- 掲載:2024年07月02日 更新:2024年11月22日
//= $nameTitle ?>街のシンボルとなる駅前城門「Laporta」
設計:DIGDESIGN 嶌陽一郎
建物用途は商業施設が入る1〜2階と、40戸の住戸が入る3〜9階に分かれます。商業部分に注目すると、大通り沿いに連続したアーチを並べ、軽快なリズムを生み出しています。駅に近い位置には、外に開かれた大きな階段があります。駅利用者の目に止まりやすく、人々を建物に誘導するようなデザインになっています。この城門を通して、新城の街全体が発展してゆくことを期待しています。
設計士プロフィール
東京都世田谷区成城1-1-5 成城TNビル 4F
<主な経歴>
2012年、世田谷区成城にてDIG DESIGNを設立。 東京、神奈川、千葉、長野、群馬、埼玉、茨城、静岡、新潟、福島、山形、宮城、カンボジア、メキシコ、カナダで活動をしている。
未来の建築家であるオープンデスクやアルバイトの学生の指導にも力を入れている。 次の震災に備え、木造住宅の耐震診断と耐震設計を行い、 新築、リフォームで丈夫な家を少しでも増やす事を目標に活動している。
武蔵新城駅前の幾何学図形を用いたコンクリートの塊
武蔵新城の駅前に、コンクリートの塊がそびえ建つ様子が印象的です。南武線の電車からも見え、街のシンボルとなりました。建物の前面には印象的な連続アーチを取り入れています。滑らかでリズミカルな美しさを持つこの曲線は、y=ax2の幾何学的な放物線からできています。
古くから歴史を重ねてきた武蔵新城の街に対して、LAPORTAはこの先も永く地域活性を担っていく存在になります。普遍的な美しさをもつ、幾何学の図形を用いたデザインとすることで、何十年と時を経ても古びない意匠の建物を目指しました。
汚れが味となるデザインを目指す
建築は長く使うのでメンテナンスにコストがかからない設計を求められました。
タイルや吹き付けの仕上げは、メンテナンスの際に全面に足場をかけて行うので、テナントや入居者に迷惑をかける。汚れが味となることをデザインに盛り込んでほしいとご要望を頂きました。
コンクリート内部の仕組みを入念に検討
斜めの外壁部分があり、防水を施すことができる工法が限られていました。コンクリート打ちっぱなしそのままで仕上げるために、コンクリート内部の仕組みを入念に考える必要がありました。
色々と検討をした結果、私が事務所を持ち独立する前から使用実績があり、信頼できる工法を選びました。
街づくりとも言える建物が完成
あらためて、建築は沢山の工種と人数で造っていくものだなと思いました。 1年以上の工事期間で打ち合わせの回数も時間も膨大でしたが、完成して駅に降り立った時、その存在感に圧倒されて疲れが吹き飛びました。
施主からは、建築のデザインを依頼したつもりだったが街づくりができたねとお言葉を頂きました。建物を通して街がいい方に変わっていくのは、建築家冥利につきます。
「Laporta」ギャラリー
作品で使用した建材
使用建材 | :コンクリート |
---|---|
建材名 | :タケイ防水 |
建材メーカー | :タケイ工業 |
「株式会社 DIG DESIGN」の建築への思いと建築作品
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設計士プロフィール
東京都世田谷区成城1-1-5 成城TNビル 4F
<主な経歴>
2012年、世田谷区成城にてDIG DESIGNを設立。 東京、神奈川、千葉、長野、群馬、埼玉、茨城、静岡、新潟、福島、山形、宮城、カンボジア、メキシコ、カナダで活動をしている。
未来の建築家であるオープンデスクやアルバイトの学生の指導にも力を入れている。 次の震災に備え、木造住宅の耐震診断と耐震設計を行い、 新築、リフォームで丈夫な家を少しでも増やす事を目標に活動している。