日本の折り紙に影響を受けたデンマークのランプシェードLE KLINT(レ・クリント)照明
最近、自宅リビングの蛍光灯シーリングライトの蛍光灯が切れて、交換しようと蛍光灯を探したところ電球色は、家電店もネットも欠品で昼白色のみの在庫。(一般照明用の蛍光ランプは、製造・輸出入を2027年までに段階的に廃止することが決定している)
照明器具が古くなってきたこともあり、新しい照明器具を買いました。食卓にルイスポールセンのPH5を使っているので、バランスを考えてLE KLINTのスワールをチョイス。演色性がよく、満足の照明でした。
LE KLINTとは
LE KLINTとはデンマーク近代家具の祖と呼ばれるコーア・クリントの父、P・V・イェンセン・クリントが折り上げた手作りのシェードから始まりました。
日本の折り紙に影響を受けた、幾何学的なプリーツシェードは、その優美なデザインだけでなく紙製のシェードならではの優しい光と滑らかな影を生み出す機能性からも広く愛されるようになりました。
現在では素材こそ特殊なプラスチックペーパーに変わりましたが、1世紀を超えてなおハンドクラフトによる生産は続けられ、北欧のクラフトマンシップを今に受け継ぐ存在としてデンマーク王室御用達にも選定されました。同社のルーツであるテーブルランプやクラッシックなペンダントシリーズで知られていますがモダンなデザインのフロアランプも人気を集めています。
今回は、LE KLINT(レ・クリント)についてお話しをしたいと思います。
1.デンマーク コペンハーゲン・LE KLINT
(2014年撮影)
デンマークコペンハーゲンの中心部ストロイエにあるLE KLINTの店舗。多くのペンダントがかけられていてまるで美術品のよう。中でもスワールのデザインは、衝撃的。甘いもの好きの私は、ソフトクリームに見えました。
LE KLINTの工場は、デンマークのオーデンセにあります。私は、以前デンマーク旅行でコペンハーゲン中央駅からカストラップ国際空港に戻る列車を乗り間違えて、オーデンセまでの特急に乗ったことがある思い出が…。あらためてLE KLINTの工場も含めて行ってみたい町です。
1978年ドイツ・ウルム生まれデンマーク王立芸術アカデミーで学びデザイナーになる前は、プロの音楽家だったという多彩な才能の持ち主。Bang&olufsenのスピーカーA9は、彼の代表作。
2013年2月オイヴィンド・スロットは、LE KLINTのデザイナーとしてデビュー作となるスワール(渦)という名の新しいシリーズのランプを発表しました。LE KLINT伝統のクラフトマンシップ、クラッシックデザインを受け継ぎながらも渦を巻いた造形と透過光と散乱光を取り入れたスワールはどこから見ても光源が見えずやさしく光ることが特徴的です。生活の中にスタイリッシュでやわらかく、美しいあかりを演出してくれるでしょう。
(LE KLINT公式ホームページより)
違う窓には、ムーミンやマリメッコのデザインのペンダントが…。現在このタイプの照明器具は、販売されていません。
2.デンマーク コペンハーゲン・デザインミュージアム
(2019年撮影)
コペンハーゲンにあるデザインミュージアムには、THE LANTERNのペンダントが多くかけられていました。
(2019年撮影)
レストランには、圧倒されるほどたくさんのTHE LANTERNのペンダントが。おかげでお料理も美味しくいただけました。
デザイナーは、デンマークの先駆者的建築家のコーレ・クリント。レクリントのロゴマークの一部にもなったフルーツランプは、彼がデザインしたもの。
3.日本 東京都・フィンユールとデンマークの椅子展覧会
(2022年撮影)
北欧家具の研究で有名な東海大学名誉教授の織田憲嗣先生の織田コレクションよる「フィンユールとデンマークの椅子」が東京美術館で2022年開催されたときの体験できるコーナーにて。 ベアチェアとフロアランプモデル351 シェードのあたたかい光とベアチェアは、人気のコーナーでした。
オーエ・ピーターセンのデザイン。デンマークでよく見かけたフロアランプです。 オーエ・ピーターセンは、コペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミーで彫刻を学ぶ。主な作品は、1938年に制作されたファクセの記念碑が有名。彼の自然主義的な彫刻は、様々なテーマを網羅し、その域はコペンハーゲン動物園の壁面装飾にまで及ぶ。レクリントだけでなく多くの照明メーカーのデザインも手がけている。
ハンス・J・ウェグナーの人気デザイン。座ると熊につつまれるかのような安らかな座り心地、アームの先端の爪部に木材が顔を出し、熊が手を広げて愛らしく立っているようなフォルムからベアチェアの名がつけられました。
1914年生まれのデンマークの家具デザイナー。生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えた。
4. 照明器具の選び方
住まいのタイプにもよりますがお部屋には、多灯使いがオススメです。使う場所に適切な明かりを使うことで快適で省エネルギーにもなります。
照明器具を選び方
照明器具の明るさをチェックしましょう。LEDのシーリングライトは1畳上のタイプを選びます。
2.色調機能で選ぶ
「電球色」「昼白色」「昼光色」のランプ(LED)などがあります。
3.デザインで選ぶ
もちろんお好きなデザインものを。
4.機能で選ぶ
調光機能、リモコン、人感センサーなど
照明スイッチのない場所への取り付けは、リ モコン付きの器具か電気工事が必要です。
5.取り付けについて
取り付けは、引掛けシーリングタイプ以外でしたら電気工事店にご相談ください。
※海外製の照明器具は、電圧も違うので日本で買うと安心です。
人気のSINUS LINE定番のデザインで一時期日本の店舗や商業施設でとても多く見かけました。住宅では、階段や寝室などがおすすめです。(ペンダント照明の場合)
ポール・クリスチャンセンのデザイン。ポール・クリスチャンセンは、1947年生まれのデザイナー。デンマーク王立美術院建築学部を卒業後、フリーランスデザイナーとして活躍。LEKLINTのランプデザインは1969年から正弦曲線が見事な造形のサイナスラインシリーズを造形化した。
まとめ
LEKLINTの照明の照明は、軽く、価格もお手頃。取り付けもしやすいことから手軽に取り入れることができる照明です。 あかりの本場デンマークの照明で快適な住まいづくりの提案はいかがでしょうか。
福祉系専門学校卒業後保育士1年勤務
役所で補償業務の臨時職員1年
ハウスメーカー、工務店で建築事務や建築設計、確認申請業務、宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーターなどを30年経験