【DIY】床のタイル張りにチャレンジ!床タイルの種類・施工方法
長年、建物を使用していると、床の傷や汚れが気になってきます。掃除やメンテナンスではカバーしきれなくなったと思ったら、思い切って床の張り替えをしてみませんか?今回おすすめしたい床材は、タイルです。
タイルは、水回りや屋外で多く使用しているイメージがあるかもしれませんが、リビングや店舗部分でも使用できます。床をタイルにするメリットは、防汚性、耐摩耗性、耐久性などに優れている点です。
では、床タイルにはどのような種類があるのか、どうやって施工するのかについてご紹介していきます。
床タイルの種類と特徴
作業に移る前に、まずは床に貼るタイルとして適しているものの種類と、特徴を知っておきましょう。
磁器質
磁器質のタイルは汚れにくく、耐摩耗性にも優れているので、床タイルとして広く普及しています。使用されている素材は、粘土、石英、長石など。1200~1350度と高温で焼きしめているので、吸水率は1%以下とほとんど水を吸わないのが特徴です。そのため、水回りや屋外などにも使用することができます。最近では技術の進歩に伴い、本物の天然石のようなタイルや、コンクリート調のタイルなど、さまざまなバリエーションから選べるようになりました。
例えばこの床タイルは、木目調。無垢材やクッションフロアだと傷や汚れがつきやすいのですが、床タイルは丈夫で汚れにくいのでメンテナンスいらずです。住宅に使用するならレギュラータイプ、店舗に使用するならノンスリップタイプと、用途に応じて使い分けもできます。
天然石
高級感や個性を演出したいとき、天然石の床タイルが威力を発揮します。エントランスや店舗の床はもちろん、住宅を高級感があるホテルライクな内装にしたいときにも適しています。
こちらの商品は大理石や御影石などの天然石を薄く切り出したあと、独自に開発されたパネルを裏打ちし、今までの天然石の常識を超えた「軽さ」「強さ」「施工性」「遮音性」を実現した天然石複合パネルです。
セラミック
セラミックタイルは、陶磁器のタイルの総称。コンビニやショッピングモールなど、多くの場所で使用されているのがセラミックです。これまで、天然石や塩ビ素材が多く使われていた場所にも、セラミックが使われる機会が増えてきました。その理由は、セラミックの技術の進歩にあります。プリント技術が向上したことにより、天然石、木目、大理石、レンガなどさまざまな模様を表現できます。本物の素材と比べても遜色ないほどの仕上がりなのに、耐久性や防汚性に優れていることから、人気を集めているのです。また、大判化や薄型化を実現する技術も進歩したため、従来製品よりも扱いやすくなっています。
こちらの商品は、大型のセラミックタイル。耐久性や耐熱性に優れているので、さまざまな場所へ使用することができます。紫外線による色褪せもなく、吸水性もほとんどないという特徴も。また、大型のため、継ぎ目が少なくメンテナンスが楽なのも、導入するメリットのひとつと言えるでしょう。
床タイルの貼り方・施工方法
実際に、床タイルを貼る方法や、ポイントをお伝えします。
用意するもの
・タイル
・目地材
・混和液または水
・クシ目コテ
・ゴムコテ
・スポンジ、タオル
・ゴムハンマーまたはタイル貼り工具(振動工具)
①下地に接着剤を塗布
下地に接着剤を塗布する前に、ゴミや汚れをキレイにしておき、しっかりと乾燥させましょう。クシ目コテを使用して、均一な厚さになるよう接着剤を塗布していきます。このとき、接着剤が乾燥する時間を考え、一度にタイルが貼れる面積(約2㎡ずつ)だけ塗布しましょう。
②タイルの貼り付け
接着剤の上にタイルを乗せ、ゴムハンマーやタイル貼り工具を使って圧着させます。タイルの間から接着剤がはみ出た場合は、すぐにふき取りましょう。①と②を繰り返していきます。
③目地を詰める
全ての場所にタイルが貼れたら、目地を詰めていきましょう。練った目地材をゴムコテで詰めていきます。このとき、接着剤が十分に乾燥していないと、目地が変色する可能性があるので注意が必要です。全ての目地詰めが完了したら、しっかり乾燥させて表面の目地をふき取ります。乾燥したら作業終了です。
まとめ
床タイルはやや値が張りますが、耐久性や防汚性に優れているだけでなく、色褪せないことや吸水性がほとんどないことから、メンテナンスいらずというメリットが。磁器質やセラミックタイルであれば、本物の材質に比べて長い期間、施工当時の美しい状態を保てます。ポイントを押さえて丁寧に施工すれば、DIYでもキレイに床のタイルが貼れるはず。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
住宅専門ライター