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EV充電器とは?種類や自宅に設置するメリット、デメリットを解説!
近年、自動車業界では環境整備の一貫として、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV・PHEV)の開発、販売が進められています。ガソリンを給油しなくても走行できることに加え、電気自動車ならではのスムーズな走行性能から、幅広く注目を集めています。
そこで、本記事では、電気自動車、プラグインハイブリッド車を充電するためのEV充電器とはどういったものなのか、そして、自宅に設置するメリット、デメリットを解説します。さらに、EV充電器の種類や設置するときの注意点についても、併せて見ていきましょう。
そこで、本記事では、電気自動車、プラグインハイブリッド車を充電するためのEV充電器とはどういったものなのか、そして、自宅に設置するメリット、デメリットを解説します。さらに、EV充電器の種類や設置するときの注意点についても、併せて見ていきましょう。
1.EV充電器とは
EV充電器とは、電気自動車やプラグインハイブリッド車を充電するための設備であり、家庭用だけでなく業務用の大型設備もあります。電気自動車は充電がなければ走行できないので、定期的に充電を行わなければなりません。
そのため、昨今は大型商業施設や高速道路のサービスエリアなどに業務用の充電設備が設置されています。 ただ、昨今は、自宅で充電するための家庭用EV充電器を設置することが増えつつあり、ハウスメーカーによっては充電器が標準装備となっているケースも珍しくありません。
EV充電器と似たような機能を持つV2Hは、自宅から車への充電に加え、車から自宅へ給電することが可能です。万一の停電の際、電気自動車やプラグインハイブリッド車があれば、車両から電気を自宅に送ることができ、生活に必要な電力を一定期間まかなえます。
EV充電器は自宅から車両側への一方向に送電する設備に対し、V2Hは自宅と車両間を相互的に送受電できる設備です。
そのため、昨今は大型商業施設や高速道路のサービスエリアなどに業務用の充電設備が設置されています。 ただ、昨今は、自宅で充電するための家庭用EV充電器を設置することが増えつつあり、ハウスメーカーによっては充電器が標準装備となっているケースも珍しくありません。
V2Hとの違い
EV充電器と似たような機能を持つV2Hは、自宅から車への充電に加え、車から自宅へ給電することが可能です。万一の停電の際、電気自動車やプラグインハイブリッド車があれば、車両から電気を自宅に送ることができ、生活に必要な電力を一定期間まかなえます。
EV充電器は自宅から車両側への一方向に送電する設備に対し、V2Hは自宅と車両間を相互的に送受電できる設備です。
2.EV充電器の種類【取付タイプ別】
ひとえにEV充電器といっても、さまざまな種類があります。ここでは、取付タイプ別にEV充電器の種類を見ていきましょう。
壁面取付タイプのEV充電器は自宅の外壁に取り付ける充電設備であり、一戸建て住宅で採用されることが多いです。自宅と駐車場、カーポートの距離が離れている場合は、壁面取付タイプが適さないことも少なくありません。
というのも、EV充電に必要なケーブルの長さには制限があるので、自宅(EV充電器)から車両の位置が離れている場合、ケーブルが届かず、充電できないこともあります。
とはいえ、壁面取付タイプは本体価格が抑えられるので、自宅と駐車場の位置が近い場合は壁面取付タイプを選ぶといいでしょう。
自立スタンドタイプのEV充電器は、自宅から離れたところに独立して設置できる充電設備であり、自宅と駐車場の距離が離れている場合に選ばれることが多いです。
自立スタンドタイプのEV充電器をカーポートの近くに設置すれば、充電ケーブルが短くても車両の充電が可能なので、所有している充電ケーブルが短い方にも重宝するEV充電器です。
壁面取付タイプ
壁面取付タイプのEV充電器は自宅の外壁に取り付ける充電設備であり、一戸建て住宅で採用されることが多いです。自宅と駐車場、カーポートの距離が離れている場合は、壁面取付タイプが適さないことも少なくありません。
というのも、EV充電に必要なケーブルの長さには制限があるので、自宅(EV充電器)から車両の位置が離れている場合、ケーブルが届かず、充電できないこともあります。
とはいえ、壁面取付タイプは本体価格が抑えられるので、自宅と駐車場の位置が近い場合は壁面取付タイプを選ぶといいでしょう。
自立スタンドタイプ
自立スタンドタイプのEV充電器は、自宅から離れたところに独立して設置できる充電設備であり、自宅と駐車場の距離が離れている場合に選ばれることが多いです。
自立スタンドタイプのEV充電器をカーポートの近くに設置すれば、充電ケーブルが短くても車両の充電が可能なので、所有している充電ケーブルが短い方にも重宝するEV充電器です。
3.EV充電器の種類【充電方式別】
EV充電器には、設置方法の違いに加え、充電方式にも種類があります。ここでは、EV充電器の種類を充電方式別に紹介します。
普通充電は主に家庭用EV充電器に採用される充電方式であり、100Vまたは200Vのコンセントを使用します。
100Vと200Vで出力容量が異なり、満充電に必要な時間にも違いがあることから、できるだけ早く充電したい方は200Vを選ぶのがおすすめです。
急速充電は主に大型商業施設や高速道路のサービス、道の駅などに設置されています。現状、家庭用としては流通しておらず、自宅では急速充電を利用できません。
普通充電よりも充電時間が早いことから、外出時に急速充電を利用する方も多いでしょう。そのため、外出出中は急速充電を利用し、自宅に戻ったあとに普通充電で充電するといった使い分けがおすすめです。
普通充電
普通充電は主に家庭用EV充電器に採用される充電方式であり、100Vまたは200Vのコンセントを使用します。
100Vと200Vで出力容量が異なり、満充電に必要な時間にも違いがあることから、できるだけ早く充電したい方は200Vを選ぶのがおすすめです。
急速充電
急速充電は主に大型商業施設や高速道路のサービス、道の駅などに設置されています。現状、家庭用としては流通しておらず、自宅では急速充電を利用できません。
普通充電よりも充電時間が早いことから、外出時に急速充電を利用する方も多いでしょう。そのため、外出出中は急速充電を利用し、自宅に戻ったあとに普通充電で充電するといった使い分けがおすすめです。
4.EV充電器を自宅に設置するメリット
電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及により、自宅にEV充電器の設置を検討している方もいるでしょう。とはいえ、充電設備を自宅に設置することに、どのようなメリットがあるのか疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、EV充電器を自宅に設置するメリットを詳しく紹介します。
EV充電器を自宅に設置すれば、いつでも好きなタイミングで充電できます。自分専用の充電設備なので、待ち時間なしで充電できるのが魅力でしょう。
というのも、外出先で急速充電を利用する場合、先に充電器を使用している方がいれば、充電が終わるのを待たなければなりません。
充電時間の区切りは20分、30分が一般的なので、充電設備の利用を待機している方が多いほど、待ち時間が長くなってしまいます。
しかし、自宅にEV充電器があれば、いつでも自由に充電できることに加え、寝ている間や車を使わないときに充電することが可能です。
電気自動車を所有していて、自宅に充電設備がなければ、充電するたびに商業施設や道の駅に行く必要があります。わざわざ外に出ないといけなく、充電設備を探さないといけないことから、時間と労力がかかってしまうでしょう。
自宅にEV充電器があれば、わざわざ充電スポットに行く手間を省けます。さらに、空いている充電設備を探したり、先に充電している方が使い終わるのを待ったりする必要がなくなるのがメリットといえるでしょう。
自宅に太陽光発電システムがあれば、よりお得に充電できます。自宅で電気自動車を充電する場合は、自宅の電力を使うため、電気消費量が増えてしまいます。
もちろん、昨今は燃油代が高騰しているので、電力プランによっては、ガソリン代よりも費用を抑えられることもあるでしょう。 太陽光発電システムがあれば、電気代がかからずに太陽光の力で電気自動車を充電できます。
電気自動車であれば燃油代も必要ないので、太陽光発電システムを上手く活用すれば、お得に車に乗れるでしょう。
ここでは、EV充電器を自宅に設置するメリットを詳しく紹介します。
待ち時間なしで充電できる
EV充電器を自宅に設置すれば、いつでも好きなタイミングで充電できます。自分専用の充電設備なので、待ち時間なしで充電できるのが魅力でしょう。
というのも、外出先で急速充電を利用する場合、先に充電器を使用している方がいれば、充電が終わるのを待たなければなりません。
充電時間の区切りは20分、30分が一般的なので、充電設備の利用を待機している方が多いほど、待ち時間が長くなってしまいます。
しかし、自宅にEV充電器があれば、いつでも自由に充電できることに加え、寝ている間や車を使わないときに充電することが可能です。
充電スポットに行く手間を省ける
電気自動車を所有していて、自宅に充電設備がなければ、充電するたびに商業施設や道の駅に行く必要があります。わざわざ外に出ないといけなく、充電設備を探さないといけないことから、時間と労力がかかってしまうでしょう。
自宅にEV充電器があれば、わざわざ充電スポットに行く手間を省けます。さらに、空いている充電設備を探したり、先に充電している方が使い終わるのを待ったりする必要がなくなるのがメリットといえるでしょう。
太陽光発電と組み合わせればお得に充電できる
自宅に太陽光発電システムがあれば、よりお得に充電できます。自宅で電気自動車を充電する場合は、自宅の電力を使うため、電気消費量が増えてしまいます。
もちろん、昨今は燃油代が高騰しているので、電力プランによっては、ガソリン代よりも費用を抑えられることもあるでしょう。 太陽光発電システムがあれば、電気代がかからずに太陽光の力で電気自動車を充電できます。
電気自動車であれば燃油代も必要ないので、太陽光発電システムを上手く活用すれば、お得に車に乗れるでしょう。
5. EV充電器を自宅に設置するデメリット
EV充電器にはさまざまなメリットがありますが、設置を検討するにあたりデメリットも理解しておいたほうがいいでしょう。
ここでは、EV充電器を自宅に設置するデメリットを紹介します。
EV充電器を自宅に設置するには、充電器本体に加え、設置工事費がかかります。充電器の種類によって価格は異なるものの、最低でも100,000円以上はかかるでしょう。
とはいえ、自宅で充電できたり、太陽光発電システムを活用できたりすることから、燃油代がかからなくなるので、トータルでかかる費用を計算すると、お得なケースも珍しくありません。
自宅に設置できるEV充電器は100Vまたは200Vの普通充電です。普通充電は急速充電よりも出力を抑えて設計されているので、その分充電時間が長くなります。
ただ、いつでも好きなタイミングで充電できるので、日中に太陽光発電システムを活用したり、車を使わない夜間に充電したりできます。
ここでは、EV充電器を自宅に設置するデメリットを紹介します。
設置コストがかかる
EV充電器を自宅に設置するには、充電器本体に加え、設置工事費がかかります。充電器の種類によって価格は異なるものの、最低でも100,000円以上はかかるでしょう。
とはいえ、自宅で充電できたり、太陽光発電システムを活用できたりすることから、燃油代がかからなくなるので、トータルでかかる費用を計算すると、お得なケースも珍しくありません。
急速充電よりも充電時間がかかる
自宅に設置できるEV充電器は100Vまたは200Vの普通充電です。普通充電は急速充電よりも出力を抑えて設計されているので、その分充電時間が長くなります。
ただ、いつでも好きなタイミングで充電できるので、日中に太陽光発電システムを活用したり、車を使わない夜間に充電したりできます。
6. EV充電器を設置するときの注意点
EV充電器を設置するときは、充電器と駐車場、カーポートの距離をしっかりと計測することが大切です。充電ケーブルの長さには制限があるので、充電器と車両とが離れている場合、ケーブルが届かず、充電できないといったトラブルになりかねません。
したがって、あらかじめEV充電器と駐車場の距離を計測し、距離が5~7m以上離れている場合は、駐車場付近に自立スタンドタイプのEV充電器を設置するなどの対策が必要です。
なお、車両によって充電ケーブルを差し込む場所が異なるので、将来的に車を乗り換えることを想定して、充電ケーブルに余裕ができるように設置場所を検討することが大切です。
したがって、あらかじめEV充電器と駐車場の距離を計測し、距離が5~7m以上離れている場合は、駐車場付近に自立スタンドタイプのEV充電器を設置するなどの対策が必要です。
なお、車両によって充電ケーブルを差し込む場所が異なるので、将来的に車を乗り換えることを想定して、充電ケーブルに余裕ができるように設置場所を検討することが大切です。
7.まとめ
EV充電器は電気自動車やプラグインハイブリッド車を、いつでも好きなときに自宅で充電できるのが特徴です。ただ、まだまだ完全に普及しているとはいえず、これからの普及に期待できる住宅設備といえるでしょう。
建材ナビでは、EV充電器をはじめとする、さまざまな建材情報を紹介しています。EV充電器や太陽光発電システムなどを選定するときに、ぜひ活用してください。
建材ナビでは、EV充電器をはじめとする、さまざまな建材情報を紹介しています。EV充電器や太陽光発電システムなどを選定するときに、ぜひ活用してください。
著者(岡本 修)プロフィール
フリーライター・編集者として活動。
大手メディアサイトやハウスメーカー、工務店のコラム記事を担当。
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