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掲載:2023年05月16日更新:2023年08月08日

快適に犬と暮らす家づくりのアイデア&おすすめ住宅建材

犬といっしょに暮らす家は、人にとっても犬にとっても快適なものにしたいですよね。そのためには、犬の習性に合わせた間取りや内装を選ぶことが大切です。

では具体的にどのようなポイントに気をつければいいのでしょうか。今回は家族の一員である犬との暮らしが快適になる家づくりのアイデアや、おすすめしたい住宅建材をご紹介します。



1.快適に犬と暮らす間取りのアイデア

犬と暮らすなら、人だけでなく犬も快適に過ごせる空間であることが大切です。まず犬の習性を知り、それに合わせた間取りの設計をしましょう。

犬のための快適なプライベートゾーン


犬も人と同じように、プライベートな空間があるとストレス軽減につながるといわれています。階段下スペースなどを活用して、一休みや食事ができる犬専用のプライベートゾーンをつくってみてはいかがでしょうか。

犬は人が好きで、できるだけ一緒に居たい動物。プライベートゾーンといっても完全個室ではなく、家族との距離が近いリビング周辺などに設置するのがおすすめです。

散歩帰りの汚れを落とせる設備



犬を飼うなら、基本的には毎日散歩に連れていくと思います。足裏やお腹の汚れがひどいときは、濡れタオルで拭くだけでなく水で洗い流したほうがよいことも。玄関と浴室が近い間取りにしたり、玄関先に洗い場を設置したりすると、散歩帰りの足洗いがスムーズです。

犬が自由に移動できる動線づくり



犬が部屋間を移動できるようにとドアを開けっぱなしにしていると、冷暖房効率が下がってしまいます。
犬が通り抜けられる小さなくぐり戸がついたペットドアなら、自由かつ安全に部屋を行き来できるでしょう。愛犬がドアを爪でガリガリ引っ掻くのも防げるかもしれません。

犬が自由に移動できる動線づくり



ペットドアへの交換が難しい場合、ドアの上部に取り付けるだけでペットが自分で扉を開閉できるようになる商品もあります。


2.犬とストレスフリーで暮らすニオイ対策のアイデア

犬との暮らしで付き合っていかなければならないのが、体臭や排泄物のニオイです。

飼い主にとってはそれほど気にならなくても、来客があるときは心配という方も。消臭効果のある壁材を採用するほか、換気設備を導入するのもよいでしょう。

調湿効果のある漆喰・珪藻土の塗り壁



漆喰や珪藻土の塗り壁には小さな穴が空いていて、湿気とともにニオイ成分も吸着してくれます。
漆喰はサンゴ礁、珪藻土はプランクトンがルーツで、自然素材という安心感もあるでしょう。

消臭効果のある壁紙ならもっと手軽


より手軽なのは、消臭効果のある壁紙です。一般的なビニールクロスと同じように張り替えることができます。
消臭だけでなく抗菌や防汚機能をもった商品もあるので、ご家庭に合う商品を選んでみてください。



3.傷がつきにくく滑りにくい床材を選ぶ


犬と暮らす家で気になるのが爪による床の傷。また排泄物や食べこぼしで床が汚れることも日常茶飯事です。 犬と暮らす家では、傷がつきにくく掃除がしやすい床材を選びましょう。

またフローリングなどのツルツルとした床材は犬の足腰に負担がかかりやすいので、滑りにくさも要チェックです。

滑りにくいペット用フローリング


無垢床なら適度な柔らかさと滑りにくさがあって、犬の足腰に安心。傷がつきにくく掃除がしやすいペット用フローリングも販売されています。


部分的に床タイルを敷く方法も


家全体の床材を張り替えるのが難しければ、トイレやゲージの周りなど部分的に床材を変えるのもよいでしょう。
タイル状の床材ならDIYも比較的簡単。汚れたところだけ剥がして洗ったり張り替えたりしやすいというメリットもあります。


換気システムを設置する


2003年にすべての建築物で24時間換気システムの設置が義務化されましたが、それ以前の住宅では窓開け換気に頼りがち。
窓を開けると外の熱気や冷気が入ってきて、エアコンの効きが悪くなってしまいます。

全熱交換型の換気機器を設置すれば、部屋の温度をほとんど変えずに換気できるように。夏は涼しく冬は暖かく、きれいな空気を取り入れることができます。


4.犬の運動不足を解消する家づくりのアイデア

犬は走り回るのが好きな動物。庭にドッグランがあれば、リードなしで思いっきり遊ばせてあげられます。
愛犬の安全をしっかりと確保しながら遊べる場所をつくりましょう。

人工芝のドッグランはお手入れも簡単



人工芝のドッグランなら、犬が駆け回っても土埃がたちません。
雨上がりに遊んでも泥だらけにならないので、シャンプーの手間も最小限で済むでしょう。

クッション性があるので足腰への負担も少なく、天然芝と違ってメンテナンスフリーなのも嬉しいですね。

ウッドデッキがあればペットと一緒に遊べる



ウッドデッキをつくり、犬の遊び場や日向ぼっこの場所にするのもおすすめです。
間取りによってはウッドデッキで遊んでいる犬の様子を、リビングやキッチンから見守ることもできるでしょう。

トゲやささくれができると危ないので、樹脂やハードウッドなど傷つきにくい素材を選ぶことが大切です。

オーニングで夏の暑さ対策も



特に樹脂でできたデッキは強い日差しで表面温度が上がりやすいので、頭上にオーニングを設置するのがおすすめ。
紫外線対策や雨よけにもなり、快適に過ごせる屋外空間がつくれます。

犬が敷地内に飛び出さないフェンスを設置する



屋外のドッグランやウッドデッキで犬を遊ばせるなら、敷地外に飛び出さないようフェンスが必須です。 フェンスが低すぎると飛び越えてしまう恐れもあるので、犬の体格とジャンプ力を考慮しながら高さを決めましょう。

横型フェンスは犬が足をかけてのぼりやすい形状なので、縦型フェンスやメッシュフェンスが安心です。地面に穴を掘ったり、フェンスの下をくぐったりして抜け出さないかも考えます。

まとめ

犬の習性や特徴を理解して間取りや内装に反映させることで、犬も人もストレスフリーで快適に暮らせます。掃除のしやすさやお世話のしやすさを考慮しながら、安全でのびのびと遊べる空間をつくりましょう。

建材ナビでも犬をはじめとするペットとの家づくりにぴったりの建材がたくさん紹介されています。興味のある方はぜひチェックしてみましょう。



著者(村田 日菜子)プロフィール

住宅専門ライター






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