住まいのセキュリティ(防犯対策)についての基礎知識1
侵入窃盗の発生場所別認知件数は、住宅が59.0%(うち一戸建住宅が41.6%、3階建以下の共同住宅が12.9%、4階建以上の共同住宅が4.6%)と最も多く、次いで一般事務所が12.9%です。
1)住まいのセキュリティは現代に必要なシステム
現代は、核家族世帯、高齢化、結婚率の低下などの理由によってさまざまな事情により一人暮らしをする人が増えています。一人暮らしによって、家を空けている時間が増えたり、防犯対策が甘くなってしまうなどの問題が起きています。
これまでの侵入窃盗の手口別認知件数をみると、こうした留守宅に目をつける空き巣が約1/3を占めているという報告が発表されています。
しかも、近年の侵入班は凶暴化していると指摘する専門家も。
それだけに、防犯対策は以前のように特別な施設などのためだけでなく、一般家庭でも必要度が増しており、何らかの対策を採用する必要がありそうです。
各家庭が自分で守る努力はもちろん、ホームセキュリティ・サービスという防犯のプロと契約を結び、より大きな安心を求める方法もあります。
2)住宅の防犯対策をプロに任せる「ホームセキュリティ」とは
ホームセキュリティサービスとは、各家庭とセキュリティ会社をオンラインで結び、何かあったら緊急対処員が駆けつけてくれるというもの。
また防災機能もあるので、家が火事になったり、ガス漏れが起こっている時は、防犯会社にすぐ通知が行きますのですぐにそのような異常に気付くことができます。
ホームセキュリティはどのような仕組みによって行われているのかというと、センサーなどの電子機器を使用し、家全体や家の周りを監視することによって行われています。
住居に誰かが勝手に侵入したり、何か異常が発生した場合は、すぐにセンサーがキャッチして家人や警備会社に知らせてくれます。
最近はITを活用したセキュリティサービスも増えており、携帯電話に異常信号を音声やメールで知らせることもできます。留守の時に何かあったら、まず自分に知らせてほしいという人はぜひ検討してみたいサービスです。
さらに携帯電話やパソコンで部屋の画像をチェックできるほか、気になる場合はスタッフへ出動依頼ができるサービスもあります。
ホームセキュリティのシステムを運営している様々な警備会社がありますので、どの会社のホームセキュリティのシステムが自分の家には合っているのか、しっかり考慮したうえで選択することが大切です。
まずは資料を請求して比較したうえで、ホームセキュリティの導入を考えましょう。
3)セキュリティ会社の基本サービス例
①防犯対処システム
■扉や窓など開口部の開閉状態を感知。また侵入者の体温などで異常をキャッチし、コントロールセンターに異常信号を送信する。
②非常通報システム
■家庭内などで、身の危険を感じた場合などに固定の非常ボタンまたは持ち運べる非常ボタンでコントロールセンターに異常を送信する。
③火災監視システム
■火災による煙や温度の急上昇などを感知し、ブザーと音声で家族に知らせる。同時にコントロールセンターに異常を送信する。