年 "ディスプレイデザイン賞2008" 入選 (GMK本社ビル)
2023年 A’ Design Award & Competition 2022-2023 シルバー賞 (hotel norm. air)
2024年 A’ Design Award & Competition 2023-2024 ブロンズ賞 (hotel norm. fuji)
家づくりについて、しっかり話し合い最適なパフォーマンスで対応
ご質問内容がどの様な事であったとしても、家づくりや建築に関わる事であれば、まずはその方の話をしっかりと聞かせて頂いています。その上で、私達が直接お手伝い出来ることなのか、又は私達が関わるよりも他の方を紹介した方が良い事なのかを判断しています。
当然、ビジネスとしては私達がお仕事として取り組めるに越したことは無いのですが、その方が求めておられる事と私達が提供出来るサービスにギャップがあった場合には、お互いにとってハッピーな結果にはなりにくいと思いますので、最適と思われる方法をご紹介させて頂いています。
設計依頼の場合には、進め方を説明させて頂いた上で、まずは現地を確認させていただきます。敷地図や写真だけでは把握しきれない、近隣との距離や敷地の高低差、見える景色等の現地の状況を確認した上で、プランを提案させて頂きます。
やりたい事と、出来る事の擦合せをしながら良い建物を作っていく
お客様の事をイメージしないで工事をする職人さんとのコミュニケーションはとても困ります。設計事務所の案件は詳細まで詰めいている場合が多いので、どうしても依頼内容も細かく、かつ、イレギュラーなものになりがちです。
その様な時、実際に作る側としての前向きな意見を頂けるととても助かります。やりたい事と出来る事の摺合せをしながら、良い建物を作っていきたいと考えています。
それから現場でのコミュニケーションとしては、私たちが知らない納め方や課題点も多くあるので、どのように作ったのかとか、実はどの部分が大変なのかとか、率先して話し掛ける事を意識しています。
案件の当事者同士で何度も話し、一緒になやむことで得るものは
面白かった案件はいくつかあります。そのほとんどが、こだわりの強いお客様です。一緒に考えて、何度も話し合いをして、何度も図面を変更して、と言う感じで、正直言ってとても手間は掛かっているのですが、最終的に満足度が高く完成度も高い建物になっていると実感しています。
全て任せて頂けるのもありがたいのですが、やはり私たち設計者も迷うことがあります。その様な時に、案件の当事者同士で一緒に悩んでいくことで、確実により良い建物になっていると感じます。
お客様の方で、色々な情報を調べて私達に教えて頂けることは大変ありがたいです。その都度私達も勉強させて頂いています。最近は、ネットの情報を元に、プランや仕上げに対するご要望を頂く事があります。ネットの情報が間違っているとは思いませんが、あくまでもネット上の情報なので、鵜呑みにされるのは危険な場合もあると感じています。
私達は、建物全体の意匠上のバランスやコスト面、今までの経験値、建物の立地条件、お施主様のご要望されている使い方等を踏まえた上で、提案をさせて頂いていますので、お施主様からご提案頂いた内容が今回の案件にはそぐわないなと感じた場合には、お施主様に内容を説明させて頂き、その上で良い解決策を得られるように努めます。
ご要望の本質はぶれないよう心掛ける
基本的には、難しい注文をされる方が多いです(笑)。毎度の事ですが、頭を悩ませています。
しかしながら、私達は、建物を空中に浮かせる以外の事はだいたい解決出来ると思って設計に取り組んでいますので、なぜそれをやりたいのかを伺った上で、解決策を提案しています。その解決策が必ずしもお客様の提案通りでは無いかもしれませんが、お客様のご要望の本質の部分はぶれない様にしたいと考えています。
お客様は、ご自身がその建物でやりたい事を整理して頂き、その内容を設計者に伝えて頂いた方が良いです。難しく考える必要はなく、『外で食事をしたい』とか、『明るい家が良い』とか、『テレビは大きい画面で寝転んで観たい』とかそんな程度で。
写真や図面などを見せて頂くのはもちろん情報共有として大変助かるのですが、なぜその空間が必要なのかと言う本質的な部分を設計者に知ってもらう事が、設計者の最高の提案を引き出す有益な情報になります。