建材情報まとめサイトすまいリング
COLUMN
コラム
掲載:2023年07月16日更新:2023年08月18日

表札選びは慎重に!重要なポイントや外構工事での注意点を紹介!


家づくりを進めていくなかで、外構計画を併せて行うことも少なくありません。そして、外構計画の中で、どのような表札を選べばいいのか悩んでいる方もいるでしょう。

そこで、本記事では、表札を選ぶときのポイントや注意点を解説します。さらに、表札で使用される素材の種類についても、併せて見ていきましょう。




1.表札とは



表札とは、名前が書かれた札のことであり、門柱や外壁に設置することが一般的です。
昨今は表札がないところへの郵便物の配送が行われないケースがあり、配送トラブルを防ぐためにも、表札を設置することが一般的です。


2.表札で使用される素材の種類



ひとえに表札といっても、使用される素材にはさまざまな種類があり、どれを選ぶかによって、見た目やデザインのテイストが変わります。
ここでは、表札で使用される代表的な素材と特徴を詳しく紹介します。

天然石



日本で古くから表札の素材として使用されているのが天然石です。天然石を彫刻して、直濃くした箇所に色を入れた表札が幅広く使われています。
シンプルなデザインが特徴であり、天然石ならではの模様が魅力的といえるでしょう。

また、鉄の表札のように錆びる心配がないので、半永久的に使用できるのがメリットです。

天然木



日本では、天然石のほかに天然木を使うケースも多いです。天然木の表札は、天然木材固有の木目が特徴的で、あたたかい印象に仕上がります。
また、和風、洋風どちらのテイストにも使用できるので、天然木を選ばれる方も多いでしょう。 ただ、天然石よりも劣化しやすく、経年によって変色する可能性が高いです。
とはいえ、自然素材ならではの変化を楽しめるので、あえて天然木を選ぶのもおすすめです。

ガラス



ガラス製の表札を採用するケースは少ないですが、意匠性が高くおしゃれな雰囲気となります。
ただ、天然石や天然木と比べると価格が高いので、じっくりと検討したい方が多いでしょう。 ガラス製の表札は、色や透明度など、さまざまな種類があり、家のテイストや好みに合わせて自由に決められます。

また、あまり採用している家が少ないので、個性的なデザインの表札を選びたい方にはぴったりといえるでしょう。

真鍮



銅と亜鉛を組み合わせて作られた真鍮製の表札もあります。真鍮の表札は、ガラス製表札と同様に、価格が高いものが多いですが、個性的なデザインに仕上げられるので、選ばれる方も多いでしょう。
また、洋風テイストの家の雰囲気に合うことから、外構デザインの一部として、真鍮を選ぶケースも少なくありません。

アクリル



アクリル製の表札は加工がしやすく、ステンレスや真鍮などの他の素材と組み合わせて使うこともあります。また、天然石や天然木よりも費用を抑えられることに加え、デザイン性の高い表札を作れることから、幅広く採用されています。

ただ、アクリル製の表札は紫外線に弱いのがデメリットで、経年によって変色してしまう恐れがあります。
そのため、アクリル製の表札を設置するときは、太陽光が当たりにくいところを選びましょう。


3.表札を選ぶときの重要なポイント


外観

表札にはさまざまな種類があり、どの素材を選ぶかによって、見た目の印象がガラッと変わります。 とはいえ、種類が多く、どのような表札を選べばいいのかわからない方も多いでしょう。

ここでは、表札を選ぶときの重要なポイントを詳しく紹介します。

表札を取り付ける場所の素材・色に合っているか


表札を選ぶときは、取り付ける場所の素材や色と合っているかを確認することが大切です。
というのも、いくら表札のデザインや色がよくても、取り付ける場所の素材や色とのバランスが悪ければ、おしゃれな外構デザインを作れません。
表札のカタログや写真だけでは、なかなか判断しにくいので、取付予定の場所の素材や色を確認したうえで、バランスを見ることをおすすめします。

家のテイストに合ったデザインかどうか


表札を選ぶときは、家のテイストに合ったデザインかどうかを確認することも大切です。たとえば、日本家屋のようなデザインの家にもかかわらず、洋風テイストな表札を取り付けると、表札だけが浮いてしまい、違和感を与えてしまいます。

そのため、家全体のテイストにマッチしたデザインや色の表札を選ぶことが大切です。

外構デザインに合ったフォントかどうか


家のテイストとマッチした表札を選ぶのはもちろん、外構デザインとのバランスも検討することが大切です。
とくに、使用するフォントによって、見た目の印象が大きく変わるので、時間をかけてどのようなフォントを選ぶかを決めたほうがいいでしょう。


4.表札を選ぶときの注意点



ひとえに表札選びといっても、家全体や外構デザインとのバランスが大切です。さらに、表札を検討するにあって、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

ここでは、表札を選ぶときの2つの注意点を見ていきましょう。

素材によって劣化具合が異なる


さまざまな素材の表札がありますが、選ぶ素材によって劣化具合が異なります。たとえば、天然石であれば紫外線に強く、経年による変色はほとんどありません。
ただし、石の種類によっては、雨によって変色するものがあるので、どのような石を選べばいいかを事前に確認しておきましょう。

また、天然木は雨や紫外線によって変色することがあります。ただ、あえて天然素材の変化を楽しむという視点では、天然石や天然木を選ぶのもおすすめです。
なお、アクリル製の表札は紫外線によって劣化することがあり、色褪せが生じてしまうリスクがあります。一度色褪せてしまったアクリルは、元に戻すことができないので、新しい表札に交換しなければなりません。

素材によって劣化条件や度合いが異なるので、将来的なメンテナンスや経年変化についてもしっかりと把握したうえで、表札を選びましょう。

文字やフォントの修正ができない


表札は、自分の名前を彫刻したり、プリントしたりすることから、完全にオーダーメイドで作られることが一般的です。したがって、一度注文した表札については、返品・交換できません。
表札を注文するときは、文字やフォント、色や素材を決める必要がありますが、確定した内容をもとに製造されるので、あとから変更したり修正したりすることは難しいのです。万一、名前の漢字やアルファベットに誤りがあったとしても、仕様を確定したあとでは変更ができないので、一から作り直しとなってしまいます。その場合、最初の表札については返金されないので、2枚分の費用がかかるのが一般的です。

そのため、表札を注文するときは、名前の漢字やローマ字のつづりに誤りがないか、色やフォントは指定したものになっているかをしっかりと確認しましょう。


まとめ


家づくりも終盤に差し掛かり、外構計画を進めるにあたって、どのような表札を取り付けるか悩まれている方もいるでしょう。さまざまな素材の表札があり、それぞれ特徴が異なります。
表札を選ぶときは、家のテイストや外構デザインとのバランスを意識することが大切です。そして、表札の価格やメンテナンス性を加味したうえで、自分にぴったりの表札を見つけることがポイントです。

建材ナビでは、表札を含むさまざまな建材の情報を紹介しています。表札選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。



著者(岡本 修)プロフィール

フリーライター・編集者として活動。 大手メディアサイトやハウスメーカー、工務店のコラム記事を担当。






SHARE


岡本 修の他の記事

RELATED ARTICLE

ジャパンホームショー&ビルディングショー
アクセスランキング(COLUMN)
グラスウールはどんな断熱材?ロックウールとの違いやメリット、デメリット
壁式構造とラーメン構造とは?|構造の違いと特徴をまとめてご紹介!
屋根塗装の時期が10年後というのはウソ?塗り替えに適した季節も解説
家の外壁に木を使いたい!おすすめ木材&注意点
外壁におけるスタッコ仕上げの特徴やデメリット、おすすめ商品を紹介
SumaiRing最新記事
SPECIAL
東 環境・建築研究所 / 代表取締役 東 利恵|すまいリング(Special Interview)
高層ビルが建ち並ぶ 大都会に佇む 「塔の日本旅館」
STORY
豊泉家(SCM株式会社)×大和金属工業株式会社
ヨーロッパスタイルのアイアン門扉が 「確かなセキュリティ」を提供
ARCHITECT
株式会社 studio acca
hotel norm. air
MANUFACTURER
SANEI株式会社
感性に心地よく訴える「水栓」製品をご提供
COLUMN
内装材選び方【床材】 選定ポイントとオススメメーカーを紹介
関連するプロジェクトストーリー
ヨーロッパスタイルのアイアン門扉が 「確かなセキュリティ」を提供
遊具を介して心と身体の成長、そして学年をこえた交流を目指す
改修工事現場の安全性と防犯性が高いうえに、機能性や美観性にもこだわりをもったフェンス
国際バスケット連盟(FIBA)公認の本格的なスポーツコートを自宅の庭に施工
COLUMN
建材コラム
建材のことをわかりやすく紹介するコラム記事です。 建材に関するあらゆることから、身の回りの疑問に感じた住まいに関する記事まで取り揃えています。