COLUMN
コラム
工務店に依頼する時のポイントをおしえて!
家を建てたい時、リフォームを考えた時、まず悩むのが「どこに依頼すればいいか」ということではないでしょうか。
全国的な大手ハウスメーカーや地域に昔からある工務店など、選択肢がたくさんあって迷ってしまいますよね。「ハウスメーカーと工務店の違いがよく分からない」という方も多いかもしれません。
そこで今回は工務店について、概要や依頼する時のポイントを解説します。
全国的な大手ハウスメーカーや地域に昔からある工務店など、選択肢がたくさんあって迷ってしまいますよね。「ハウスメーカーと工務店の違いがよく分からない」という方も多いかもしれません。
そこで今回は工務店について、概要や依頼する時のポイントを解説します。
1.工務店とは?
明確な定義はありませんが、一般的に工務店はハウスメーカーに比べやや狭いエリアで活動する建築会社を指します。
営業から設計、施工、アフターケアに至るまで一貫して行う流れは、ハウスメーカーと大きな違いはありません。設計は設計事務所に発注する場合もあり、建築現場での監督業務、大工や左官工、水道設備工など各種工事を行う職人のスケジュール管理などを行うのが主な仕事になります。
最近では一口に工務店といっても規模や業務形態はさまざまで、多くの方がイメージするような「地域密着型の小規模な会社」という形にはとどまらなくなっています。近隣の地域にいくつも支店があり、住宅展示場や常設のモデルハウスを持つ建築会社も工務店と称されることがあります。
大手メーカーのフランチャイズに加盟している工務店も多く、施工方法や技術の共有、建築資材の一括仕入れによるコスト軽減などのメリットが考えられるでしょう。
営業から設計、施工、アフターケアに至るまで一貫して行う流れは、ハウスメーカーと大きな違いはありません。設計は設計事務所に発注する場合もあり、建築現場での監督業務、大工や左官工、水道設備工など各種工事を行う職人のスケジュール管理などを行うのが主な仕事になります。
最近では一口に工務店といっても規模や業務形態はさまざまで、多くの方がイメージするような「地域密着型の小規模な会社」という形にはとどまらなくなっています。近隣の地域にいくつも支店があり、住宅展示場や常設のモデルハウスを持つ建築会社も工務店と称されることがあります。
大手メーカーのフランチャイズに加盟している工務店も多く、施工方法や技術の共有、建築資材の一括仕入れによるコスト軽減などのメリットが考えられるでしょう。
2.工務店に依頼する時のポイント
工務店のイメージがなんとなく掴めたのではないでしょうか。次は、実際に工務店に依頼する時のポイントを具体的にみていきましょう。
新築住宅の依頼先というと、まず大手ハウスメーカーを想像する方が多いかもしれませんが、国土交通省の調査によると、新築住宅のうち約90%は在来工法による建築で、そのうち約半数の53%は中小の大工・工務店が担っているという結果が出ています。
工務店と大手ハウスメーカーでは、建築数はあまり変わらないということになりますね。
そこには工務店ならではのメリットが関係していると思われます。まずは価格です。大手ハウスメーカーなどは、大量生産・発注することでコストを抑えることが可能ですが、宣伝広告費や人件費、展示場などの維持費もあり、工務店に比べると価格が高い傾向です。その点工務店はコストパフォーマンスに優れているといえます。
そして、工務店に依頼する最大のメリットは、やはり「自由度の高さ」でしょう。大手ハウスメーカーでは、設計プランや規格が決められた中から選ぶ方法が一般的です。土地の形に合わせて間取りを変更したり、設備を追加するなどセミオーダー式にできることはありますが、希望通りにいかないこともしばしば。
その点、工務店は決まった形を持たないところも多いため、構造的に問題のない範囲で自由に家づくりが楽しめるでしょう。家族構成や生活スタイルに合わせて間取りを考えたり、「ここに棚がほしい」「キッチンはこのメーカーのものを使いたい」といった要望にも柔軟に対応してもらえるのが工務店のメリットです。
地域のことを良く理解しているからこその提案もあるかもしれません。
ただ、いくら自由度が高いからといってデザイン性の高い個性的な住宅にすると、住んだ後に後悔してしまうことも。
希望を取り入れすぎて予算を気付くと予算を大きくオーバーしていたなんてこともあります。工務店の良さは地域に精通していることなので、流行に捉われ過ぎず周辺との調和や予算を考慮した家づくりを相談してみましょう。
また、ハウスメーカーのように工場で部材を大量生産したり、しっかりとした研修制度があるわけではないので、工務店によって技術力や品質に差があることは否定できません。気になる工務店があるときは、「構造見学会」や「完成見学会」のに行ってみるといいでしょう。
構造見学会なら、完成した後では見ることができない壁の内部なども確認できます。建築中の現場が見られることも重要です。現場がきれいに整頓され、建築資材の扱いが丁寧な工務店なら安心して依頼できると感じるのではないでしょうか。
住宅展示場やモデルハウスのない工務店ではどうしてもできあがった住宅をイメージしにくいので、完成見学会にはぜひ参加してみてください。実際に完成した姿を見ることで自分たちの家も想像しやすくなり、ぐっと現実味を帯びたものになります。家づくりがもっと楽しくなりますよ。
住宅は年数が経つとさまざまな不具合や劣化が生じます。長く快適に住むためにも定期的なメンテナンスやリフォームは大切です。
リフォームを検討した時、まず家を建てた建築会社に相談する方が多いと思いますが、リフォーム工事は行っていない、建築会社が閉業している、などの理由で依頼先を探さなければならないこともあるでしょう。
工務店ではリフォーム工事を得意としているところもたくさんあります。工務店は規模が小さい分ハウスメーカーに比べコストが抑えられるので、リフォームでもコストパフォーマンスは高いといえます。
最近ではホームセンターや家電量販店でもリフォーム工事を取り扱っていますが、実際にはそこから依頼を受けた工務店が工事を行っていることがほとんどです。手数料などを考えても、工務店に直接依頼するほうがいいかもしれません。
リフォーム工事のみを取り扱う専門業者もありますが、500万円以下の軽微な工事では建設業許可が必要ないため、残念ながら、技術力不足や代金の高額請求などの話も聞かれます。新築を取り扱っている工務店なら建設業許可を受けていますし、地域に根差しているのであれば周囲での評判を調べることもできるでしょう。
ただし、リフォームは新築と違って工事箇所や状況によって、内容は大きく異なります。予定した工事を始めてみたら、さまざまな要因から工事内容の変更が必要になったというケースは多々あります。
そのため、専門的な知識や技術、対応力が求められます。工務店のHPで行いたいリフォーム実績があるか調べたり、広告などを参考にするのもいいでしょう。リフォームは新築よりも状況が複雑なことも少なくありません。予算に応じて柔軟に対応してくれるか、こちらの要望は聞いてくれるかなど、工務店側とよく話し合って確認しましょう。
リフォーム工事には各自治体から補助金が交付されていることがあります。地域性に強い工務店なら、適用となる工事や手続きの方法なども相談できるはずです。
リフォームのような規模の大きいものではないけど、トイレやキッチンの不具合、クロスの張り替えなど、ちょっとした工事を依頼したい時もあると思います。
こんな時もやはり、地元で活動している工務店なら素早い対応が期待できるでしょう。近くなら移動も短く、時間やコストも軽減できます。家の不具合は急に起こることも多いので、迅速に対処してくれると嬉しいですよね。
先述のように、小規模な工事は建設業許可を受けていない業者でも施工できるので、工事を依頼する時は金額に捉われず慎重に検討しましょう。
新築を依頼する時
新築住宅の依頼先というと、まず大手ハウスメーカーを想像する方が多いかもしれませんが、国土交通省の調査によると、新築住宅のうち約90%は在来工法による建築で、そのうち約半数の53%は中小の大工・工務店が担っているという結果が出ています。
工務店と大手ハウスメーカーでは、建築数はあまり変わらないということになりますね。
そこには工務店ならではのメリットが関係していると思われます。まずは価格です。大手ハウスメーカーなどは、大量生産・発注することでコストを抑えることが可能ですが、宣伝広告費や人件費、展示場などの維持費もあり、工務店に比べると価格が高い傾向です。その点工務店はコストパフォーマンスに優れているといえます。
そして、工務店に依頼する最大のメリットは、やはり「自由度の高さ」でしょう。大手ハウスメーカーでは、設計プランや規格が決められた中から選ぶ方法が一般的です。土地の形に合わせて間取りを変更したり、設備を追加するなどセミオーダー式にできることはありますが、希望通りにいかないこともしばしば。
その点、工務店は決まった形を持たないところも多いため、構造的に問題のない範囲で自由に家づくりが楽しめるでしょう。家族構成や生活スタイルに合わせて間取りを考えたり、「ここに棚がほしい」「キッチンはこのメーカーのものを使いたい」といった要望にも柔軟に対応してもらえるのが工務店のメリットです。
地域のことを良く理解しているからこその提案もあるかもしれません。
ただ、いくら自由度が高いからといってデザイン性の高い個性的な住宅にすると、住んだ後に後悔してしまうことも。
希望を取り入れすぎて予算を気付くと予算を大きくオーバーしていたなんてこともあります。工務店の良さは地域に精通していることなので、流行に捉われ過ぎず周辺との調和や予算を考慮した家づくりを相談してみましょう。
また、ハウスメーカーのように工場で部材を大量生産したり、しっかりとした研修制度があるわけではないので、工務店によって技術力や品質に差があることは否定できません。気になる工務店があるときは、「構造見学会」や「完成見学会」のに行ってみるといいでしょう。
構造見学会なら、完成した後では見ることができない壁の内部なども確認できます。建築中の現場が見られることも重要です。現場がきれいに整頓され、建築資材の扱いが丁寧な工務店なら安心して依頼できると感じるのではないでしょうか。
住宅展示場やモデルハウスのない工務店ではどうしてもできあがった住宅をイメージしにくいので、完成見学会にはぜひ参加してみてください。実際に完成した姿を見ることで自分たちの家も想像しやすくなり、ぐっと現実味を帯びたものになります。家づくりがもっと楽しくなりますよ。
リフォームを依頼する時
住宅は年数が経つとさまざまな不具合や劣化が生じます。長く快適に住むためにも定期的なメンテナンスやリフォームは大切です。
リフォームを検討した時、まず家を建てた建築会社に相談する方が多いと思いますが、リフォーム工事は行っていない、建築会社が閉業している、などの理由で依頼先を探さなければならないこともあるでしょう。
工務店ではリフォーム工事を得意としているところもたくさんあります。工務店は規模が小さい分ハウスメーカーに比べコストが抑えられるので、リフォームでもコストパフォーマンスは高いといえます。
最近ではホームセンターや家電量販店でもリフォーム工事を取り扱っていますが、実際にはそこから依頼を受けた工務店が工事を行っていることがほとんどです。手数料などを考えても、工務店に直接依頼するほうがいいかもしれません。
リフォーム工事のみを取り扱う専門業者もありますが、500万円以下の軽微な工事では建設業許可が必要ないため、残念ながら、技術力不足や代金の高額請求などの話も聞かれます。新築を取り扱っている工務店なら建設業許可を受けていますし、地域に根差しているのであれば周囲での評判を調べることもできるでしょう。
ただし、リフォームは新築と違って工事箇所や状況によって、内容は大きく異なります。予定した工事を始めてみたら、さまざまな要因から工事内容の変更が必要になったというケースは多々あります。
そのため、専門的な知識や技術、対応力が求められます。工務店のHPで行いたいリフォーム実績があるか調べたり、広告などを参考にするのもいいでしょう。リフォームは新築よりも状況が複雑なことも少なくありません。予算に応じて柔軟に対応してくれるか、こちらの要望は聞いてくれるかなど、工務店側とよく話し合って確認しましょう。
リフォーム工事には各自治体から補助金が交付されていることがあります。地域性に強い工務店なら、適用となる工事や手続きの方法なども相談できるはずです。
小さな改修工事や修理を依頼する時
リフォームのような規模の大きいものではないけど、トイレやキッチンの不具合、クロスの張り替えなど、ちょっとした工事を依頼したい時もあると思います。
こんな時もやはり、地元で活動している工務店なら素早い対応が期待できるでしょう。近くなら移動も短く、時間やコストも軽減できます。家の不具合は急に起こることも多いので、迅速に対処してくれると嬉しいですよね。
先述のように、小規模な工事は建設業許可を受けていない業者でも施工できるので、工事を依頼する時は金額に捉われず慎重に検討しましょう。
3.まとめ
工務店にもさまざまなタイプがありますが、共通しているのは地域に精通しているということではないでしょうか。
新築はもちろん、リフォームでもアフターフォローがしっかりしている工務店がおすすめです。工務店側がよく話を聞いてくれて、うまくコミュニケーションが図れることも重要な要素でしょう。
住宅は人生の中で長い時間を過ごす大切な場所です。気軽に相談できる工務店は、きっと心強い存在になることでしょう。
新築はもちろん、リフォームでもアフターフォローがしっかりしている工務店がおすすめです。工務店側がよく話を聞いてくれて、うまくコミュニケーションが図れることも重要な要素でしょう。
住宅は人生の中で長い時間を過ごす大切な場所です。気軽に相談できる工務店は、きっと心強い存在になることでしょう。
著者(おのみき )プロフィール
▼略歴
建築・インテリア系の専門学校卒業後、工務店にて建築業務に携わる。福祉住環境コーディネーター2級。二児の母。
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