洋室の床リフォーム前に知っておきたい!フローリング以外の床材の選び方
洋室の床といえば、薄い木の板を張り合わせた「合板フローリング」がポピュラー。しかし、せっかくリフォームするなら、他の床材も検討してみてはいかがでしょうか。フローリング以外にも、さまざまな価格、模様、質感の床材があり、がらっと雰囲気が変わりますよ。
洋室の床材①カーペット
防音性や断熱性に優れているのがカーペット、いわゆるじゅうたんの床材です。ウールやアクリルなどの繊維素材でできており、音が響きにくいので、階下への足音が気になるお子さんのいるご家庭に人気です。柔らかく暖かい素材なので、床に直接寝転ぶこともできます。
「掃除が大変、ダニが発生しやすい」などのイメージを持たれる方も多いですが、最近のカーペットはメンテナンス性も改善されて、汚れが落ちやすくなっています。
毛足の短いカーペットなら、ペットがいるご家庭にも最適。フローリングはペットが歩いたときに滑りやすく、足腰にも負担が大きいもの。カーペットなら柔らかく滑りにくいため、ペットの足腰にも優しい素材です。
カーペットはオフィス風のシンプルなものを想像される方も多いですが、最近はさまざまなテキスタイル、カラーバリエーションがあるのも魅力。色も柄も豊富なので、どのようなデザインがあるかぜひ見てみてください。
洋室の床材②タイル
カーペットが「暖かい」雰囲気をもつのに対し、タイルは「冷たい」イメージを持つ床材です。つるっとしたツヤ感がある素材なので、シンプルな色づかいの空間も華やかに仕上がります。ホテルのような洗練された雰囲気にしたいという方におすすめです。
タイルとはそもそも粘土などを形成し、高温で焼き固めた素材のこと。耐久性が高く、傷がつきにくいのも特徴の一つです。水にも油汚れにも強く、さっと拭くだけできれいになるので、キッチンや玄関、土間などの汚れやすい場所にも適しています。
カラーバリエーションはもちろんのこと、タイルは柄も豊富です。素足で歩くとひんやりするので、床暖房と組み合わせたり、冬の間はラグを敷いたりすると良いでしょう。
洋室の床材③竹製集成材
木のフローリングよりも硬く長持ちするといわれているのが「竹」の床材です。竹は柔軟かつ耐久性がある素材として、日本では昔から日用品などに使われてきました。竹の皮でおにぎりを包んだり、水筒として使ったりしていたことからわかるように、水に強く抗菌作用もある素材です。
集成材とは、繊維方向に並行に切った材料を貼り合わせてつくった素材のこと。3~5年ものの孟宗竹を一定サイズに切り出してから接着して板状にしています。
また、普通の針葉樹は成長するまで約50年、広葉樹では約150年かかるのに対し、竹は2~3年で成長し、切ってもすぐ新しい竹がすぐに生えてきます。成長がとても早いことから、環境に優しい素材としても認知されています。
竹の質感は、和室だけでなく、洋風のデザインにも意外と似合います。カラーバリエーションも用意されているので、和モダンな雰囲気やちょっと変わったおしゃれな雰囲気にしたい方はいかがでしょうか。
洋室の床材④プラスチック床材
・施工が簡単で、費用も比較的抑えられるのが、クッションフロアなどのプラスチック系の床材。最近は技術の進歩により、リアルな木目や石の模様を表現した商品も多数出ています。表面のつるつるしたものだけでなく、ざらざらとした加工を施してよりリアル感を追求したものも。
プラスチックの床材は、水や油汚れに強いのが特徴。水をこぼしてしまっても、さっと雑巾で拭き取るだけでOKです。水拭きではとれない少し頑固な汚れがついてしまっても、中性洗剤を含ませた雑巾で拭き取ってから水拭きするだけです。
施工も簡単で、ロール状やシート状になった床材を、カッターやハサミなどで必要なサイズに切ってボンドや両面テープなどの接着剤で貼るだけ。既存のフローリングなどを剥がさずに、上から貼り付けてリフォームすることも可能です。
まとめ
床は面積が広いため、床材を変えると新しい部屋のようにイメージを変えることができます。自分でリフォームできる素材もあるので、意外と気軽に試せるのも魅力。デザインも色々とあるので、気にいる商品を探してみてくださいね。
住宅専門ライター