シェアハウスしよう!設備や住む際のチェックポイント、注意点を紹介
シェアハウスってなんとなくイメージはできるけど詳しくはよく分からない・・・そんな方は多いのではないでしょうか。
シェアハウスとは、自分の個室を持ちながら、キッチンやお風呂・トイレなどをほかの居住者と共有して生活する新しいスタイルの住居です。
「一人暮らしもいいけれど、実は少し寂しいし不安」「広いキッチンや設備に憧れるけど家賃が高い」そんな思いを抱いている人たちにシェアハウスはぴったりです。
プライベートな空間を保ちながら広々としたスペースや整った設備を利用できる、いろいろな人とのコミュニケーションを楽しめる、そこがシェアハウスの醍醐味といえます。
まずはシェアハウスとはどんなものか、どんな生活をしていくのかポイントをご紹介していきます。
1.気になる!部屋・設備のこと
個室のプライバシーは大丈夫?
各個室の扉は鍵が付いていることがほとんどです。
一人になりたいときは食事も自室、フリーランスで一日自室にこもって仕事をしていることもある、という声も多いです。
お風呂やトイレの時間は重ならないの?
朝・夜は重なりがちなので入居するなら自分の好きな時間に利用できない場合があることも覚悟は必要です。
ただ、多くの物件は入居する人数に合わせて数を備えていて、さらに住人の生活時間帯はそれぞれ違うのでそれほど心配はいらないパターンが多いです。
キッチンやお風呂の掃除はだれがやるの?
基本的には、「自分で使ったら片付ける」「汚したら綺麗にする」を個人が意識して、日常的に手入れするのが大前提です。
そのうえで、当番制でゴミ出しをしたり掃除機をかけるなど協力してきれいにいきます。
また、監理会社が清掃業者に依頼して定期的に掃除をしてくれるところもあります。
2.女性専用やコンセプト型も!
3LDK・3人から1棟・数十人まで
ひとくちにシェアハウスといっても、入居者の数から建物の種類、設備や管理の仕方まで、いろいろなタイプがあります。
たとえば、マンションの3LDKの部屋を3人でシェアするところもあれば、ビル1棟に数十人で生活するシェアハウスもあります。
数人で暮らす小型物件型
数人で暮らす小型物件、10~20人程度の中型物件、さらに多く数十人が入居する大型物件と規模はさまざまです。
入居者が少ないと住人同士のコミュニケーションがとりやすく、逆に多いと関わりはあっさりとする傾向にあるようです。
住居タイプ
数十人規模の物件では、ビル1棟まるごとひとつのシェアハウスとなっていたりします。
また、家族が暮らすような一軒家をリノベーションしてシェアハウスにしていたり、マンションや団地の一室をシェアハウスとしたものもあります。建物によって雰囲気も変わります。
女性専用
男性と一緒に暮らすのはちょっと・・・という女性には、女性用のシェアハウスも存在します。
また、キッチンなどは男女でシェアしながら、女性専用のフロアがあって個室やバス・トイレは女性だけ使用できる物件もあります。
3.シェアスペースの例
実際に使われているシェアハウスの間取りを例にご紹介します。
個室の広さや設備は、部屋によって異なるようで、それをどう活用するかを考えることも楽しみのひとつです。
キッチン
カウンターキッチンを備え付け、おしゃべりをしながら料理を楽しむことができます。
住人同士で共同購入した収納棚を置く方が多いです。
プライバシー保護ができる
プライバシーを確保できるのも窓ガラス用のフィルムのメリットといえるでしょう。たとえば、調光フィルムを使えばスイッチで簡単に透明ガラスからプライバシーガラスへと変更することができ外部からの視線を遮断できます。
ボタン操作だけでオンオフができるので、用途に合わせて透明とプライバシーを使い分けることが可能です。
トイレ
洋式トイレを各階に1つずつ設置。
バスルーム
バスルームも各階にそれぞれ設置。
個室
106号室~107号室、203号室~205号室は横長の間取りのため、家具レイアウトを工夫して暮らしています。 そのほかの部屋は上部に備え付けられた収納棚をどう使うかで、住人の個性が出るようです。
4.内覧ではここをチェック!
内覧は、シェアハウスを選ぶうえで最も大切なステップです。先に住んでいる住人がいるという特殊な環境だからこそ、内覧希望の際には予約が必須です。
シェアハウスは、古い建物をリノベーションした物件も多いので築年数からくる問題もないかしっかりと確認することも重要です。
防犯面はしっかりしている?
玄関にはオートロックやインターホンが設置された物件も多くあります。
もちろん、個室のドアや窓のカギは必ずチェックしておくといいです。
共有設備(トイレ・お風呂)の数は足りている?
4人に1つを目安に決めるといいです。たとえば、バスタブは1つでもシャワールームやシャンプードレッサーが複数あって便利なこともあります。
また、洗濯機についても要確認です。
老朽化による心配はないのか?
新築のようにきれいでも、実は古い建物を改装している物件も多く、住んでみたら隙間風がひどかった、なんてこともありえます。
耐久性や水回りの状態も確認しておくと安心です。
個室の間取りは?
シェアハウスの個室は、コンパクトなサイズの部屋や少し変わった間取りの部屋もあります。家具をうまく配置できるか、収納は確保できるかは見ておくといいです。
メジャーを持って行っておくと便利です。
自分で用意しなければならないものは?
例えばキッチン家電や食器について、入居するときに準備しても、既に用意されていたり共有スペースに入りきれずに結局処分になるなんてこともあります。入居が決まった際はなにがあるのか事前に確認することが重要です。
どんな人が住んでいる?
男女比や年齢層、外国人がいるかどんな職業の人がいるのか、コミュニケーションは密なのかあっさりなのか、もしも入居者に会うことができるのなら直接話してみましょう。
決められているルールは?
管理・運営会社が決めているルール+住人同士で決めたルールもあるはずです。
友達の訪問は?喫煙は?自分の生活スタイルにあわないと、シェアを楽しめなくなります。
周辺の環境は?
土地勘がないエリアの場合はとくに注意が必要です。
近くにスーパーや飲食店があるか、夜、駅からの道のりに危ないところがないかなど、しっかりと確認しましょう。
5.退去と再契約について
シェアハウスに多く見られる「定期借家契約」は、契約期間でいったん契約は終わりです。再契約をする場合には、はやめに管理会社に伝えておきましょう。
人気の物件では次の入居希望者の予約が入っている場合もあり、直前に再契約したいと伝えてもできないということもあります。
貸主側が再契約できないとなれば、出ていかなくてはなりません。
以下のようなときは、再契約はNGとなります。
●すでに次の入居者が決まっている
●家賃の滞納・未払いがある
●入居中にトラブルがあった
●普段の生活態度に問題あり
6.シェアハウスのいいところ
シェアハウスは、一人暮らしにはない安心感や、共通の趣味をもった住人同士との交流などいい点もたくさんあります。
そんな魅力的な面をご紹介します。
●病気のときに助けてくれる人がいる
●男性がいると女性も心強い
●災害時もそばにだれかいれくれるという安心感
こういった人と人との繋がりが希薄化した現代だからこそ、シェアハウスの魅力は大きいものといえます。
まとめ
シェアハウスはただリーズナブルな集合住宅ではありません。もちろん費用は大きなメリットのひとつで、それを理由にシェアハウスを選択した方も多くいます。それでも多くの経験者が住んでみてよかったこととして、誰かといる安心感とコミュニケーションの楽しさでの成長を挙げているのも事実です。
現在インターネットでは、いろんな間取りをみることができます。まずは興味本位でみることからでも始めて、シェアハウスの生活への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
建設会社にて2×4工法、RC造の建築物の設計・積算を担当。
住まいでの快適な暮らしや建築に関するニュースを執筆していきます。