「常夜灯はオレンジ色」が常識?オレンジ色には理由があった!
主に就寝時に使われるオレンジ色の「常夜灯」だが、一体なぜオレンジ色なのだろう。
ツイッターでは様々な声が飛び交っていた。
「真っ暗は嫌だけどオレンジ色の常夜灯は眩しい」
「他の色の常夜灯があったらいいのに」
「真っ暗より常夜灯つけたほうが寝やすい」
「付けたほうが熟睡できるって聞いたけど、なくても熟睡してる」
果たしてオレンジ色に理由はあるのか。
常夜灯を取り扱うメーカーを探し、3社に電話で話を聞いた。
昔の常夜灯は、オレンジ色しか出せなかった
最初に聞いたのは、大阪府に本社を置く「Panasonic」。
生活家電から美容まで、国内で家電製品の高いシェアを誇る。
「昔の常夜灯は、白熱電球でオレンジ色しか出せなかったため、オレンジ色が世間一般的に浸透していきました。現在は白熱電球の生産が中止となり、LEDへ移行されていますが”寝る時リラックスできる色”でもあるため、現在もオレンジ色が主流となっているのだと思います。」
さすが家電の王様パナソニック。とても丁寧に返答してくれた。
もしかすると、現在主流となっているLEDだと生産中止とされた白熱電球よりも眩しく感じてしまうことがあるのだろうか。
次に、宮城県仙台市に本社を置く「アイリスオーヤマ」に聞いた。
「昔から一般的にオレンジなので・・・」
女性の少し困った表情が伺えた。
では、さらに気になる常夜灯自体の明るさを調整できるのか聞いてみた。
「常夜灯のみの明るさ調整はできません。」
意外とあっさりした返事だった。
最後に、日本の大手重電3社の一角と呼ばれる「東芝」に電話をかけた。
「オレンジ色はあたたかみがあり、落ち着く色なので基準とされています」
やはりこちらも常夜灯については同じ返事だった。
そこで、常夜灯に代わる照明を聞いてみた。
「常夜灯ではないですが、照明を好きなお色と明るさに調整できるシーリングライトがあります」
聞くと、色の三原色である「赤・緑・青」のボタンを使うことで、オレンジ以外にも緑やむらさき、青の照明を作り出すことができるのだそう。
「オレンジ色以外にも、例えば青もリラックスできたり、むらさきも緊張や不安を抑制する効果が期待できるので、そういった色味を常夜灯として使って頂くこともオススメです」
明るさを調整するボタンを使えば、好きな色で常夜灯の代わりとして使えるとのこと。
一般的な常夜灯のイメージを一新した照明に出会うことができた。
常夜灯がオレンジ色なのは、あたたかみのあるオレンジ色が落ち着く色で、リラックスできる色だからだということが分かった。
合わせて、オレンジ色以外の照明にもリラックス効果があることが分かったので、オレンジ色の常夜灯を眩しく感じる人は、青やむらさき等、違った色の照明を取り入れてみるのもいいかもしれない。
好きな色に調整できるシーリングライトに出会うこともできたので、次はシーリングライトについてさらに調べてみたいと思う。