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掲載:2024年09月02日更新:2024年09月02日

玄関タイルって結局のところどれがおすすめ?素材別に特徴を解説!

玄関アプローチをどのようなデザインにするか考えている方は床素材もしっかり検討していますか。
「おしゃれなデザインであれば良い」「業者にお任せ」
このように検討しているのであれば、設置後に「床素材をしっかり検討しておけばよかった」と後悔してしまうかもしれません。

本記事は玄関アプローチに使用する床素材について、どのようなものが最適かについて紹介します。

1.玄関アプローチに使用する床素材

玄関アプローチに使用する床素材は大きく分けて「モルタル」「タイル」「石材」の3つ種類があります。
それぞれ特徴が異なるので、まずは素材ごとの特性を理解していきましょう。

モルタルの特徴

モルタルは水と砂を混ぜ合わせて作りあげ、設置コストが安く、コンクリートの下地の上に塗って使用される素材です。
無機質なデザインなため、シンプルで洗練されたデザインが好きな方におすすめです。

タイルの特徴

タイルは、1辺30cm程度の大きさのものをコンクリートの上に設置し玄関アプローチを仕上げる方法です。 デザインのバリエーションが豊富で、外観と調和の取れたものを選ぶことができます。
施工も比較的簡単なため、経験の浅い業者でも美しい見た目に仕上げることができます。機能性も豊富で、「すべりにくいもの」「汚れが目立たないもの」と色々な素材から好みのものを選ぶことができます。

石材の特徴

石材は天然石・人工石の中から最適な石材を使用し、玄関周りを仕上げていきます
石材は見た目が美しく、洗練されたデザインの家や和のテイストの家との相性が良い石材です。
ハイグレードな玄関周りを演出できる一方で、設置費用が高いため予算を十分確保しておく必要があります。

2.床材で迷った時の基準

モルタル、タイル、石材、どの素材にも優れている点とそうでない点があるため、「これがおすすめ」とは言えません。 依頼者によって正解が大きく異なるため、検討する際は「求める機能が備わっているか」「イメージしているデザインに仕上げられそうか」といった基準で検討してください。

モルタルとタイルどちらを選べば良いか迷った時は、以下の基準を参考に、理想の石材を選びましょう。

スタイリッシュなデザインを目指す人はモルタル

モルタルは、スタイリッシュかつシンプルなデザインの家づくりを目指したい方におすすめの素材です。
外壁が打ちっぱなしコンクリートの方は、床材をモルタルにすることで洗練された調和の取れたデザインに仕上げられます 玄関アプローチ以外にも費用がかかり、コストを抑えたい方にもモルタルがおすすめです。

おしゃれなデザインを目指す人はタイル

自分らしい個性豊かなデザインを検討している方は、タイルがおすすめです。
可愛く演出したい、高級感のある家づくりを目指したいという方は、タイルを選びましょう。 タイルはデザイン面だけでなく、「掃除の手間がかからない」「水はけがよい」など、機能面も合わせて考えておきましょう。

高級感を演出したい方には石材

高級感を演出したい方は、天然石がおすすめです。
設置する石材によって特徴が大きく異なるので、石材ごとの特徴も把握しておきましょう。 可能であれば、造園業をおこなっている業者で施工例を豊富に提示している業者がおすすめです。

3.モルタル、タイル、石材それぞれの注意点

モルタル、タイル、石材の素材選びをする際に、以下のポイントに注意をして選ぶとト失敗するリスクを抑えることができます。
玄関アプローチのプランを検討する際の参考にしてください。

モルタルで注意すべきこと

モルタルを選んだ方は「業者の熟練度」「仕上げ方法」の2つに注意をしてください。
モルタルは施工業者によって完成度に差が生じます。熟練の職人が在籍していない業者に依頼をすると、施工後数年でひび割れが生じやすくなってしまう恐れがあるので注意が必要です。

特に砂利等を混ぜ合わせて水で流す「洗い出し」を選択している方は注意が必要です。
洗い出しは業者によって仕上がりが異なります。技術力のない業者に依頼をすると、劣化スピードが早く修繕工事を依頼しなければならない可能性があります。依頼前に必ずホームページで施工事例を確認するようにしましょう。

タイル選びで注意すべきこと

タイル選びをする際は、以下の2つのポイントに注意をして理想の素材を選びましょう。

・汚れが目立たない素材かどうか
・カタログではなく実際に目で見て確かめる

タイルは色によって汚れが目立つものとそうでないものがあります。特に注意すべきものは黒や紺などの濃い色のタイルです。
雨汚れが目立ってしまうため定期的に掃除をする必要があります。設置をするのであれば、汚れがつきにくい機能性のあるものを選びましょう。
カタログで素材を決めている方は、WEBカタログのイメージと実際のイメージが大きく異なり、設置後に後悔してしまうことがあります。 ネットだけでデザインの良し悪しを判断するのではなく、自分の目で確かめて、理想のタイルを選びましょう。

石材で注意すべきこと

石材で注意すべき点は設置予定の石材によって見た目や耐久性等が大きく異なることです。
レイアウトによっては雑草が生えやすくなったりするため、業者と打ち合わせをしっかりおこない理想のエクステリアプランを検討しましょう。

4.おすすめの建材を紹介

最後に玄関アプローチにおすすめの床材を紹介します。
どのような床材があるか知りたい方は参考にしてください。

おしゃれな仕上げに最適!乱形石材

石材を設置したい方におすすめの床材が、「乱形石アルビノイエロー フラワー」です。
大理石のダイナミックさだけでなく、フラワーモチーフがポイントとなり、おしゃれ感が格段に上がった石材です。

ラストン洗い出し匠

洗い出しを熟練工がおこなったような品質の高いものにしたい方におすすめの床材が、「ラストン 洗い出し匠」です。
この建材を使用することで、左官によって仕上げた品質の高い仕上がりを再現することができます。
種石が高品質な骨材のため、ひび割れが起きにくくセメント以上に防火性にも優れた製品です。

リジット

石材を設置する費用は確保できないものの、玄関前を石材のような高級感のあるデザインにしたい方におすすめの床材が「リジット」です。 石目調のデザインが14種類あり、希望の建材から自由に選択することができます。
スタイリッシュで高級感を演出したい方は石目調のタイルを導入しましょう。

まとめ

玄関アプローチの素材について解説しました。導入する素材によって特徴や注意点が異なります。
成功するために大切なことは、全体のバランスを見ながら素材選びをおこなうことです。
理想の素材を選び、理想の玄関アプローチを実現させましょう。





著者(山口 晃平)プロフィール

本職は、エンタメクリエイター。
知人のエクステリア界隈の記事執筆を機に、エクステリア界隈に興味を持つ。
現在は、エクステリア系専門誌の記者としても活動中。
展示会が好きです。



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