ブラインドの効率的な掃除方法はあるのか?
苦手な「ブラインド掃除」効率的な掃除法を知りたい
カーテンやロースクリーンに比べて調光機能の優秀さや見た目のスッキリさで人気のブラインド。
自分の部屋の窓につけるならブラインドかカーテンか、どっちにしようか迷ったことのある方も多いだろう。
一方で年末の大掃除などにやってくる、アルミブラインドを掃除する機会。
よくブラインドのデメリットとしてすぐ汚れるという点があげられているが、実際にやってみると一枚一枚の羽根を雑巾で拭いていく作業は確かに面倒くさい。
今回はそんな「アルミブラインドの掃除に効率的な方法はあるのか?」という疑問を元に、
ブラインドの基本的な掃除方法、長く使うお手入れのコツ、掃除しやすいブラインドなども含め、
アルミブラインドを製造するメーカーならばいい方法を知っているのではないかと思い立ったので聞いてみた。
ブラインドを簡単に美しく保つワザを教えて!
まず質問をしたのは業界大手のタチカワブラインド。
室内用のアルミブラインドを製造、販売している。
「アルミブラインドの羽を一本一本拭くの面倒なんですけど、いい掃除方法ってないですか?」
「一本一本拭いてください。それが一番の近道です。」
なかった。
「簡単なホコリならワイパー系の掃除道具で簡単にとれます。少し厚く積もった状態なら濡れ雑巾で拭く、こびりついた油汚れなら中性洗剤を使用してください。」
それなら汚れない、汚れにくい製品は無いかとたずねたところ、それはもうホコリがたたないようにするしかないとのこと。もっともである。
「中性洗剤を使用する場合、塗装が剥げる場合があるので、きちんと薄めてくださいね。洗った後はもう一度水拭きで洗剤をきれいに落とすとブラインドが長持ちしますよ。」
「簡単なホコリならワイパー系の掃除道具で簡単にとれます。少し厚く積もった状態なら濡れ雑巾で拭く、こびりついた油汚れなら中性洗剤を使用してください。」
掃除方法は非常に詳しく教えていただいたが、望んだ答えかと言われたらNOである。
やはり面倒くさがりを満足させるような効率的な掃除法などないのだろうか。
丸ごと水洗い?取り外して水洗いできるタイプも
次に質問したのは再び大手のニチベイ。
「小さいブラインドなら丸ごと水洗いできますよ!!」
少し詳しく伺ったところ、耐水性のある部品のものならばブルーシートを引いて中性洗剤でこすり、水で流してしまうことが出来る製品があるようだ。
なるほど自分で取り外しができるという点からして盲点である。
ただやっぱり取り外すのも面倒くさい。
なんとか窓にくっつけたままでパパっと掃除を終わらせる方法はないのだろうか。
「う~んやっぱり一枚一枚拭いてくのが一番効率的ですかね…。今は掃除用の便利グッズが沢山あるので、いろいろ試していただくのがいいと思います。」
「埃が薄いうちならフワフワしたホコリ取りで簡単に取れるので、いつでも気が付いたときに掃除する癖をつけるといいですよ。」
その他にもブラインドの上下を優しく行えば摩耗を防いで長持ちさせられるなど、ブラインドのお役立ち知識をいろいろと丁寧に答えていただいた。
しかし真正の面倒くさがりとしては、どうにか掃除が楽になる方法が知りたい。
それならばと、掃除しやすいイメージのある木製ブラインドはアルミブラインドに比べてどうか尋ねたところ、
「木製ブラインドだと湿気に弱かったり、日差しで色落ちしたりするので、結局施工する環境にあったブラインドを選んでいただいた方がいいと思います。」
地道が一番
ブラインドの種類や大きさによっては取り外して水洗いができるものもあるが、基本的には地道が一番であるようだ。
また、種類によって効率的な掃除法、ブラインドを長く使う方法は細かく異なるようだが、ブラインドを長く、清潔に使うためには、日ごろから埃がたまらないようにこまめに掃除することが重要、という意見はどのメーカーも同じだった。
一様にブラインドと言っても種類は多岐にわたる。
各メーカー製品は詳しい説明書があるものが多く、掃除についての情報が詳しく載っている場合もある。ブラインドがすぐ壊れる、という方も適切な扱いを知ることで寿命が延びることもあるだろう。
新しくブラインドを選ぶ際は維持管理のしやすさを考慮に入れるのも選び方の一つかもしれない。
おまけ:屋外に取りつけるアルミブラインドの場合は
せっかくの機会なので、窓の外側に設置ができる、屋外用ブラインドの掃除方法と維持管理についてもメーカー2社に話を聞いた
まずはオスモ&エーデル。
兵庫県三木市に本社を持つ、ドイツの暮らしを参考にした住宅を提案するメーカーである。
「基本汚れは水だけで落とせます。車の洗浄に使う高圧洗浄機が一番効率がいいですね。もしくは雑巾で水拭きしていただくのでも大丈夫です。」
「羽の表面がエナメル塗装になっていますので、コーディング材などはいりません。月一回の洗浄できれいに長持ちさせることが出来ます。」
「もし汚れがこびりついてしまうことがあったら、車用の洗剤とブラシで落としてください。」
掃除のしやすさ、丈夫さには自信があるようだった。流石屋外用のブラインドといったところか。
羽の表面が車と同じ塗装法になっていることで、車と同様に維持管理ができるというのは確かに便利である。
電動タイプのブラインド、メンテナンス時の注意点
次に聞いたのはオイレスECO。
東京都品川に本社を持つ、排煙・換気用窓開閉機器の販売メーカーである。電動で開閉できるブラインドについて詳しく伺った。
「高圧洗浄機で洗う人もいますけど、電動タイプを使用している場合、駆動部に水をかけるのはよろしくありませんね。」
オスモエーデルで推奨された掃除法が否定されるとは思わなかった。
「下から上に向かって水を噴射することで駆動部に水が入る可能性があります。
ブラインドの下の方であれば高圧洗浄機など水洗いを使用しても構いませんが、羽の収納される部分であれば、一枚一枚水拭きで拭いていくのがいいです。」
「言ってしまうと埃がたまること自体はブラインド機能に影響はありません。
それよりも左右の縦レールに注油をする方が性能としては長持ちします。ただ粘性の高い油を差すと、砂や埃が吸着してしまうので適正なオイルを使ってほしいですね。」
「それと、ブラインドを開閉せず羽の角度調整のみで使用する人もいますが、一日に一回は全開、全閉した方がより長く使えます。一部の部品のみに負担をかけないことが重要ですね。」
電動で開閉できるブラインドはそれにふさわしい手入れの方法があるようだ。
掃除法というよりは維持管理に目を向けた話だが、屋外用ならば屋内用よりも細かい汚れを気にする必要がない、というのはあるかもしれない。
最後に
今回質問をしたメーカーは屋内用屋外用問わず丁寧に教えてくれた。自分の使用しているブラインドのメーカー、種類を調べて、改めて管理方法を確認しておくのは今からでも遅くないだろう。
ただやはり掃除に関しては地道が一番なことに変わりはなさそうである。