住まいのセキュリティ(防犯対策)についての基礎知識2
通常のガラス窓は、器具などを使って簡単に破られてしまいます。
次が玄関などの鍵の閉め忘れや不正解錠による浸入で、マンションなどの集合住宅でもこの順位は同じですが、不正解錠の割合が一戸建てよりも多いとのデータがあります。
したがって、防犯対策としてはまず、窓と玄関を中心に始める必要があります。
1)窓からの浸入を防ぐ
最も多い窓を破って浸入される手口への対策は、窓ガラスを防犯効果のあるものに取り替えることです。最も防犯効果のある窓ガラスは、防犯合わせガラスと呼ばれ、2枚の強化ガラスの間に樹脂製の特殊フィルムを挟み込んだものです。
窓を破るのに5分以上かかると浸入をあきらめる場合が多く、いろいろな器具を使っても容易に破ることのできない防犯合わせガラスは、非常に効果的といえるでしょう。
2)玄関からの浸入を防ぐ
たとえ短時間でも、
・外出時には玄関に施錠をする、
・1ドア2ロックは必ず付ける、
などは防犯対策としては今や常識とされています。
その他にもいわゆる、ピッキングやサムターン回しといった不正解錠の手口への対策も忘れてはいけません。これらの対策はかなり進んでおり、新築の家などの玄関ドアには、高性能な錠が標準装備されていることが多くなっています。
また、タッチボタン式で施錠と解錠ができるタイプのドアも不正解錠防止に効果的です。
さらに玄関前の不審者をチェックできるのが、テレビドアホンです。訪問者の様子がうかがえ、自動で録画する機能がついたものもあります。留守中の訪問者や不審人物などもチェックできるので、浸入の下見やストーカー対策などにも有効です。
3)庭からの浸入を防ぐ
侵入者が容易に姿を隠すことのできる一戸建ての庭も、防犯の盲点となっている可能性もあります。
特に夜間に人通りの少ない住宅街などの庭では、まぶしい光で侵入者を威嚇するセンサーライトが大変効果的です。
ライトとカメラを一体化して、その画像をテレビドアホンに送ってくれるタイプもあり、侵入者の様子をその場で確認できます。
また、踏むと音の出る砂利などを庭の通路部分に敷き詰めておく方法も、侵入者の撃退に効果的です。
4)外出先からも確認できるモニタリングサービス
外出先でも子どもさんやペットの様子を確認できたらもっと安心できるのに、という人にオススメなのがモニタリングサービス。
室内や屋外の確認したいポイントに設置したネットワークカメラが24時間映像をとらえ、インターネット回線を通して様子をモニタリングできます。
セキュリティサービス契約のメニューの一環として提供している会社もありますので、気になる人は検討してみましょう。