あなたは大丈夫?エクステリアでよくあるトラブル事例をご紹介!
注文住宅を建築予定の方は、外構工事プランを検討する際エクステリアの業者との打ち合わせをしっかり行っていますでしょうか。
打ち合わせを業者に丸投げすると設置後に後悔したり、トラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。
本記事では外構工事で失敗を防ぐためには、どのようなことに注意すべきかについて解説します。
1.よくあるトラブル事例
エクステリアでのトラブルを回避するために、どのような場面でトラブルに発展しやすいのかについて解説します。
エクステリアプランをハウスメーカーに丸投げする
注文住宅を依頼したハウスメーカーや工務店に、エクステリア工事を丸投げする方は注意が必要です。
ハウスメーカーは住宅を建てるプロですが、エクステリアの専門家ではありません。そのためハウスメーカーが仲介役となってエクステリア業者を紹介するため、施工費が高くなってしまいます。
コストを抑えるためにハウスメーカーに丸投げをするのではなく、業者は自分で探しましょう。
イメージとかけ離れたデザインになってしまう
打ち合わせ時にイメージしていたエクステリアと実際の完成したエクステリアのイメージが大きくかけ離れてしまうこともあります。
イメージとかけ離れたデザインになってしまう原因は、業者との打ち合わせ時に自分の目で設備を確かめず、WEBカタログで全てを決めてしまうケースです。
WEBカタログで良いと感じた商品でも、実際に自分の目で見ると印象が大きく異なることがあります。
チグハグなデザインを避けるために、WEBカタログで全てを決めるのではなく、必ず自分の目で確認するようにしましょう。
不必要な設備を導入してしまう
エクステリアの設備の中には、打ち合わせ時に魅力的に感じたものの、実際に導入すると全く使用しない設備もあります。
代表的な設備は次のものです。
・ガーデンルーム
・天然木のウッドデッキ
エクステリアは導入する設備を多くすればするほど費用が高くなってしまいます。
費用を抑えるために、本当に必要な設備かを検討しましょう。
隣人トラブル
外構工事を進める前に、隣人トラブルになりそうなものはないかを必ず確認しておきましょう。
トラブルになりそうな問題を解決せずに工事を進めてしまうと、近所トラブルに発展し、最悪の場合外構工事をやり直す必要があります。
隣人トラブルに発展してしまうと、注文住宅の場合簡単に引越しができなくなってしまい、長期に渡りご近所トラブルに発展してしまう恐れがあります。
設置する設備が原因で隣人に迷惑をかけないか検討しながら、導入工事を進めましょう。
2.トラブルを回避するためにできること
外構工事のトラブルを回避するためには、エクステリアに対して知識を身につけて業者との打ち合わせに臨むことです。
業者とスムーズな打ち合わせをおこなうために、次のことを心がけましょう。
実際に目で見る
エクステリアでチグハグなデザインを避けるために、自分の目で外構設備のデザインを確かめることが重要です。
WEBカタログで確認をするのではなく、街を歩き気になる設備やデザインをチェックしておきましょう。
可能であれば、自分の家に近い大きさの家がどのような外構設備を導入しているか確認しておきましょう。
打ち合わせ時には画像を共有する
打ち合わせをする際は、カタログ等で情報を共有するのではなく、自分の理想に近い画像を共有するようにしてください。
画像を多く使用し共有することで、業者と依頼者の認識をすり合わせすることができます。
インターネットの画像等をうまく使い、認識のズレを起こさないようにしましょう。
優先順位をつける
エクステリアの工事は理想を求めれば求めるほど、費用が高くなってしまいます。費用が膨大になければ、理想のエクステリアを完成させることはできません。
お金をかける場所とそうでない場所を明確にして、どの設備は必ず導入するかを考えておくことをおすすめします。
隣人トラブルを避けるための配慮をする
隣人トラブルを避けるための配慮も重要です。設置する外構設備によっては、隣の家の日照権や越境してしまうこともあります。
高さのあるフェンスや、つる植物の植栽など、設置後に隣人の庭に影響を及ぼす可能性があるものは、業者に相談してください。
業者に相談をするだけでなく、工事前に隣人に説明をすることも重要です。
3.設備別!注意点
最後に、外構設備別の注意点を簡単にまとめました。
次の設備を導入予定の方は、次の項目に注意をして外構工事を進めましょう。
駐車場の注意点
駐車場を設置する方は、「駐車場の床素材」「駐車台数」「生活動線」を意識して、設計を検討してください。
特に注意が必要な点は駐車場の床素材です。
デザイン重視で外構工事を検討すると、自動車の荷重に耐えられない床素材を設置し、ひび割れ等の発生を招く可能性があります。
おしゃれなデザインの床を導入するのではあれば、耐荷重をクリアした建材を選びましょう。
フェンスの注意点
フェンスを設置する際は、デザイン性だけでなく耐風圧が設置地域に必要なスペックを備えているか確認してください。
必要なスペックに満たしていない設備を導入すると、台風等の災害で設置したフェンスが破損してしまう恐れがあります。
台風の通過しやすいエリアでは、最低でも35m/sの耐風圧をクリアしたものを設置するように心がけましょう。
玄関ポーチの注意点
玄関ポーチでは、外からの見栄えを考慮してレイアウトを検討しましょう。
玄関周りは使用頻度が多く、生活状況に合わせてどのような設備が必要かを検討しておく必要があります。
考慮すべき項目の中で代表的なものは以下の通りです。
・家の前に街灯がなければ、駐車場から玄関までの動線に照明を設置する
・宅配便を頻繁に利用するのであれば、表札、宅配BOXを分かりやすい場所にする
上記はあくまで代表的なもので、自宅の利用方法によって必要な設備等が異なります。
玄関前にどのような設備を導入すべきかを検討しながら、外構プランを考えてください。
庭周りでの注意点
庭周りでは、「植栽」でどのようなものを植えるかをしっかり検討しておきましょう。
見た目の美しさだけでなく、手入れがしやすい植栽かどうかを事前にリサーチすることが重要です。
例えば、自宅のシンボルツリーとして金木犀を導入する場合を考えてみましょう。
秋の季節になると良い香りをする植物ですが、人によってはトイレの芳香剤のように感じてしまうこともあります。そして何より花びらの掃除が大変です。
植栽によって、特製が大きく異なるのでどのような特徴のある植物かは調べておきましょう。
バルコニーの設置
バルコニーを設置しようと検討している方は、「どのような利用目的で導入しようとしているか」を必ず明確にしておきましょう。
リビングのスペースの一部として設置を検討しているのであれば、バルコニーでBBQをおこなうのか、ペットの日向ぼっこ場所として活用するかで必要な広さや素材等が変わります。
設置後に全く利用しなかったことを避けるために、使用方法を明確にしておきましょう。
まとめ
よくある外構トラブルについてまとめました。
トラブルを回避するためにできることは、打ち合わせ等をしっかりおこない、明確なプランをもつことです。
業者に全て丸投げするのではなく、どのような設備があると生活が快適になるかをイメージして外構プランを考えましょう。
本職は、エンタメクリエイター。
知人のエクステリア界隈の記事執筆を機に、エクステリア界隈に興味を持つ。
現在は、エクステリア系専門誌の記者としても活動中。
展示会が好きです。