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掲載:2019年08月10日更新:2019年08月10日

エクステリアを楽しもう!エクステリア構造物の特徴とメンテナンス法

門扉

1.門扉&フェンスの種類とメンテナンス法

エクステリアの中でも、外部から直接見られる部分であり、いつもきれいに保ちたい門扉やフェンス。一般的に外部にあるので老巧化しやすいため、施工時の状態を保つには、ある程度のメンテナンスが不可欠となります。

門扉やフェンスは主な素材として、スチールやアルミなどの金属系製品や木製品などが多く使われています。

【アルミ製門扉&フェンス】
アルミ製はスチール製に比べ、錆にも強く、メンテナンスのしやすい素材です。しかし長年の間には、紫外線、大気中の汚れ、ホコリやスス、鉄などの金属粉、排気ガスなどによるダメージから腐食が起こる場合があります。
空気中の湿気や雨水の影響から守るためには、まず水洗いをし、そのうえで乾いた雑巾などで定期的に、カラ拭きをすると効果的です。

【木製門扉&フェンス】
木製品は腐りやすいというイメージがありますが、こまめな手入れをすることで、かなりの長い期間、腐食から防ぐことができます。

エクステリアにおける木製品は、施工時に劣化を防ぐ木材用の保護塗料が施されています。この保護塗料を表面に塗布することで、徐々に木材の組織深くまで浸透し、腐食による劣化やカビ、シロアリなどの外敵から守る効果が生まれます。

しかし、保護塗料も長年の間、紫外線や雨水などにさらされていると、その保護効果も薄れてきます。保護塗料を1年を目安に塗り替えることで、外見だけでなく木材の組織まで耐久性が高まります。

レンガ

2.門柱&塀の種類とメンテナンス法

外部からの視線を遮ると同時に、境界線の役割のある門柱&塀ですが、それだけに特に美観と耐久性が要求される部分です。代表的な素材としてレンガ、タイル、吹き付けの仕様があります。

【レンガ仕様の塀】
レンガの場合、特に注意したいのが直接の汚れとエフロという現象です。ホコリなどの汚れは時々、ホウキで叩いたり掃き落とすことである程度はきれいに保つことができます。
一方、レンガの目地やタイル目地、コンクリート素材などに多く見られるエフロという現象は、低温多湿の冬に結晶化した白色の物質が発生し、美観を大きく損なうものです。
この白色の物質はセメントの硬化により生成された石灰と大気中の炭酸ガスが化合した炭酸カルシウムだといわれています。このエフロは、水洗いするだけで簡単に除去でき、施工後3年間ほどすると見られなくなる現象です。

【タイル仕様の塀】
タイル素材はあまり手入れを必要としませんが、時々見られる汚れが「虹彩現象」とよばれるものです。タイル表面に、雨水やセメントに含まれる成分が汚れとして付着し、光によって虹色に見えます。どんなタイルにも発生しますが特に金属光沢タイルや色の濃いタイルには目立ってしまいます。
付着した膜は、ナイロンたわしなどで落とした後、水洗いしましょう。

【吹き付け仕様の塀】
吹き付け仕様は、土や雨などの跳ね返りによる汚れが目立ちます。年に1回は柔らかい素材のブラシなどで汚れを落としましょう。

また、コケやカビが生じることがありますが、その場合はカビ取り剤を使用して汚れを落とすことができます。市販のカビ取り剤の原液を水で10~20倍に希釈し、刷毛やスポンジで汚れの部分に塗布し10分ほど放置します。
その後、ホースの水できれいに洗い流します。一般的に吹き付け仕様の表面の塗り替えは、10年~15年周期で行えばよいとされています。

アプローチ

3.アプローチの種類とメンテナンス法

アプローチは文字通り、門を入り玄関までの表通路として人や車の出入りがある場所です。歩行性がよく、また耐荷重性も考慮しなければなりません。従って素材には、耐久性、耐候性、安全性などが要求されます。

【タイル仕様のアプローチ】
車の排気ガスやタイヤの跡、泥汚れなどはデッキブラシなどで水洗いしましょう。洗車用の洗剤なども長い間には汚れの原因になりますので、洗車後の床面は軽く水で洗うようにしておきましょう。
頑固な汚れには研磨剤入りの洗剤を使用するとよく落ちます。

【自然石仕様のアプローチ】
昔から土間やアプローチには、耐摩耗性に優れ耐久性の高い「御影石」が多く使われています。御影石ならたまに汚れを水洗いするくらいでほとんどメンテナンスは必要ありません。
また、最近人気の高い割れ石タイプの砂岩やジュラストーンと呼ばれる自然石のアプローチは、お洒落で風合いのある景観を演出します。これらの自然石には施工時に、防水効果の期待できる水性ワックスを塗布しておくと、汚れも付きにくくなり、長持ちします。

【コンクリート仕様のアプローチ】
コンクリートは耐久性、耐火性、耐震性に優れており、メンテナンスはあまり必要のない素材といえます。しかし、長期間の使用ではクラックといわれるひび割れが生じてくる可能性もあります。
クラックを生じさせないためには目地を入れるなどで、コンクリートにかかる負担を軽減し、分散させる方法があります。エクステリアの一部として、デザイン性に沿った目地を入れておくと、クラックを防ぐばかりでなく、見た目もよくなります。








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