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掲載:2023年07月27日更新:2023年09月22日

集客力アップ!スポーツジムの内装を成功させるポイント


フィットネスジムやパーソナルジム、ボクシングジムなどを開業するとき、店舗内装について悩まれる方は少なくありません。ジムの内装は顧客獲得やリピート率アップにもつながるもの。
今回ご紹介する内装のポイントを抑えて、魅力的なスポーツジムにしましょう。


ポイント1:内装デザインのテーマを決める



店舗の内装は、テーマに沿って決めていくのが基本です。
テーマがないままデザインを考えはじめると、まとまりのない空間になってしまうこともあります。

ターゲットを明確にする


ジムの利用者は「美容意識の高い20代女性」「本気で鍛えたい30代男性」「健康目的の50代主婦層」などさまざま。美容雑誌と筋トレ雑誌の表紙デザインがまったく違うように、美容意識の高い女性好みのデザインと筋トレが趣味な男性好みのデザインは違いますよね。
内装デザインを決める前に、ターゲット層を明確にしておきましょう。

ターゲットに合わせたテーマを設定する


ターゲットが決まったら、ターゲットが好むような内装デザインのテーマを考えます。

(例)
・高級感のあるリゾートのような空間
・爽やかで清潔感のある白メインの明るい空間
・ダークカラーがメインのスタイリッシュな空間
・パステルカラーを使ったジムらしくない優しい空間

実在するスポーツジムの写真を見ながら、どのような店舗にするかイメージを絞り込んでいくとスムーズです。
飲食店やアパレルなど他業種の店舗も、色使いやイメージとしては参考になるかもしれません。


ポイント2:振動や騒音を抑える内装材を選ぶ


スポーツジムや格闘技ジムの運営でとても重要なのが、近隣へ響く振動や騒音の問題。
音や振動が伝わりにくくなる内装材を使うと「柔軟な立地選定ができる」「営業時間が制限されにくくなる」などたくさんのメリットがあります。
近隣やオーナーとの良い関係も築けて、ストレスの少ない運営ができるでしょう。

関連記事|スポーツジムの床材に最適!ゴム床のメリットや施工方法

最も重要なのはダンベル・ウエイトリフティングエリア



最も振動対策が必要なのが、ダンベルやウエイトリフティングなどの重量物を使うスペースです。どれだけ気をつけていても、重量物を床に置くときの衝撃は避けられず、大きな音がしたり床にダメージを与えたりすることがあります。
トレーニング内容によっても理想的な床材は異なりますが、落下物の衝撃を抑えられるフロア材を選びましょう。

ジョイント式マットを必要なところに敷く



クッション性を高めたい部分に、ジョイント式のマットを敷く方法も。
レイアウト変更もしやすく、汚れた部分だけ張り替えやすいのもメリットです。

オリジナルマットでお店らしさを演出する



マットにオリジナルのロゴやマークを入れて「そのお店らしさ」を出すのもおすすめ。ロゴ部分を切り抜いて、別の色のゴムを入れるタイプなら、印刷と違ってこすれて消えてしまう心配もありません。

オーダーメイドでクッション性を変える



格闘技ジムではマットがあると安心して練習できます。格闘技と一口にいっても、種目はさまざま。柔道やレスリングなどの組み技がある競技では、立ち技の格闘技と同じマットを使うと硬すぎる場合があります。
オーダーメイドで種目の特徴に合わせたクッション性、ジムのテーマに合わせたデザインのマットを発注するのもおすすめです。

天井や壁に吸音材を貼り付ける



ダンススタジオやスポーツジムのエクササイズレッスンでは、音楽が響いてしまうお悩みも。
床だけでなく、天井や壁にも吸音材を貼り付けると、室内で出す音がまわりに響きにくくなります。


ポイント3:コストとデザインのバランスを考える



内装デザインにこだわることで、集客や利用者の継続率アップにつながることもあります。

しかしジムの運営を成功させるには、内装工事にコストをかけすぎないことも欠かせないポイントです。

適切なテナントを選ぶ


ジムを開業する賃貸テナントを探すとき「居抜き物件」と「スケルトン物件」の2つの選択肢があります。

居抜き物件:前テナントが残した設備をそのまま使える物件
スケルトン物件:前テナントの設備がすべて撤去されている物件

工事費を節約したいなら、内装や設備を再利用できる居抜き物件を候補に入れて探すとよいでしょう。
ジムのレイアウトや内装を自由に決めたい場合は、スケルトン物件を選ぶと解体費用がかかりません。

なるべくシンプルなデザインにする


内装のコンセプトは「ラグジュアリー」よりも「シンプル」の方が費用を抑えられることが多いでしょう。ターゲットや立地を検討したうえで「ラグジュアリーなスポーツジムにすべきだ」という場合は問題ありませんが、極力コストをかけたくない場合はこだわりすぎない方がよいでしょう。

全体はシンプルにしながら、水まわりはこだわりなど、必要に応じて予算配分にメリハリをつけるのも効果的です。

予算に合わせた内装材を選ぶ


天井や壁に貼るクロス、カウンターの天板……どのような材料を使うのかによって内装費用は大きく変わります。

例えば材料費の高い本物の無垢材や天然石、工事の手間がかかる塗り壁やタイルなどを使うと、コストアップしがち。石柄やタイル柄の壁紙を使うなど、お手頃な材料をうまく活用しながら理想の内装を叶えましょう。


まとめ ~魅力的な内装でお客様に選ばれるスポーツジムに!~


お客様に選ばれるスポーツジムにするには、サービス内容やマシンの種類だけでなく内装も大切です。ターゲットに合わせたコンセプトを設定し、それにしたがって内装材を選ぶことで、無駄な費用をかけずに魅力的な店舗をつくることができます。
内装材にこだわりすぎるとコストもかさむので、複数見積もりをとりながら柔軟に材料を選びましょう。

建材ナビではスポーツジムに使える内装材も豊富に紹介されています。いろんなメーカーの建材が検索できるので、ぜひご活用ください。




著者(村田 日菜子)プロフィール

大学で建築を学んだ後、住宅専門のライターとして活動中。
主にWebコラムや住宅情報誌で、住宅購入やリフォームのノウハウ、マネー情報等の原稿執筆・編集をしています。






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