本当にコンクリートブロックは安全?魅力を徹底解説!
フェンスかブロック塀かで迷った際に、安全性を考慮して「フェンス」を選ぶと損をしている可能性があります。
ブロック塀もフェンスと同様に安価でデザイン性があり防災性の高い外構です。
ブロック塀は倒壊する可能性が高く危険なのではと誤解している方は、本記事をぜひお読みください。
コンクリートブロックの魅力について解説します。
1.コンクリートブロック塀は本当に安全?
コンクリートブロック塀に抵抗を感じる方は「ブロック塀の安全性」に対し疑問を持っているかと思われます。
コンクリートブロック塀は正しく設置をすれば安全です。
安全なブロック塀について解説します。
コンクリートブロック塀は安全
コンクリートブロック塀は、地震発生時に倒壊しないよう厳格な規定があります。
規定に則って設置したコンクリートブロック塀は大震災でも倒壊しません。
2014年2月日本建築学会が調査した報告書によると、東日本大震災の発生時のブロック塀による深刻な被害は3.8%でした。2007年に発生した新潟県中越地震の被害率は5.7%なため、地震の大きさから鑑みても、この被害事例は少なく感じられます。
参考|2011 年東北地方太平洋沖地震におけるブロック塀等の被害について|401ページ
災害時に役立つ
コンクリートブロック塀は、防災・防火性に優れています。隣の家で火災が発生しても、ブロック塀が壁となって火を遮断することが可能です。
さらに、水の侵入を防ぐ役割も果たします。フェンスに比べて防風効果もあるので、台風が上陸した際に飛来物から家を守る役目も果たします。
倒壊するブロック塀は施工業者が問題
コンクリートブロック塀は正しく設置をすれば倒壊するリスクを回避できます。
しかし、2018年6月18日に大阪で起きた震度6弱の揺れでコンクリートブロック塀が倒壊し、小学生の生命を奪いました。
この事件をきっかけに、コンクリートブロックは危険と判断されるようになりました。
この事件でのポイントはコンクリートブロック塀が現在の建築基準に当てはまらない工法で建てられたブロック塀だったのです。
業者がメンテナンスをしっかりおこない、安全なブロック塀を設置していれば倒壊するリスクを回避できたかもしれません。
日々素材の改良を実施している
コンクリートブロックを安全に設置できるよう、年々素材改良がおこなわれています。
東日本大震災級の地震が発生しても倒壊しないよう、免震装置を基礎に取り入れ軽減させようと検討している業者もあります。
本当にコンクリートブロックが安全なのか分からない方は、以下にコンクリートブロックに関する情報を発信している「全国建築コンクリートブロック」の様子をチェックしてください。
参考|全国建築コンクリートブロック
2.コンクリートブロック塀の魅力
これまでの説明でコンクリートブロック塀の安全性を理解できたかと思います。
次はコンクリートブロックの魅力について解説します。
目隠しとして活用できる
安価なフェンスを選択するとメッシュ状になっているため目隠しをどうするか検討する必要があり、コストが高くなってしまいます。
一方コンクリートブロックはブロックを隙間なく埋めて塀を作るため、目隠し機能を検討する必要はありません。
さらに高さ2.2mのブロック塀を構築することで、目隠し対策だけでなく防犯性を高めた外構を実現できます。
安価で設置可能
コンクリートブロックはアルミ製のフェンスに比べて安価に設置が可能です。
資材高騰によりコンクリートブロックの価格も高くなってしまいましたが、アルミ製品に比べて安く抑えることができます。
少しでも安く抑えたいのであれば、コンクリートブロックを選びましょう。
デザイン性が豊富
コンクリートブロック塀はスチール製のフェンスに比べてデザイン性に乏しいと感じている方は、大きな誤解をしています。
これまでコンクリートブロックといえば、グレーの無機質なデザインが主流でした。
最近ではデザイン性に力を入れたブロックも多く登場し、魅力的な外構を検討できます。
ブロックの上にパネルを取り付けて、デザイン性を向上させるものもあります。
3.信頼性の高い業者の見分け方
安心して施工をおこなう業者を選ぶために、次のポイントに注意をして業者を選びましょう。
施工事例が半年以内
施工事例が半年以内の業者かをチェックしてください。
施工事例が古い業者は、施工事例の再現性が難しく、ベテランの職人が退職している可能性があります。
ホームページに直近の事例が示されていない場合は、相談時に直近の事例を見せてもらえないか確認してください。
安全性を強調する
施工に自信のある業者は安全性を強調するために、どのような安全対策を行うかについての説明があります。
安全性を丁寧に説明する業者であれば、設置後のメンテナンスにも対応してもらえるため安心して工事の依頼ができます。
ホームページの記載はもちろんのこと、ユーザーに理解してもらうための努力を行っているかチェックしてください。
コンクリートブロック塀で注意すべきこと
ブロック塀の設置で注意すべきことは、高さをどの程度にするかを検討してください。
人より高い塀を設置してしまうと、防犯性は保たれるものの圧迫感が生まれてしまいます。
侵入された際に死角となってしまうため、隣人から不審者を発見されないケースも考えられます。
ブロック塀とフェンスを組み合わせて境界線を工夫するなど、高さに注意をして設置を検討してください。
判断できない場合は、地域の特性を熟知した業者にアドバイスを聞きましょう。
4.おすすめのコンクリートブロック塀
どのようなブロック塀を選ぶべきか分からない方のために、著者おすすめのコンクリートブロックを4つ紹介します。
ウイング・テン
重厚感のある落ち着いた雰囲気を演出したい方におすすめなのが、イング・テンです。
連続使用することで、リブが強調されすっきりとした空間演出もできます。
カラーバリエーションも豊富にあり、オーソドックスのグレーからブラウンまで選択幅も多くあります。
植栽部分と塀部分を段差にすることで、デザイン性を向上させることもできます。
シンプルなデザインのコンクリートブロック塀を設置したい方におすすめです。
プレミオシリーズ
高級感のあるコンクリートブロック塀を希望の方におすすめが、プレミオシリーズです。
コンクリートの素材で天然石のような質感を演出します。
陰影を深く演出することで、表情豊かにでき上質な住宅にもピッタリ合うデザインが可能です。
木べえさん
コンクリートブロック上にフェンスを検討している方は、天然木の魅力を最大限に活かした木べえさんがおすすめです。
コンクリート上にはめ込むができ、高さを調整しながらフェンスを設置できます。
後付けを想定して開発された製品のため、ブロック塀完成後に設置もできます。
ポーラスブロック
コンクリート素材に近いもので、おしゃれなブロック塀を完成させたい方は、ポーラスブロックがおすすめです。
土製のおしゃれなブロックで、開放感のある壁を演出します。門袖のワンポイントとして設置することも可能です。
まとめ
コンクリートブロックの魅力について解説しました。
コンクリートブロックとフェンスどちらが優れているとは一概に言えません。
ただ、ブロック塀とフェンスどちらを設置すれば、家との調和が取れるかを検討して設置を検討してみてはいかがでしょうか。
お家づくりの参考になれば幸いです。
本職は、エンタメクリエイター。
知人のエクステリア界隈の記事執筆を機に、エクステリア界隈に興味を持つ。
現在は、エクステリア系専門誌の記者としても活動中。
展示会が好きです。