ヴィンテージ材・室内窓・バーンドアで、インダストリアルなリビングにしよう!
素材感の魅力を楽しむインダストリアルスタイルのインテリアが注目されています。
無垢材のテーブルやレンガの壁、アイアンを使った窓や建具など、存在感のある無骨なエレメントでつくる味わい豊かなインテリアの魅力をご紹介します。
1.インダストリアルスタイルの特色
インダストリアルスタイルのインテリアのルーツは、20世紀初頭のアメリカであるといわれています。
当時の倉庫や工場で使われていた、アイアン・ブリック・無垢材などの素材の魅力をひきだす、骨太で力強い空間が魅力のひとつです。
上の参考画像でも、無垢材の床、アイアンフレームの窓、ヴィンテージ感のあるレンガなどの素材力の組み合わせが強い印象を与えます。
本コラムでは、日本の都市住宅にインダストリアルスタイルのインテリアを取り込むためのヒントをまとめました。
2.アイアンのバーンドア金物で、スタイリッシュに空間を仕切る
バーンドア金物とは、アメリカの納屋(barn)や倉庫の出入り口で使われてきたアウトセットタイプの引戸金物のことです。
引戸上部にアイアンのレールを取りつけ、その上を滑車で走行する存在感のある美しい扉で、バーンドアをつけるだけでたちまちリビングルームがインダストリアルテイストの空間に変わります。
3.黒い窓枠の室内窓をつくる
インダストリアルなインテリアの構成要素として欠かせないのがアイアンなどの黒いインテリアエレメントです。
料理のスパイスのように、窓枠・家具の脚・手すりなどでアイアンの黒いパーツを配置すると、空間が引き立ちます。
ただし、使いすぎると、重く暗い印象になるので、匙加減が必要なアイテムです。
より軽快なイメージにしたい場合は下の画像の室内窓のように、窓枠の見付寸法が20mm以下の薄型タイプを選びましょう。
4.ヴィンテージ感ただようブリックタイルの壁
ヴィンテージレンガの味わいを再現したブリックタイルも、インダストリアルな空間作りに欠かせない材料です。
1枚1枚表情の違うブリックで、味わいのあるアクセントウォールを作りましょう。
5.ラスティックな床材
ヴィンテージ材を使った床は、何とも味わい深いものです。
ラスティックな床×ヴィンテージブリックのアクセントウォール×アイアン素材×バーンドアなどをバランスよくコーディネートして、自分らしいインダストリアルなリビングルームを完成しましょう。
6.エントランスホールの一部にインダストリアルテイストを取り入れる
「リビングルームにインダストリアルはちょっと勇気がいる…」という場合は、存在感のあるブリックタイルとアイアンの棚受けなどをコーディネートして、エントランスホールや書斎の一部にコーナーを作って楽しむのも一案です。
7.インダストリアルテイストの壁紙やクロスを楽しむ
「インダストリアルスタイルにあこがれるけれど、古材やアイアンやブリックをいきなり持ち込むのはちょっと‥」
という場合は、小物や照明など小さなインテリアアイテムでコーディネートしてみてはいかがでしょうか?
アイアンの黒や、素材の質感を感じるアイテムをポイントに使うとインダストリアルな空間を手軽に楽しめます。
まとめ
アイアン、ブリック、無垢材など素材を活かしたインダストリアルスタイルのインテリアは、ラスティックで骨太な魅力があります。
リビングのコーナーや、エントランスの一部などに取り入れても、魅力的な空間演出ができます。ぜひ、挑戦してみてください。
二級建築士・宅地建物取引士・インテリアコーディネーター。
電鉄会社の「住まいと暮らしのコンシェルジュ」として、7年間で1,000組以上の住まいの進路相談を担当。
不動産購入・売却・新築・建て替え・リフォーム・住みかえなど、問題解決のために、さまざまな選択肢を提案。