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掲載:2023年08月01日更新:2023年09月14日

ハウスダスト対策に必要な3つのポイントとは?意外なインテリアアイテムが役に立つ!

ハウスダスト

生活空間において完全には避けられないハウスダストですが、ただのホコリだと侮ってはいけません。場合によっては、健康に悪影響を及ぼすこともあるからです。

この記事では、ハウスダストを「発生させない」「取り除く」「舞い上がらせない」の3つの観点からそれぞれの対策をご紹介します。
安心して過ごせる室内環境を整えるために、ぜひ参考にしてください。


1.ハウスダストが発生する原因


ハウスダストが発生する原因

ハウスダストとは、肉眼では見えにくいほど細かい住宅内のチリ・ホコリのことです。含まれるのは、布製品の繊維クズ、ダニの死骸・フン、ペットの毛、カビ、花粉などさまざまで、アレルギー物質の混合物ともいえます。

ハウスダストは、健康への悪影響が指摘されており、アレルギー性鼻炎・気管支喘息・アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患を引き起こす可能性があります。
東京都福祉保健局が実施したアンケートによると、アレルギー疾患の原因とされる物質で最も多いのは、約71%を占める「花粉」ですが、次に多いのは約38%の「ハウスダスト」でした。

参照:東京都福祉保健局|健康・快適居住環境の指針 -健康を支える快適な住まいを目指して-

健康に過ごせる住まいのためには、ハウスダスト対策を軽視してはいけません。ハウスダスト対策の具体的な方法を、ぜひ押さえておきましょう。


3つの視点から行うハウスダスト対策


ハウスダストによる健康被害を抑えるためには、ハウスダストへの次の3つのアプローチを意識して対策をしましょう。

● 発生を抑える
● 取り除く
● 舞い上がらせない

それぞれの対策方法を、解説していきます。

ハウスダストの発生を抑える


ハウスダストの発生を抑える

まずは、ハウスダストの発生自体を抑えることが先決です。シーツや布団からの繊維クズ、フケ、ダニなどが発生しやすい寝室は、ハウスダストが溜まりやすい場所です。

シーツはこまめに洗い、布団には定期的に掃除機をかけ、丸洗いできるなら定期的に洗いましょう。 布団乾燥機があればより効果的にダニ対策ができますよ。高温にすることでダニを死滅させ、乾燥状態を保つことで繁殖を抑制できるからです。

アレルゲンとなるダニやカビは、湿度の高い環境で繁殖するため、室内の湿度をなるべく60%以下に保つことも大切です。

ハウスダストを取り除く


ハウスダストを取り除く

人が生活する以上、ハウスダストの発生をゼロにはできません。ポイントを抑えた掃除で、発生したハウスダストを取り除きましょう。

多くの人にとって、起床直後か帰宅直後が、最も効果的な掃除のタイミングです。睡眠や外出の間は室内で人が動かないため、空気中に舞い上がっていたハウスダストが床に落ちるからです。
掃除機の排気は、せっかく床に落ちたハウスダストを巻き上げるので、掃除機を最初にかけるのは避けましょう。
おすすめは、フロアモップと掃除機の併用です。まず最初にフロアモップで細かいチリ・ホコリを一掃し、その後、掃除機でゴミを吸い取ります。 余裕があれば、掃除機の後に水拭きをするとより効果的です。

照明やカーテンレールなどに積もったホコリの掃除には、静電気で吸着するハンディモップを使います。ハタキの使用はハウスダストを巻き上げるので、控えた方がいいでしょう。

ハウスダストを舞い上がらせない



掃除の仕方でも触れましたが、人がハウスダストを吸い込むのを避けるには空気中への舞い上がりを抑える必要があります。 通常ハウスダスト対策において、カーペットの使用は推奨されていません。カーペットはフローリングに比べてダニの温床になりやすいとされてきたからです。
しかし、カーペットはフローリングと比べて、空気中へのハウスダストの舞い上がりを抑えることが分かっています。
日本カーペット工業組合が実施した実験によると、ハウスダストが舞い上がる量に関して、カーペットはフローリングの10分の1という結果が得られています。

参照:日本カーペと工業組合|カーペットでハウスダスト対策!

カーペットには、糸部分でハウスダストを捉えて空気中に舞い上がらせない「ダストポケット効果」があるため、ハウスダスト対策にプラスに働く可能性があるのです。

また、2020年に更新されたアメリカ国立衛生研究所の「喘息管理ガイドライン」では、アレルギー・喘息緩和のための推奨事項から「カーペットの除去」が削除されました。

参照:日本カーペと工業組合|「新訂カーペットはすばらしい」追補版

このように、長年「ダニの温床」、「喘息の原因」とみられてきたカーペットへの見方が、近年変わってきているようです。 こまめな換気・掃除など適切に手入れをされたカーペットは、ハウスダストの舞い上がりを抑え、室内の空気をキレイに保つと期待されているのです。


おすすめのカーペット3選


空気中へのハウスダストの舞い上がりを抑えてくれるカーペットは、適切に手入れをしつつ取り入れることで、室内環境の向上に役立つことが期待できます。 この章では、おすすめのカーペットを3点紹介します。

ダニ対策を施した防音タイルカーペット|株式会社ピアリビング



株式会社ピアリビングの防音タイルカーペット「静床プレミア-しずゆかプレミア-」は敷くだけで、室内の反響音や床への振動音を抑えられる防音カーペットです。 特殊な3重構造(ガラス繊維補強PVC+特殊ポリエステル不織布+PVCの三層構造)による12.5mmの十分な厚みで、優れた防音効果を発揮します。 カッターでカットできるので、部屋の形に合わせた設置も簡単です。
ペットの爪が引っ掻からないよう、カーペットの毛足がカットされたカトパイルを採用しているので、ペットを飼っている人にもおすすめできます。

オリジナルを作れるプリントカーペット|株式会社G-GRAPHY



内外装のデザインプランやオリジナル建材の企画・販売を行う株式会社G-GRAPHYはオリジナル柄をオーダーできるプリントカーペットを展開しています。 インクジェットプリントによって、繊細かつ大胆でカラフルなデザインが実現可能。1㎡から依頼できるのも、うれしいポイントです。 デザイン提案から納品・施工まで一気通貫で請け負っており、迅速かつスムーズな対応が期待できます。
遊び心のあるカーペットで、唯一無二の空間を作ってみませんか。

リサイクル素材使用の環境配慮型カーペットタイル|株式会社サンゲツ



インテリア内装材の雄、株式会社サンゲツのカーペットタイル「NT double eco」は、CO2排出量の削減を目指した環境配慮型の商品です。 表面のパイルには、漁網やカーペット廃材などの100%リサイクル糸「エコニール(R)」を、裏面のバッキング材にはリサイクルパウダー入りPVCを使っています。
LCA(ライフサイクルアセスメント)⼿法を⽤いて、製品の環境負荷を客観的に評価できる第三者認証の「エコリーフ環境ラベル」も取得しており、持続可能な社会に貢献する意思を感じられる商品です。
環境負荷の低減に加えて、意匠性にもこだわったラインナップは、14柄107点の豊富な品揃えから選べます。


まとめ


ハウスダストを放置しているとアレルギー性鼻炎やアトピーの原因になりかねません。 目では見えにくいハウスダストは、一見キレイに見える床や布団にも潜んでいる可能性があります。
家に帰るとくしゃみが出る、布団に入ると鼻水が出る、といった傾向があるなら、一度ハウスダスト対策を行ってみてはいかがでしょう。

今回紹介した、ハウスダストの発生や舞い上がりを抑制する方法、効果的な掃除の仕方をぜひ試してみてください。 適切なハウスダスト対策で、安心して過ごせる住空間を目指しましょう。




著者(西山 ゆうこ)プロフィール

フリーライターとして活動中。
住宅関連サイト、木材関連プラットフォームなどで、住まいや暮らし方、建築材料に関する記事・コラムを執筆しています。
なるべく手間をかけずにスッキリ暮らすのがモットー。そのためのアイデアも発信中。






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