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掲載:2021年03月20日更新:2021年03月20日

プロが選ぶ!建材ナビに掲載されている仕上げ材3選【内装にオススメ】


空間イメージを大きく左右する仕上げ材。設計士にとって仕上げ材を選定は、ご自身の考えたデザインを表現する工程であり、仕上げ材に関する知識は設計士にとって要です。とくに「ふだんどんな仕上げ材が使われているか」を把握していると、デザインの流行を抑えることができ、設計の幅が大きく広がるでしょう。
そこで当記事では、800社以上の建築建材メーカーの商材を扱う「建材ナビ」の中から、「内装にオススメの仕上げ材」について紹介していきます。この記事を読むことで、内装仕上げ材に関する知識を得るだけではなく、仕上げ材検索に便利な建材ナビの使い方を知ることができます。空間設計に興味のある方や、内装設計に携わっている方は必見の内容です。

<当記事を読んで得られること>
・内装仕上げ材を選ぶときのポイントがわかる
・オススメの内装仕上げ材がわかる

内装仕上げ材を選ぶときに注意すべき3つのポイント


「仕上げ材」は空間設計の軸であり、実際に施工する際は「最終仕上げ」から逆算して下地や施工方法を検討します。それに加え、個性のある仕上げ材を使った内装は、訪れた人の居心地を左右するため、空間の目的に応じて最適な素材を選定しなければなりません。
つまり「仕上げ材」はものづくりの起点となる材料であり、空間に適した素材を選ぶことは設計士の使命ともいえるのです。だからこそ設計士は仕上げ材の「見た目」だけで選ぶのではなく、以下のようなポイントを考えて仕上げ材を選定するようにしましょう。

- メンテナンス性を考える
- 値段を考える
- 施工性を考える

メンテナンス性を考える

まず一つ目は「メンテナンス性」です。「塗り材」には塗装や左官、「貼り材」にはタイルやクロスなどがあり、これらのメンテナンス方法は一つずつ異なります。空間の用途によっては経年劣化が進みやすいこともあるため、できる限りメンテナンス性の高い材料を選ぶ必要があります。とく商空間やオフィス空間では、経年劣化はブランドイメージを損なう要因となりかねません。一見目を引く目新しい素材よりも、メンテナンス性の高いものを選ぶようにしましょう。

値段を考える

次に二つ目は「値段」です。人の目を惹く特殊な仕上げ材などは値段の高いものが多く、工事費を圧迫することがあります。予算あっての内装設計なので、内装工事全体の金額を考えながら仕上げ材を選ぶようにしましょう。

施工性を考える

そして三つ目は「施工性」です。施工性を考えながら設計ができると、工事業者との打ち合わせ時間が短縮できるため、効率のよい物件推進が可能になります。設計段階のうちに、どんな施工を行うか考えながら内装仕上げ材を選ぶようにしましょう。

建材ナビに掲載されている、オススメの内装仕上げ材3選

建材ナビとは、建築材料の検索・情報収集ができる国内最大級の建築資材検索サイトです。カテゴリー・メーカー・キーワードなどさまざまな方法で検索でき、仕上げ材の名前や用途などから、最適な材料を見つけることができます。
掲載されている情報は、メーカー数800社以上。以下では建材ナビで取扱いのある仕上げ材の中からオススメのマテリアルを紹介します。

1.「左官材」クールな印象と高級感を演出できる!

左官材は、水や空気との化学反応によって固まる材料。材料が固まる前にコテを使用して表情をつけたり、見た目を整えたりして仕上げていきます。日本の内装設計には馴染み深い素材であり、自然素材の独特な風合いから多くの空間で使用されている仕上げ材です。この左官材にはさまざまな種類がありますが、以下では特に人気のある3種類に絞って紹介していきます。

漆喰

漆喰とは、消石灰を主原料とした塗り材のことです。その特徴は防火性・防臭性に優れている点と、シックハウス症候群対策にも効果的とされている点が挙げられます。塗り材の中でも滑らかな質感が人気で、高級感を演出したい際はオススメの仕上げ材です。

珪藻土

珪藻土とは、植物性プランクトンの死がいが海底にたまってできた堆積物のことです。珪藻土を使った塗り材は、耐火性や消臭効果に加えて調湿性の高い仕上げ材と言われています。見た目はマットな仕上がりのものが多く、シックな空間を設計する際にはオススメです。

モルタル(モールテックスは什器仕上げにも使える!)

モルタルとは、石灰石に水と砂を混ぜたものです。主にレンガやブロック目印などに使われる建築材料ですが、使い方によっては仕上げ材として使用できます。コテの使い方や木型などを使ってさまざまな表情を内装ができます。表情豊かな温かい空間に仕上がるでしょう。

2.「ウッドパネル」木の温かみで居心地の良い空間を演出できる!

ウッドパネルとは、天然木あるいは人工木でつくられたパネルです。施工方法はメーカーの商材ごとによって異なりますが、天井・床・壁などの使用場所に合わせてさまざまな形が展開されています。木特有のぬくもりを感じられる空間に仕上がるため、カフェやオフィスのロビーなど、ゆったりとくつろぐ内装デザインで人気があります。表情によって与える印象が大きく変わるため、まずはウッドパネルの特徴をおさえましょう。

節あり・なし

まず木板には「節」という枝のあとがあり、節を取り入れることでより自然を感じられるデザインになります。ただし節ありの材料を取り入れると少しラフな印象を与えるので、より洗練されたシンプルなデザインを希望する場合は、節なしの木板をオススメします。

色味の違い

     
木はそれぞれの木が育った環境や品種によって色味が変わり、大きく分けるとナチュラル調の色味と少しダーク調の色味の2種類があります。ナチュラル調の木材で人気なのはパインやヒノキなどで、やわらかで温かい空間デザインに最適です。一方でダーク調の木材では、ウォールナットやケヤキなどが人気があります。とくに落ち着きのあるリラックス空間にしたい場合はオススメの材料です。

3.「クロス」種類が豊富で表現の幅が広がる!

クロスとは、主に天井や壁に使われる内装材のことです。日本の住宅でよく使用されており、材料費が安く、メンテナンスもしやすい特徴があります。また種類が豊富なので、希望する色・質感に合わせて材料を選定できます。以下では代表的な3種類を紹介します。

ビニールクロス

ビニールクロスとは、ポリ塩化ビニール樹脂でできている壁紙のこと。手入れがしやすく安価なことから、クロスの中でも一番のシェアを誇っています。

織物クロス

織物クロスとは、木綿・麻といった自然素材やポリエステル・レーヨンなどの化学繊維を使用して作られた壁紙のこと。高級感を演出したいときにオススメです。

紙クロス

紙クロスとは、紙素材にプリント加工やエンボス加工を施した壁紙のこと。音を吸収し空気を通すメリットがあるので、寝室などのリラックス空間に最適です。

まとめ

内装材には、上記で紹介した他にもさまざまなものがあります。デザイン性だけではなく、メンテナンス性・費用・施工性なども踏まえて、最適な仕上げ材を選ぶようにしましょう。
また「建材ナビ」では、内装材情報を豊富に紹介しています。内装材を検索するならぜひお試しください。商品情報だけでなく、カタログなどの資料請求も行うことが可能です。情報収集にぜひご活用ください。


著者(田原 政耶)プロフィール

二級建築施工管理技士
空間ディスプレイ会社で現場監督職兼プロジェクトマネージャー






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