お洒落な立水栓はある?気になる選び方を紹介
庭づくりや外構、エクステリアを計画する中で、「お洒落な立水栓はないの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。戸建て住宅では立水栓が付いていることが一般的ですが、デザインを重視したものは少なく、せっかくの外構が台無しになってしまうケースも少なくありません。
そこで、今回は「お洒落な立水栓はある?」をテーマに、立水栓とはどういったものか、そしてお洒落な立水栓の選び方をご紹介します。
1.立水栓とは
立水栓とは、屋外に設置される水栓設備のひとつであり、ほとんどの戸建て住宅に設置されています。立水栓があれば、自宅で洗車をしたり、キャンプ道具などを洗ったりできるほか、ガーデニングや植栽を楽しむことができます。
ただ、立水栓は使用する頻度が少ないケースが多いことから、あくまでも補助的な目的で設けられています。そのため、デザイン性を意識した商品が少なく、屋外で使用する簡易的な水栓設備といった印象が強いでしょう。
しかし、昨今はお洒落な立水栓も発売されているので、外構にもこだわりたい方は立水栓選びに時間をかけてもいいかもしれません。
2.立水栓を選ぶときに注目したい3つのポイント
家を建てるときや外構計画を進めるときに、どのような立水栓をどこに設置するかを検討することが一般的です。
とはいえ、実際にどのような立水栓を選べばいいか、わからない方もいるでしょう。
ここでは、立水栓を選ぶときに注目したい3つのポイントをご紹介します。
機能
立水栓を選ぶときは、まず機能性を確認しましょう。車やアウトドアを洗ったり、家庭菜園やガーデニングで使ったりなど、さまざまなシーンで立水栓は活躍します。
ただ、立水栓が使いにくいと、ちょっとした細かいこともストレスに感じてしまうことも少なくありません。たとえば、立水栓の高さが低すぎて、中腰になりながら作業しなければならないケースが多々あります。
そのほか、立水栓の場所が悪く、毎回長めのホースを使っているといった方もいるでしょう。
ひとえに立水栓といっても、さまざまな種類があり、中には機能性が高いものもあります。蛇口の角度を自由に変えられたり、水量の微調整ができたりするなど、使い勝手に合わせて選ぶことをおすすめします。
さらに、耐候性や耐久性についても確認しておいたほうがいいでしょう。立水栓は屋外利用を想定しているので、基本的には耐候性が高く、雨にあたっても問題ありません。
ただ、商品ごとに耐候性に違いがあり、少しでも劣化を抑えたい方は耐久性に優れた立水栓を選びましょう。
デザイン
これまでの立水栓は、あまりデザインを意識した作りにはなっておらず、簡易的な要素が強いイメージがありました。
しかし、家づくりや外構計画を進めるにあたり、「立水栓もお洒落にしたい!」という方もいるでしょう。
昨今は、デザイン性に優れたお洒落な立水栓もあります。外構とマッチしたデザインの立水栓を選ぶことで、よりお洒落なエクステリアに仕上がるでしょう。
ノイズ
お洒落なファサードを維持するためにも、「ノイズ」をできるだけ省くことが大切です。家の外観やエクステリアがおしゃれに仕上がっていても、「ノイズ」があると、どうしても見劣りしてしまい、お洒落さが半減してしまいます。
たとえば、ファサードに簡易的な立水栓があると、せっかくのお洒落な外観が台無しになってしまいます。
そのため、立水栓を検討するときは、ファサードを意識して場所や形、色などをじっくり検討することが大切です。
※ファサード:建物を正面から見たときの外観のこと
3.お洒落な立水栓を紹介
近年、デザイン性に優れた立水栓も数多く販売されておりお洒落な外観、外構を作るうえでは、なくてはならない存在となりました。
ここでは、お洒落な立水栓の具体例を詳しく見ていきましょう。
イブキクラフト
イブキクラフトは水回り専門メーカーであり、洗面ユニットや手洗いユニット、水栓など、さまざまな商品を扱っています。
一般的な立水栓はもちろん、デザイン性の高いお洒落な立水栓や水栓設備がたくさんあるので、外観やエクステリアに合ったものを選べます。
イブキクラフトの後発ブランドであるessense(エッセンス)では、「暮らしに添う空間づくり」をコンセプトに、意匠性の高い商品を数多く提供しています。
ミズタニバルブ工業株式会社
さまざまな水栓設備を扱うミズタニバルブ工業株式会社では、従来の立水栓だけでなく、「魅せる」ための立水栓を展開しています。
中でも「PropPlop」シリーズは、豊富なカラーバリエーションが特徴でどのような外構にも合わせることが可能です。
そのほか、EVやPHVの充電コンセントと立水栓を一体化させた「水電柱」という画期的な設備を展開しています。一般的な充電コンセントの場合、家の外壁に取り付けたり、別体式の充電ポールを駐車場やカーポート付近に設置したりしなければなりません。
しかし、水電柱は充電コンセントと立水栓を一体化しており、さらに表札やインターフォンなどの取付にも対応しているので、1つの設備にさまざまな機能を詰め込むことが可能です。
株式会社ユニソン
株式会社ユニソンは、ガーデンエクステリア商品などの開発、販売を手がける企業であり、数多くの商品を展開しています。ユニソンの「プレススタンド」は、60角や70角といったサイズバリエーションに加え、ステンレスや木目調といったさまざまな種類のデザインから選べます。
さらに、冷水と温水が両方出る混合栓タイプもあり、大型パンと組み合わせることで、ペット用のシャワーとして使用することも可能です。
焼き付け塗装タイプには、「ステンレスシルバー」「ダークレッド」「チョコブラウン」が用意されており、外構に合わせて選べます。
さらに、木目調タイプには「ウッドブラック」「ウッドブラウン」「ウッドベージュ」の3種類が用意されており、さまざまなエクステリアに合わせて選択できます。
4.お洒落な立水栓を選ぶときの注意点
ここでは、お洒落な立水栓を選ぶときの注意点を詳しく見ていきましょう。
パンとの組み合わせ
立水栓を設置するときは、水の受け皿となる「パン」が必要です。いくらおしゃれな立水栓を選んだとしても、パンのデザインによっては、全体的なバランスが悪くなってしまい、見栄えに影響してしまいます。
そのため、立水栓を選ぶときは、パンの色や形状を含めて、バランスを意識することが大切です。
混合栓かどうか
立水栓によっては、冷水しか使用できないものや、冷水と温水の両方が使える混合栓タイプがあります。混合性であれば、温水を出せるので、ペット用のシャワーとしても活用できるのが特徴です。
ホースがつなぎやすいかどうか
立水栓を選ぶときは、ホースがつなぎやすいかどうかも併せて確認しましょう。屋外での使用を想定しており、ホースをつないで、ガーデニングや洗車などに使うことも少なくありません。
ただ、蛇口の形状によっては、ホースをつなぎにくかったり、固定しにくかったりするので、工夫が必要になることもあるでしょう。そのため、立水栓を選ぶときは、用途を再確認し、ホースがつなぎやすいかどうかも併せて確認することをおすすめします。
まとめ
今回は「お洒落な立水栓はある?」をテーマに、立水栓の選び方や、選ぶときの注意点を紹介しました。
昨今はデザイン性に優れたお洒落な立水栓も多くあり、建物の外観やエクステリアに合わせて選ぶことができます。
建物のファサードや外構デザインにマッチするように、ぴったりの立水栓を探してみてはいかがでしょうか。
フリーライター・編集者として活動。
大手メディアサイトやハウスメーカー、工務店のコラム記事を担当。