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建材のサンプルはどのように捨てる?正しい処分の方法と注意事項
設計図面がどのように仕上がるか、事前に確認するときに重要な建材サンプル。イメージと実際の仕上がりに相違がないように、施工業者とのやりとりは、基本的にサンプルを用いて行われます。
しかしながら案件が重なれば重なるほど「サンプルのやり場に困る・・・」という設計士の方も多いのではないでしょうか。とくに仕上げを確認するために制作したサンプルの場合、色々な素材が組み合わさって出来ているため家庭ゴミのように手軽に捨てられません。
そこで当記事では、「サンプルの正しい捨て方」について詳しく解説していきます。サンプルの処分方法や処分すべきタイミングなど、設計士に役立つさまざまな情報に触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
<当記事を読んで得られること>
・サンプルの正しい「処分方法」がわかる
・処分すべきタイミングや処分するメリットがわかる
・処分する際の注意点がわかる
・サンプルの正しい「処分方法」がわかる
・処分すべきタイミングや処分するメリットがわかる
・処分する際の注意点がわかる
1.処分すべきサンプルやカタログとは?
「サンプル」と一括りにいっても、色々な種類があります。ここでは処分すべきサンプルやカタログについて紹介していきます。
まず一つ目は「仕上がりサンプル」です。これは設計者が指定した仕上げ材を用いて制作したサンプルで、毎回膨大な量のサンプルが設計者に送られてきます。その都度処分していかないとつい増えてしまい、肝心なときに「どこに置いたか分からない・・・」となってしまうでしょう。
なかには、同じ素材を使用するときのサンプル品として保管しておく方もいますが、こちらに関してはあまりオススメはできません。保管状況によっては色褪せてしまい実際の仕上がりと異なってしまうからです。だからこそ仕上がりサンプルの使い回しは避けるためにも定期的に処分しましょう。
次に二つ目は「色見本サンプル」です。こちらは塗装などの品番を指定するときに使用する短冊状のもので、品番が変わったタイミングで新しい冊子が発行されます。設計士が2名以上いる事務所の場合、色見本サンプルがたくさんあった方が便利でしょう。
しかし古いサンプルは最新の色番号と異なる場合があるため、古い色見本サンプルを使い続けるのは避けた方がよいとされています。
そして三つ目は「カタログ」です。メーカーのカタログは、3ヶ月〜1年というスパンで入れ替わります。その際に商品の入れ替えが行われており、古いカタログに掲載されていたけれど今では廃盤になっているということもよくあるのです。
古いカタログから選定してしまうと、「再選定を行わなければならない・・・」ということになりかねませんので、定期的に処分をしましょう。
・仕上がりサンプル
・色見本サンプル
・カタログ
・色見本サンプル
・カタログ
仕上がりサンプル
まず一つ目は「仕上がりサンプル」です。これは設計者が指定した仕上げ材を用いて制作したサンプルで、毎回膨大な量のサンプルが設計者に送られてきます。その都度処分していかないとつい増えてしまい、肝心なときに「どこに置いたか分からない・・・」となってしまうでしょう。
なかには、同じ素材を使用するときのサンプル品として保管しておく方もいますが、こちらに関してはあまりオススメはできません。保管状況によっては色褪せてしまい実際の仕上がりと異なってしまうからです。だからこそ仕上がりサンプルの使い回しは避けるためにも定期的に処分しましょう。
色見本サンプル
次に二つ目は「色見本サンプル」です。こちらは塗装などの品番を指定するときに使用する短冊状のもので、品番が変わったタイミングで新しい冊子が発行されます。設計士が2名以上いる事務所の場合、色見本サンプルがたくさんあった方が便利でしょう。
しかし古いサンプルは最新の色番号と異なる場合があるため、古い色見本サンプルを使い続けるのは避けた方がよいとされています。
カタログ
そして三つ目は「カタログ」です。メーカーのカタログは、3ヶ月〜1年というスパンで入れ替わります。その際に商品の入れ替えが行われており、古いカタログに掲載されていたけれど今では廃盤になっているということもよくあるのです。
古いカタログから選定してしまうと、「再選定を行わなければならない・・・」ということになりかねませんので、定期的に処分をしましょう。
2.サンプルやカタログの処分の方法を紹介
では実際にサンプルやカタログの処分方法について紹介します。基本的な処分方法は大きく分けて3つあります。ご自身にとって一番手軽な方法で、サンプル品の処分を始めましょう。
・メーカーの営業担当者に持って帰ってもらう
・基材と紙部分を分けて、それぞれの処分方法に合わせて捨てる
・現場で産業廃棄物として処分する
・基材と紙部分を分けて、それぞれの処分方法に合わせて捨てる
・現場で産業廃棄物として処分する
メーカーの担当者に持って帰ってもらう
メーカーカタログの場合、営業担当者が事務所まで届けてくれる場合があります。その際に古いカタログを引き取ってもらうようにしましょう。サンプル品がついたカタログなどの場合、ものによっては分別して捨てる必要があります。メーカー担当者に持って帰ってもらうようにお願いすれば、処分の手間が省けるのでオススメです。
カタログが郵送で届く場合も、メーカー担当者に相談をすれば回収にきてくれることがありますので、処分に困っている方は一度メーカーの営業担当者に相談してみましょう。
カタログが郵送で届く場合も、メーカー担当者に相談をすれば回収にきてくれることがありますので、処分に困っている方は一度メーカーの営業担当者に相談してみましょう。
基材と紙部分を分けて、それぞれの処分方法に合わせて捨てる
カタログやサンプルはさまざまな材料が組み合わさっていることが多いので、そのまま処分することはできません。カタログの場合、冊子の部分と商品を紹介する基材は分けてから処分するようにしましょう。今日から始められる手軽な処分方法ですが、分別量によっては時間と体力を使う作業となってしまいます。忙しい方にとってはサンプル処分に時間をかけたくないと思ってしまいがちですが、整理整頓は作業効率アップの基本なので、できるだけ時間を作るようにしましょう。
現場で産業廃棄物として処分する
実際の工事現場では様々なゴミが廃棄されており、サンプル品と似た素材も処分しています。工事現場にまつわるサンプル品は、その現場中に産業廃棄物として処分することで、処分手間を減らすことができます。ただし産業廃棄物の処分には費用がかかるため、工事物件と関係のないサンプル品の処分は厳禁です。
また産廃業者は元請けの施工業者が手配することになっているので、施工業者へ必ず相談してから処分するようにしましょう。
また産廃業者は元請けの施工業者が手配することになっているので、施工業者へ必ず相談してから処分するようにしましょう。
3.サンプルやカタログを処分するメリット
サンプルやカタログを定期的に処分すると、以下のようなメリットが得られます。
・廃盤品を選定するリスクがなくなる
・事務所が片付き、作業スペースが生まれる
・仕上げ物の保管状況が改善される
・事務所が片付き、作業スペースが生まれる
・仕上げ物の保管状況が改善される
廃盤品を選定するリスクがなくなる
まず一つ目は「廃盤品を選定するリスクがなくなる」ことです。やはり古いカタログを保管する最大のデメリットは、情報がアップデートされないこと。
つまり定期的に入れ替えを行わないことは、取扱いのない建材を選定してしまう危険性をあげることに繋がります。作業の手戻りを防ぐためにも、カタログは定期的に処分するようにしましょう。
つまり定期的に入れ替えを行わないことは、取扱いのない建材を選定してしまう危険性をあげることに繋がります。作業の手戻りを防ぐためにも、カタログは定期的に処分するようにしましょう。
事務所が片付き、作業スペースが生まれる
また二つ目は「事務所が片付き、作業スペースが生まれる」ことです。設計事務所では模型作りや図面作成など、あらゆる作業が行われています。カタログやサンプル品の処分を積極的に行うことで事務所の作業環境が整い、ストレスのない快適な作業空間が完成します。
仕上げ物の保管状況が改善される
さらに三つ目は「仕上げ物の保管状況が改善される」ことです。乱雑におかれたサンプル品は劣化の要因になります。保管するサンプルを選別することで、それぞれの適切な保管状況を考えてから保管するようになるでしょう。
つい後回しにしてしまう片付けですが、積極的に行い快適な作業空間を作りましょう。
つい後回しにしてしまう片付けですが、積極的に行い快適な作業空間を作りましょう。
4.サンプルやカタログを処分する際の注意点
最後に、サンプルやカタログを処分する際の注意点を紹介します。
・分別を徹底する
・設計者の人数によっては予備を用意しておく
・設計者の人数によっては予備を用意しておく
サンプル処分時の注意点は「分別」と「予備の用意」です。もちろん産廃処理業者にお願いして処分する際にも「分別」は必要になります。自身の創作活動で環境を汚さないように、細心の注意を払うようにしましょう。
またカタログなどの場合、事務所で働く設計者の人数によっては「予備」が必要になります。必要以上の物を捨てすぎないようにしましょう。
しかしカタログの場合は、「かたなび」のようなWebカタログを活用すれば、たくさんの予備を抱える必要なく、カタログを見ることができます。
普段よく見るカタログは冊子で保管し、たまに見るカタログは「かたなび」のWebカタログを利用すると、処分手間が減るためオススメです。
またカタログなどの場合、事務所で働く設計者の人数によっては「予備」が必要になります。必要以上の物を捨てすぎないようにしましょう。
しかしカタログの場合は、「かたなび」のようなWebカタログを活用すれば、たくさんの予備を抱える必要なく、カタログを見ることができます。
普段よく見るカタログは冊子で保管し、たまに見るカタログは「かたなび」のWebカタログを利用すると、処分手間が減るためオススメです。
5.まとめ
つい後回しにしがちなサンプル処分。しかし正しく行うことで、快適な作業空間が整い、作業効率アップも期待できます。できれば半年に1度を目安に、保管するものを見定めるようにしましょう。
そしてカタログの場合、「かたなび」を活用すると、処分手間をかけずに最新の情報を得ることができます。メーカーが発行している紙冊子は、これを機にWeb版へ切り替えてみてもいいかもしれませんね。サンプルやカタログを正しく処分して、快適な設計ライフをお過ごしください。
そしてカタログの場合、「かたなび」を活用すると、処分手間をかけずに最新の情報を得ることができます。メーカーが発行している紙冊子は、これを機にWeb版へ切り替えてみてもいいかもしれませんね。サンプルやカタログを正しく処分して、快適な設計ライフをお過ごしください。
著者(田原 政耶)プロフィール
二級建築施工管理技士
空間ディスプレイ会社で現場監督職兼プロジェクトマネージャー
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